第3話 美鈴
これは夢だ。
自分の過去の夢。
ここまでの辛く険しい苦難の記憶。
1月1日、1年の始まりの日に生まれた
そのため、その2つの特徴を持って生まれた
だが、村の皆の信仰は決して間違いでは無かった。
何故なら、
5つになる頃には、
それだけで無く、7つになる頃には
連日その驚異的な才能を取材に来る記者が訪れ、幼いながらも溢れ出る
だが、当時の
そのため、
更に、
そうして、9歳になる頃には気付けば
汚い大人達が甘い汁を吸いたいと
つまらない他人につまらない日常、どんなことをやっても直ぐに誰よりも優れた才能を発揮してしまう面白味の無い自分。
そんな灰色の毎日に、何時しか
だがある日、そんな
その日も
すると、ふと
それは今までに見たことの無い不思議な本だった。
その当時、漫画などは頭の悪い子供が見る本だと教えられてい
だが、その何気ない好奇心が
そして、その特徴のせいで親には捨てられ、周りからは気味悪がられている影響で孤立してしまうと言う、まるで
気付けばいつの間にか持ち帰っていたその本を読み終わり、直ぐさまネットで注文して全巻を揃えると一息に読み切ってしまい、その時点で
(間違い無い!
何故、
そして、そう確信した後は直ぐにルシファーのように世界を支配する魔王としての力を手に入れるべく、血の滲むような特訓を開始する。
何時でもどんな敵とでも戦えるように様々な文化の武術をネットで調べ、いざという時の知識のために様々な系統の魔術や神話について勉強した。
途中、私の修練を邪魔しようと奮闘する両親をどうにか黙らせ、何時その時が来ても良いように準備を怠らなかった。
そうして修行を続ける事1年半。
ついに
(やっぱりそうだ!
そう決意した
その頃になると
こうして
何と、突如として平和だったはずの世界に異形の魔物が溢れ、平和だった世界に破壊と恐怖をばらまき始めたのだ。
(確か、ルシファーの世界も娯楽を求めた神々が争いの種を世界にばらまき、平和な世界を作ろうとするルシファーの邪魔をしてたはず! と言うことは、きっとこれもそう言う事なんだ! じゃあ、
そう確信した
しかし、突如として出現した魔物のボスと死闘の末、力及ばずに敗北を記してしまい、辛うじて一命を取り留めたものの酷い傷を負った上に無様に逃げ出さなければならいと言う屈辱を味わうことになる。
(有り得ない! ルシファーは何時でも最強だった! だから、ルシファーと同じ
その強い確信の下、
そして、ある1つの可能性に辿り着く。
(まさか、最終話付近で神々の圧倒的な力に窮地に立たされたルシファーが、転生後の力とは別に転生前に持っていた力の存在に気付いて更に最強の力を手に入れたように、
そしてその推測は正しかった。
更に運命的な事実として、その『傲慢』により扱える強力な力、固有術式の名称は
(やはり、世界は
こうして、完全なる力に目覚めた
その影響で妙な連中が寄ってくるようにはなったものの、この最強の力の前ではどのような陰謀や策略も意味を成さなかった。
それから、あの日ドクターと名乗る怪しい男と会うまで
流石の
幸い、≪ルシファー≫の能力のおかげで
だが、これだけのピンチにあっても
何故なら、どのようなピンチに陥ろうとも主人公の前には必ず運命的な出会いが待っているからだ。
「ツッ! キミ、大丈夫かい!?」
案の定、夢と現実を行ったり来たりしていた薄れゆく意識の中、確かに誰かの声が聞こえた。
走馬燈のように見ていた過去を振り払い、この出会いは
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