第三十九話☆ 人類の未来

◇◇◇◇◇


ルール……東京gameシティーの第一ブースと第二ブース、第三ブースを利用する。マイPC又はマイパッドを使用するには予め許可を取り検査を受けなければいけない。プレイヤー同士の声が聞こえない様に間隔を開けて座る。試合中の飲食は原則禁止。プレイ中のコメント及び実況のを声はプレイヤーは見えないし聞こえない。司会を担当するのはスクエア第二期生の苺餅カケル。翻訳者にスクエア第一期生のショコラ・クラッカー。応追加。etc.……


◇◇◇◇◇


「今日俺から言える事はただ一つ。全力を尽くすだけだ」

わたくしもですわ」

「エリは随分と逞しくなりましたからね。先月から絶不調のカイの分まで頑張りましょうね」

「はい。私がカイ様をお守りしますわ」

「絶対にお前からは聞かない言葉だと思ってたわ。でもまあ、頼むわ」

「事情を知らない方に説明すると、カイは今引きこもりをやめた精神的ショックでゲームド下手になってます。初期エリザベスくらい下手です。今のエリは度重なる覚醒の結果、無課金最強キャラ並です」

「じゃあお前は廃課金勢御用達の課金キャラか。俺は配布キャラってな」

「いえNPCを守れクエストの護衛対象でしょう」

「……そっすか」


〜コメント〜

酷い言われよう

カイザー両手でも使えないんか?

引きこもり卒業しただけだぞ

勝ち残れるチームここくらいしかなさそう

気づいたら大会メンバーが世界大会になってた件について

俺の推しがいないんですが

↑今からでも入れる推しがあるんです!


『さあ! 始まりました。第三回ブイペックス レジェンズ大会。今日は前回前々回と比べて大きくテイストが変わった内容となっております。なんと、参加するプレイヤーの半分以上が本物のプロゲーマーという夢の共演! ……そんなの公式大会でいいだろという声もあります勿論私はそんなこと思ってませんよ本当ですよ。という訳で! このドリームマッチをまずは楽しんで参りたいと思います司会の苺餅カケル スクエア第二期生ですよろしくお願いします。ではね、毎回恒例の、開戦前の挨拶的な宣言的なのをチームに順番に聞いていきたいと思います。まずは──』

「あ、何て言います? えいえいおーとか」

「喧嘩売ろうぜ。今日もキルレが上がりそうです! みたいな」

「失礼ですわ。絶対に言ってはいけませんよロイド様。今回の一部の視聴者様はいつもと層が違いますのよ。私達のノリについてこられなければご不快に思われる方が出てきますわ」

「そうですよね。分かりました。ダイレクトには言わずに、遠回しに言う事にします」

『──お次は! 期待の新星! チームスクエアの皆様です! スクエアチームは二つあるのですが、一軍はこちらだとはっきりと伝えられています。スクエアチームにはプロゲーマーがいません。必要がないと聞いてます。何故なら彼らの実力は既にプロに匹敵するからだとか! では、何か一言どうぞ!』

「はい、ロイドです。さっきカイザーさんが今日もキルレが上がりそうです! とか言ってました。以上です」

「ちょっ……」

『何とここでスクエアの切り札! カイザー五条選手恐れを知らない戦線布告!! 僅かに殺気立つ会場を前に何という胆力でしょうか。自分がついこの間から絶不調だという事に自覚はないのか! 試合会場の興奮収まらぬまま次に参りましょう──』


