たそがれのいろ

作者 早瀬翠風

私の心模様は、まるで黄昏の作る影踏みのよう。空に聞いてもいいですか?

  • ★★★ Excellent!!!

瑞希さんと加奈さん、二人は黄昏時に心を交差させます。

パレットから様々に流し込んだような黄昏の色合いが溢れています。

その温度や刻々と変化する時計の針も感じられました。

誰が操っている訳でもない魔法のような世界がそこにあります。

二人は、ただ甘い関係に堕ちて行きません。

しかし、気持ちはいつでもお互いに染められています。

その色は、暮れなずむとき、勇気を与えられることもあります。

美しいだけで終わっていいのか。

ここまでの関係がいいのか。

その距離感がモビールのように、バランスを微妙にとっております。

黄昏まで――。

二人の気持ちは、カンバスに何を残すのでしょうか。

ラストまで、見逃せない展開です。

是非、ご一読ください。

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