飽きることない闘いのなか、クローンの少女達の生と死にあなたは何を見るか

これぞSF!と叫びたくなる壮大な世界観のなか、クローズアップされるのは、「2番目の人類」と呼ばれるクローンたちの群像劇。不死でありながら不死でない、その「死に帰り」と呼ばれるシステムのなかで生きる彼女ら(彼ら)の生き様、または死に様が感受性豊かに描かれるストーリーは、生と死の概念について考えさせられます。
綿密な設定をもう1度頭に叩き込んで再読すると、また違う解釈もできそう。
主人公たちの生の如く、何回もループして読み返したくなる不思議な魅力を持つSF作品です。

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