〜コメント〜

それはwww

こうやって誤解は広がるんだな

冤罪に似た何かを感じる

ワロワロス


「何やってくれてんのお前? お前にとっての遠回しにしかなってないんだけど。俺にとってはど真ん中ストレートなんだけど」

「私に対する警戒の目が多かったのでヘイト対象を変えようかなと。私達のキャラ変え作戦に支障が出ますし。すいませんカイザーさん私の為に死んでください!」

「くっそ正論かよ。あーもう分かってるつーの。囮でも肉壁でも何でも使いやがれ」

『──とっても可愛かったですねアイドリームの方達は。さて、最後は今回一番の注目を寄せられている中国チーム ランラン! リーダーの李ーシャン選手を筆頭にもう一人のホン選手も数多くの大会で優勝をその手に掴んでおります超プロ集団。いつの間に運営がこんな大物を呼び寄せてしまったのか私も知りませんが、今回もその勇姿を遺憾無く我々に見せてくれる事でしょう。三人目のばーちゃるちゅーちゅーばー霖之助選手も忘れないで! では、締めという事もあり何か一言よろしくお願いします』

「あ、嫌な予感ですね」

『空気を殺して私が調子乗ります。この李ーシャンは、優勝したらミス安藤ロイドと結婚をする! です』

『……え? まさかまさかの李ーシャン選手日本語を喋ってくれました! 何というサプライズでしょう! これは翻訳係のショコラ先輩も困惑しています。って、ちょっと待ってください。聞き間違いでなかったら今とんでもない事を仰りませんでしたか。未曾有の爆弾発言に申し訳ありませんが続く霖之助選手の挨拶が左から右に流れてしまっている! もう一度チームスクエアのロイド選手に繋げたいところではありますが、私では収集をつけられないのであくまで台本通りに進めましょう……スゥー……ぇえ……結婚てマジ……?』


〜コメント〜.

俺が一瞬で中国語マスターしたかと思った

李ーシャンの日本語ってやば! 内容もやば……

マジかよ

嘘だと言ってよロイドちゃん!

これは全面戦争だ

俺出兵しますよ。マジだよ?

日中平和友好条約は本日をもって終了致しました

日本と中国に大きな亀裂が入った音がした

↑俺もだ


「待って待て待て!! 俺聞いてねえぞそれ!!」

「五条様存じ上げてませんでしたの?」

「し、知らねえって! エクレールの奴黙ってたなぁ! おいロイド、何でそれもっと教えてくれねえんだ! 初耳だぞ!」

「何でそんな声大きいんですか。そんなにビックリしなくてもいいでしょう。確かに初めて会った時に宣言されましたが、そもそも私達が優勝すればいいだけですよ?」

「あぁ絶対にな!」


◇◇◇◇◇


〜コメント〜

ショックから立ち直ったら試合始まってるじゃん

俺も前後の記憶がない

李ーシャンって誰? 俺がちょいボコそうか?

だ、誰か! い、今は平成何年だ??

↑平成兄貴は記憶失いすぎかも

なんかドキドキしてきた

これはゲームであって遊びではない

なんか一瞬でデスゲームに入った気分だわ


『──さて、こちらはスクエアチーム、ジャンプで降りた時から3パーティーに追いかけ回されていました。特徴的なスキンなので狙っていたとの事。しかし、辛くも逃れて今は着実に物資を補充中。個人的に意外なのがエリザベス選手。配信で練習を重ねている事は知っていましたが、まさかここまで動きがいいとは。対する啖呵を切ったカイザー選手の動きはこう……モサい! 影の世界ランカーと呼ばれていた方が一体どうしたのでしょうか。私のコメントには引きこもりをやめた代償と伝えられていますが真実は定かではありません。なら何故喧嘩を売ったのかも疑問です……ぉっーとここで! 1パーティーと衝突! これはチーム月下美人! 日本プロチームたかポンさんだ! 遅れて仲間のアイドリーム所属咲夜姫も戦線に加わる! 建物に追い込まれるスクエアチーム怒涛のグレネードと神回避の攻防! っしかしここでカイザー選手がノックダウン! チーム月下美人が中に攻め入る!』


「敵ワンダウン! エリモク!」

「ですわ!」

「頑張れー」

「続いて牽制バン! カイは隅で大人しく」

「……はい」


〜コメント〜

秒で死ぬ日本プロゲーマー

奴はロイド初心者だった、それだけの事

ロイドちゃんわりとピンチ!!

