第16話 お昼時間
廊下でカカシになる罰が終わった後、二人は真面目に授業を受けた。
解放された直後はちょっと文句ありそうだったけど、根が真面目真面目してるから、真剣に授業を受けてる内にすぐに忘れてしまったようだ。僕の幼馴染が、単純な奴等すぎる。
その後は、お昼放課がやってきた。
ご飯を食べるために、いつも三人でたむろっている屋上に遅れて向かう。
「ヨルンが俺達の事心配してくれるのは分かるけどな」
「そうね。ちょっと言いすぎちゃったかしら」
すると扉を開けた時に、幼馴染ズの会話が聞こえてきた。
それが分かってるならもうちょっと自重してくれ。
近づいて声をかける。
手に持った手製の弁当を掲げた。
「おい、お前ら。昼ご飯もう食ったのか」
「食った食った。購買で売ってる新商品、すごいうまかったぜ。貴重なお小遣い使ったかいあった」
「私はいつも通りお弁当だけど、もう食べたわ」
二人ともいつもは手作り弁当を持ってきて食ってるけど、たまに購買に珍しい物が出たら買う事がある。
それで、うまいものリストとか作ってるから、弁当持ってこれなかった日の参考にできる。
以前、購買までついて行った時、幼馴染共はどこに何の商品があるのか、めちゃ詳しく把握していた。隠れメニューなんかも知っていたりして、呆れたりしたが。役に立ってるので文句はない。剣とか人助けに向ける情熱を、なんでこういう所に向けてくれないかな。
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