第4話~神様達の加護~
「ふぁ~良く寝た。」
いつもより早く目が覚めたカールはとてもワクワクしていたのだ。
理由は2つある。
1つ目は昨日母上のお腹に命が宿った事が分かったこと。
そして2つ目は僕が今日で8歳になった事だ。
8歳になると神様から加護が貰え、その加護で仕事を決めるのだ。
僕の誕生日は11月28日で加護を貰えるのは12月30日である。
加護は身分が関係なく神様から貰えるものだ。
神様から加護を授かるには2つの条件がある。まず神官が必要で手配するだけで白金貨5枚(日本円で大体5000万円)を必要とし加護を授かる子供又はその親がお金を分割して出し合わなければならない事。 〔2万人の場合銀貨2枚と大銅貨5枚)
加護を受ける前にそれぞれステータスと呼ばれるものが貰え、ステータスの数値がすべて150以上を超えていないと加護が貰えないという事。
しかし例外が存在する。
1、男爵や騎士爵(上から3番目)より高い身分をもっていて、その年に加護を受ける者がいればその者又はその親が〈金貨8枚〉を出す決まりがある。
残りを他の身分の者が出し合う
2、下民又は庶民はステータスが150を超えていないものがあった場合でも金を払えば加護を貰える権利がある
「あら?カール様もう起きていらっしゃったのですね」
「うん。だって今日は僕の誕生日でしょ」
「そうですねカール様お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうメア」
僕が元いた世界とここの世界はどちらも僕の誕生日が一緒なので今日で僕は8回もとい24回目の誕生日を迎えたのだ。
「カール様、今日は旦那様と奥様が一緒に昼食をと言っておられましたので朝食はいつもより抑えて居て下さい。」
「そうだね前も朝食食いすぎて昼食食わなかったことでシアに怒られたもんな~」
「では朝食にはサラダを中心とした軽めの物を出すよう料理長に伝えておきましょうか?」
「うん。お願い」
「畏まりました。」
そう言ってメアは僕の部屋を後にした
「うーん何しよっかな~」
「あっカール様おはようございますそしてお誕生日おめでとうございます」
「あっおはようシアありがとう」
「メアは何処かに行ったのですか?」
「うん料理長の所に行ったよ」
「料理長の所に?」
「うん。あっシア僕今暇だから将棋しない?」
「1回だけなら良いですよ」
「やった!」
この世界には娯楽があまりなく暇だった僕は職人にいろいろな物を作ってもらうことにしたのだ。そして僕は将棋が好きだったのでまずこれをお願いしていたのだ。
「カール様今日はどうなさいます?」
将棋盤に駒を並び終えるとシアが僕にそういった
「今日は平手でやろうよ」
平手とは、両者がそれぞれ20枚の駒を用いて勝負すること(平手戦という)
「分かりました。では私が駒振りをいたしましょう」
駒振りとは、【歩】の駒を5枚用いて先手、後手を決める。歩を盤の空中上に持って下に落として表【歩】と 裏【と金】の枚数で先手、後手を決める。
「あっ歩が4枚、と金が1枚なので私が先手ですね」
「後手が僕。じゃあ指そっか」
「ではいきます」 9 8 7 6 5 4 3 2 1
__________________________
|七 |歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩
|八 | 飛 角
|九 |香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香
後4四歩
先2二角成
後同飛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後 87手目で勝負は決した
先4四角
「負けました」
は~またシアに負けた
「はい。ありがとうございました」
「シアってどうしてそんなに強いの?」
「カール様に貰ったもう1つの将棋盤で毎日いろんな人と対局して練習したんです」
僕が毎日魔法の勉強をしていた時たまにシアが居なかったのはそういう事だったのか。そう思いながらふと僕は自室にある時計を見た。
「あれ?シア、あの時計止まってない?」
「あら?そうですね」
シアが来たのは7時前で今は短針が7、長針が2を指していた。
「カール様 お朝食の準備が整いました。あら?時計が止まっていませんか」
「あっメア良い所に来た。今何時何分か分かる?」
「隣室の私の部屋に時計がございます見てきましょうか?」
「いや、僕が行くよ。後、魔法の練習を今日からやっていいって父上に言われてるから。ね?いいでしょ?」
「カール様、時計の針を動かすには魔力量が450以上そして下級操作魔法が必要になります。」
「このヘギル王国において8歳が魔力量を450以上持っていた人なんていません。歴代最高は我々の旦那様でありカール様のお父上に当たられるヘギル王国第26代国爵家が長男、ベルド・フォン・ヘギル陛下の326です。」
「で、でも初めてだから無理でもやってみたいなー」
僕はこう言ったが2人とも『どうしようかな~』みたいな顔をしていた。
「ではカール様、これらの本51冊を同時にあそこの本棚の左上から順番に入れていって下さい。1冊の本を操作できるのは魔力量が80以上、そして本の数が1冊増えるごとに魔力量が5増えていきます。全ての本を同時に入れることができれば魔力量が330相当になり、歴代のヘギル国では記録を更新することになります」
「なるほど・・・じゃあまず何冊いけばいい?」
「その前に操作魔法を自分の物にする必要があります。魔力量が何100、何1000あったとしてもスキルがなければ何もできません。ですのでカール様、朝食を食べながらでいいので操作魔法の説明をしましょう。」
僕が前見た魔法書には『操作魔法は全ての魔法において最も簡単な魔法である』と書いてあり、他人の操作魔法を見るだけでスキルを手に入れることが出来るらしい
(スキル)と(~魔法)は似ているが少し違う
スキル
・魔法属性には6つの魔法で分けられる(火・水・風・土・闇・光)。
各魔法 には下級~魔法、中級~魔法、上級~魔法があり、
ステータスを見る際
火魔法
【下級】 火壁(Lv2)ファイヤアロー(Lv1)
【中級】 炎壁(Lv1)
のように階級によって分けられたものを言う
~魔法
・火魔法でいう下級火魔法の火壁やファイヤアローや、水魔法でいう下級水魔法のフリーズや下級水精霊召喚などの各階級の個々の魔法 の事を言う
こんな僕が異世界で両親に愛されていいのだろうか @syuuzi
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