頑張れー

煙ナイスエリザベス様

三人から狙われて一人落とすのは普通に安定の切り抜き案件。銃弾見てから避けるの余裕です

こっからだぞこっから

閣下は隅っこに引っ込んでてね


「エリは外から敵がよじ登ってくるのでそうそこ、外向いて角度45、90、よし。合図でバン。カイ隅オケ?」

「ですわ!」

「俺の指示いらなくね?」

「今です!」


〜コメント〜

おぉ! エリザベス様1キル!

確キル偉い

完璧に動き読んでんじゃん

今諸葛孔明いた?

↑諸葛孔明ってビーム出す人?

これはウォールハック疑われても仕方ない

背後に運営がいるんだぞ

このゲームこんな露骨に戦略ゲーだっけ?

みんなエリザベス様のど真ん中エイムもくそ美しいから気付いてー

真ん中botはどこから敵が来るのか分かってないと当たらないが何の心配もいらなかった

チームワークを感じる

ブイペックスでしか聞けない名前の略称

カイザー本気出してくれ〜! ロイドちゃんをみすみす渡してくれるなー

閣下は家から出ているので本調子とは程遠いんです仕方ないんです


『おおっと、ここでチーム月下美人を倒したスクエアにまた新たな敵! これは米プロのジョン選手とアンディー選手、そして眠り姫率いるチーム才色兼備! 漁夫を狙いに来たのでしょう! またもやスクエアチームに襲いかかるグレネードの嵐! カイザー選手が箱になりました! あぁっとエリザベス選手もあと一歩のところでダウン! グレネードによってトドメを刺されます。むしろ何故死んでいないロイド選手! 恐らく判定ギリギリをグラップルも活用して避けています! 何だか眠り姫選手からアイドルらしからぬ雄叫びが聞こえた気がしますが気の所為でしょう』


「くっ、もう来てましたか。一旦引きます」

「申し訳ありませんわ!」


『ここでロイド選手、流石に分が悪いとみたのか戦線離脱。華麗なるグラップル捌き。撃てば1キルすぐに3キル、逃げる姿も美しい。チーム才色兼備の卑怯者共にも見習ってほしいものです。いえ、卑怯だなんて言ってませんよ。はい。はい。気を付けます……ぷふっ、すいません。ジョン選手がカイザー氏の箱の中身

を見て一般人を殺してしまったと嘆いています。手向けでしょうか医療キットを箱の上に供えました。余裕の表情だ。今のカイザー選手は何も言い返せないかもしれませんね……ってんん? 三人共物資は漁ったのに残り一人になったロイド選手を追いかけようとしませんね。その場から一歩も動きません。まさか、これは……』


〜コメント〜

ケバブしてる

ゲーム違うぞー

蘇生させない為か。完全に殺しにきてんな

ケバブすな!

戦え! 戦え!

心情的には許せないが誰が文句を言えようか

強さ故の宿命


『チーム才色兼備やはり卑怯……妥協しない良い戦いですね。これも立派な戦術の一つです。配信映えを気にしない憎たらしいほどのリアリスト惚れ惚れしますね』


「汚い言葉使っていいですか?」

「ダメですわ」

「許す」

「クソッたれ! ですね」


〜コメント〜

その時、切り抜き班が動いた

世界一可愛いくそったれ

三対一はやはり厳しいか?

お前なら出来る!


『あー! なんとここでもう一つのスクエアチームが偶然にも芋掘り中のチーム才色兼備を発見! あっという間に混戦状態! ただの偶然ですが、私の目にはピンチになったら駆けつけてくれる仲間の姿にしか見えません! そしてロイド選手隙を突いて二人のバナーを拾います滑り込みセーフ! ちょっ! そのまますれ違い様に1ノック! 後ろを振り返ってまた1ノック! 相手が誰だろうと関係ないとんだシリアルキラーだ! これがバトルロイヤルだと言わんばかりに、戦場を引っ掻き回しています! しかし! 仲間の救出に成功したー!』


〜コメント〜

隙あらばキル

あぶねーあと五秒もなかった

ケバブざまぁ

ピンチになったら助けてくれる仲間。てえてえ過ぎる。まあ等しくキル対象なんですけどね

爺ちゃんが言ってた。殺すよりもギリギリで生かしておいた方が敵は動きづらいって

自分のアーマー脱いでエリザベス様にあげてる!

