レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされた俺は大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ。なんとしても元の世界に俺は帰る~
第39話 おっさん、インビジブル・ダンジョンの攻略を始める
第39話 おっさん、インビジブル・ダンジョンの攻略を始める
バイクで四日、ひなびた村に到着。
宿を取り、観光のふりをして出かける。
土を掘り掘りやってきました封印ダンジョン。
今回はインビジブル・ダンジョンだ。
資料によれば、モンスターが見えないらしい。
気を抜くと1階層でも危ないという危険なダンジョンだ。
スキルか技術で空気の流れを読んでモンスターを察知するのが正攻法らしい。
その他には音で位置を把握するのもありで、罠や自動迎撃の魔道具を使うのもお勧めだと書いてあった。
「まずは入ってみよう」
「そうやね」
「見てみない事には」
「一見」
俺達はダンジョンに踏み込む。ダンジョンはやっぱり薄暗く、静まり返って不気味だ。
ピタピタという音が前方から聞こえた。
モンスターは全く見えない。
俺は近くに足音が来た時にメイスでなぎ払うと、モンスターは魔石になった。
1階層は楽勝だけど、上手い具合にいかないのが封印ダンジョン。
「一旦出よう」
俺達は外に出て用意してきた道具を装着した。
再び、ダンジョンに入る。
「さて、上手くいくかな」
「これは、何ていう道具なんでっか?」
「赤外線ゴーグルだよ」
アルマの問いに俺は答える。
これは、サバイバルゲームで灯りの無い夜戦をやったら、面白いだろうという提案で価格をチェックした。
結局危険だという事で夜戦はボツになったが、こんなところで役に立つとは提案をしてくれた奴には感謝だ。
通路の角からモンスターが現れる。
「本当に丸見えだ」
「ほんまや」
「異世界の道具ってDVDで凄いと思っていたけど、これも凄いわね」
「驚愕」
近くに寄ってくるモンスターを観察する。
形はゴブリンだな。強さもかわりないだろう。
メイスで一撃。
透明ゴブリンは魔石になる。
「さてと、姿が見えれば1階層は楽勝だろう。みんなは魔法で攻撃だな。主武器はクロスボウで良いだろう」
俺は三人のフォローに回りながら、1階層を攻略していく。
透明ゴブリンと透明ウルフしか、この階層には出ないようだ。
それと金属魔法と水魔法が赤外線ゴーグルだとよく見えない。当たり前だよ。常温だからな。
金属魔法はインゴットを使い捨てカイロで暖める事で対応した。
エリナには水魔法の使用を諦めて風魔法にしてもらう。
風魔法は元々見えないから、問題なかった。
1階層のボスは透明ゴブリンリーダーだった。
取り巻きのゴブリンを三匹連れているがものの数じゃない。
はっきり言って楽勝だ。
アルマ達の魔法の練習台になってもらおう。
アルマ達がさくっと倒してクリアした。
2階層もモンスターも透明ゴブリン系と透明ウルフ系だった。
見えない武器を持って透明ゴブリンは襲い掛かってきたが、体が見えていれば問題ない。
魔法とクロスボウで対処した。
俺が手を出すとオーバーキルになるので戦闘は三人に任して、俺はクロスボウの装填をする。
2階層のボス透明ビッグウルフだった。
ジグザクに走ってきても見えているから捕捉は簡単だ。
俺は頭を押さえつけ踏みつけた。
彼女達が近くに寄って来てクロスボウを撃ちまくる。
透明ビッグウルフは針ねずみになって魔石に姿を変えた。
ポータルで入り口に戻る。
今日はこんな所で良いだろう。
村の人に長期滞在の言い訳が必要だな。
絵を描くのが趣味でここの風景が気にいったとでも言っとこう。
絵を見せろと言われたら、恥ずかしくって見せられないとでも言っておけばいいだろう。
次の日から良い機会なので、三人のレベルを上げる。
まず俺が5階層までの地図を作った。
そして、三人にレベルを上げてもらった。
そして、俺は地上で下手くそな絵を書いていた。
言い訳にしても絵が1枚もないのは不自然すぎる。
三人のレベルが20にいく頃には絵が何枚か描きあがった。
三人の攻略は4階層まで進んでる。
久しぶりにダンジョンに足を踏み入れた。
三人の活躍を観察する。モンスターが現れ次第魔法を叩き込む。
これに尽きた。4階層の敵は遠距離攻撃をしてくるのも居たが見つけ次第殺す事で対応。
しかし、偶に殺しそこない何度かドロップ品が効果を発揮して崩れた。
ドロップ品はまだあるが、少々厳しくなっているのも事実。
「ここからは、俺も戦いに加わる」
4階層を楽々突破し地図がある5階層もボス部屋の前まできた。
「ボス部屋だ。気合を入れていくぞ!」
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