ミステリーは形式が決まっています。
事件が起きて、捜査や推理して、事件の謎を解く。
今回の謎は、誰が殺したか。
けれど、犯人がいません。
事故死ではない、明確に殺人なのに。
容疑者はいるけれど、不可能的な状況。
監視カメラに、雪の足跡。
5分で謎は解けるのか、1秒は何秒なのか。
1秒の次は2秒にもどるのか。
謎は深まるだけ深まって、解決されるもの。
最後は落ちてゆきます。

名手坂井令和さんのミステリーです！ネタバレはしません！坂井令和さんのミステリータグは全部読みましょう！でないとあなたを犯人にします！たかがモブでも油断するなよ！おすすめです！(o^－^o)🌿

登場人物一覧や事件概要などがしっかり表記され、短編でありつつも、ミステリってこういう表記あるよね！っていう、あるあるを入れられているところにこだわりを感じました。

登場人物たちが明るくて、会話や地の文のテンポも良いのでするっと読めると思います。

しっかり謎解きもあるので、スッキリとした読後感を味わえると思います☆

　密室殺人の謎を解く！　それも、視線の密室！

　こんな問題を出題された探偵と探偵助手？　のふたり。推理するために与えられた時間は、たったの５分！
　探偵は、５分の曲をピアノで奏で……、探偵助手は、推理することなく犯人を名指しし続けて……。出題者は、アンフェアなことはしないと余裕綽々で……。

　事件はまさにミステリーの様相を呈していく。
　でも、キャラクターの設定は、ユーモアに溢れている。

　５分で、この謎が解けるのだろうか？　導きだされた推理は破綻していないだろうか？
　それは、あなたの目で確かめてみたらいいと思う。

　探偵の推理は、一級品だった。おもしろいと思ったし、唸らされた。探偵助手の直感には驚かされた。
　そして、事件の核心の中心が、、なのは、アンフェアとは言わないのかな？

　すべてを含めて、超秀逸なユーモアミステリーである。

密室での殺人事件の謎を解く！
探偵助手と探偵、ではなく出題役との掛け合いが新鮮です。
予想もしない衝撃の真実！
謎解きだけでなく、「５分」をギリギリまで使い切る演出がお見事です。
誰もが「そう来たかー！！」と驚愕すること間違いなし！
極上エンタメミステリー、読めば絶対楽しめます！

見事な神技で起こった密室事件で、良い頭の体操になりますから是非に一読を ! !