カッコよすぎかよ

その漢気どこからくるんだよ

ワンパ来てんね。ここは逃げか?

エリザベス様煙たくの上手い! エリモク!

完全にまいたな

閣下ちゃんとついてきて偉い


「次はどちらに行かれますの?」

「物資も補充したいですからどこかのはぐれパーティーを見つけてもいいのですが……右に行きましょう。そのマグマのエリアです。恐らく2パーティーがやり合っています。可能性としては60パーセントですね」

「それはどういう計算なんだ?」

「敢えて降りるのを最後にして誰のパーティーがどこに降りていたのか出来る限り把握し、その人の癖や動きをパターン化してどう動くのか予想立てています。ただしランダムな物資の影響などを考慮して60パーセントです。残り40はイレギュラーですね」

「……確かに銃声が聞こえる」

「数が多い気がしますわ。少なくも三部隊いるのではなくて?」

「ありゃまあ、60パーセントだとこの程度ですね」


『ちょ、皆さん聞こえてましたか? 俺のところは他のパーティーの声も入って聞き辛かったのですが、スクエアチームが何かおかしな事言ってませんでしたか? あまりのビックリ具合に隣に控えていたブイペックスの運営さんがスクエアチームのデスク周りを見に行きました。ただロイド選手のサインが欲しいだけなのかもしれませんけどね。あれで私の後輩なんだぜ信じらんねぇ』


「3つの部隊ですが、この内1つは必ず潰しておきたい日本プロゲーマーの方がいるので優先的に狙いましょう」

「潰すだなんてはしたないですわ」

「粉微塵にして差し上げますわ」

「それは語尾で誤魔化しきれねぇよ」

「冗談はさておき、本命は大の狙撃好きなスナイパー使いです。私の天敵ですね。一発キルされかねませんので」

「成る程な。で、俺は何をすればいい?」

「舞ってください」

「……ぁい」


『──おや、ここで身を潜めていたロイド選手……ではなくカイザー選手が遮蔽物から身を乗り出して奇怪な動き! すみません練習と二人のキャラが違って入れ替わってるので間違えてしまいます。気を取り直してカイザー選手これは遂に狂ってしまわれたのでしょうか。これは頭がどうにかなっちゃわないと出来ない動きです。敗れ被れともいう。勿論周りが見逃すはずもなく! カモを狙う猟銃の如く狙いをつけて……つけていた個人Vtuberの野々ノノ選手がちょっと頭を出した数秒後にノックダウン!! 横から忍び寄っていたロイド選手に為す術もなく!! からの、これは逃げ出した雪の女王にエリザベス選手が巧みなワンノック! 膠着状態が一気に崩れました! 泥沼だぁ! カイザー選手は擬似餌だったぁぁ!』


「エリモク、カイサン!」

「はいよ」

「ですわ」


〜コメント〜

こ、これがチームワーク(閣下をちらつかせ

一人囮だったがまあ気にしない

閣下が完全に見せ物でしたがキル出来たので何も問題はありません

エリザベス様もしかして……お強い?

↑どこから敵が来るのか分かってないといけないが、ロイドの読みに綺麗な真ん中エイムはそりゃあキル出来る

練習とはまた別人に見える動きの良さ。もしかして配信外でも練習してた……?

周りが煙たいと思ったら死んでたでござる

サイレントキリングじゃん。

こんな混乱真っ只中の戦場にロイド突っ込ませれば箱の一つや二つ増えそうだけど引くのか

このロイドってやつ誰。上手すぎ草

何でこのVtuberこんなうまいの

初見さんか? まずは常識を捨てろ。話はそれからだ

プロゲーマー視聴者が流れ込んできてるな

期待の新星どころか超新星だもんな。ビックバンだよビックバン


「一旦別の場所に移動しましょう」

「あいつらの確キル取らなくていいのか?」

「目的は達成出来ました。あとは生き残ったチームが後々別の厄介なチームを消してくれる予定なのでまだ倒せません」

「コエぇ……今のお前が敵だとゾッとするわ」

「ふふ、練習いっぱいしましたからね。次は別の狙撃手を狙って──」

「っロイ様!!」


『あらあら、ラッキーやわぁ』


「くっ……イレギュラーが!! 一度言ってみたかったんですよねこの言葉。煙ありがとうございますエリ。蘇生が終わったら距離を詰めてきてくるのですぐに下がりましょう」


〜コメント〜

ロイド逃げてー!

ロイド初ダウン! レアだぞレア!

ピンチだピンチ! ……そうでもないか

餡子空か。古参とはいえ許さねぇ

意外とあいつPSあるのムカつくわ

俺はむしろ頑張ったで賞あげたい  

今向こうの画面見てきたけどほとんどまぐれ当たりだったよ

お祈りショット怖い。ロイド狙撃警戒するのも分かるわ

体力ミリで後ろからの弾を全て避けるのって、技術もそうだけど精神力やばい

オート回避実装されたかんな


「一番餡子空さんがトリッキーで動きが読み辛いんですよね。油断してました。カイは狙撃銃貸してください」

「お、やるのか」

「餡子空さんは滅多に建物に入らないしすぐにアビリティを無駄打ちする悪癖があるんですよね。ですから視界に収めた時点でそんなに怖くありません……お返しです!」

『きゃうんっ』


〜コメント〜

はー、よっわ

相手が悪いだけだぞ

体力ミリの奴が狙撃してくるとは思わん

意味なくゴーストのアビリティの虚空使いたがる餡子空さんも悪い

あいつ自分で言って自分であのシャレ気に入ってるからな。「虚空の中で餡子食う」

↑効くぅぅぅぅ! オモロいぃぃ……

狙撃銃使う意味ないよな。単に仕返しなんだろうな

あっという間に形勢逆転されてる可哀想

こんな簡単にプロゲーマーって倒せるの?

ついでのように死んでるカイ

心なしかカイを蘇生する二人の手つきが荒い

漁れ漁れぇ!

お、金ノックじゃん。うまうま


「エリこれ使います?」

「い、いえ、それはロイ様が使うべきですわ」

「こっちも金ノックあったわ。俺使っていい?」

「二つあるみたいですよ。丁度一つずつですね」

「俺だめー?」

「……私、少し手が震えてきましたわ」

「だいじょぶ。俺傷付いてないよ。最初からあげる気だったよほんとだよ」

「今のエリは十分強いですよ。この言葉、100パーセント偽りなしです」

「ここ置いとくね。やっぱり俺持とうか?」

「カイはいっぱいグレネード持って下さいね。あと弾薬と医療キットを」

「がんばりまーす」


〜コメント〜

元気出してカイ

もはや歩く物資

でも理にはかなってる

まさかお前に同情する日が来るとは

元はと言えば引きこもりのカイが悪い

頑張れカイ。お前は世界のニートの希望なんだ

今のところ九キルロイ、ニキルエリ、0ダメカイ

ロボットがプレイヤーを蹂躙していく。これはまさか、アンドロイドが未来を風刺してるというのか

ブイペックスは人類への警告だった?


「そろそろ二度目の安置が縮小します。ちょっと調整しないと……ふぅー……二人とも気を引き締めていきましょう」

「大丈夫ですかロイ様?」

「大丈夫ですよ疲れてるフリなので」

「……ま、今は休んでていいんじゃね。周りに敵いねーしよ」

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