第68話 はじめて校閲をしてもらった(21)
むう。⑳の次がない! 使えねえ(笑)後で()つきに変更しちゃる!
さて。第七章第四話。
安息の地は待っていてくれた人のもと。
← 表現調整。安息の地は具体的にどこか、待っているのが誰か。ぴんと来ません。ジェイのこと? それとこの文は次の「最後の……」の文の後ろに持っていった方がいいかな、と。
変更後。
欲しいものは奪う。ロイは己の望むままに死を奪い取った。安息の地は、ロイの最後のよすが……彼のことをずっと待っていてくれたジェイのもとだった。
すんませんねえ。この話、前半だけでフィーア、ジェイ、ロイと殺してますです、はい。まあ。フィーアとロイは「死ななきゃならない理由」があるんだけど、続編読まないと分かんないな(笑)
あの日からシドのなかで繰り返される言葉がある。
──唯一の例外。ロイが最後に残した言葉。
その意味はまだ分からない。大きく抉れてしまった心には退屈すぎる時間が素通りするだけである。
← 表現調整。「言葉」の連投回避。丁寧に。
「あの日から、シドのなかで一つの言葉がずっと鳴り響いていた ──唯一の例外。それはロイが最後に残した告白。シドの大きく抉れてしまった心では、その意味が理解できない。退屈すぎる時間が、欠けた心の上を無為に通り過ぎてゆく。」
変更後。
あの日からシドのなかでずっと鳴り響く言葉がある。
──唯一の例外。ロイが置いていった遺言。
シドの大きくえぐれてしまった心では、その意味は理解できない。退屈すぎる時間が、欠けた心の上を無為に通り過ぎてゆく。
ってことで、シドの服毒を遮ってその毒を飲んだロイが死に、シドは殺人の容疑でいったん逮捕されるけど釈放。軍を辞めるつもりだったが留め置かれ、特区に居残り。
カツミは出兵。戦場に向かう空母の中で父とジェイの死を知らされる、と。
シドはこれから狂気に向かい、カツミは自立に向かう。二人の対比が今後の展開の軸となります。
まあ。ストーリーはこんな感じで。
校閲のほうは、「視点ゆれ」「頻出ワード」「書き癖」ってあたりがメインで。三人称でカメラ位置が「俯瞰」と「キャラ」にあって、その「キャラ・カメラ」が逐一移動するので、めっちゃ視点で苦労したってことと、元々の語彙不足から来る、同じ言葉の多用が問題だなーー。
群像劇だと、章ごとに固定するキャラを変えるってのが一般的なのかな。分かりやすいし。
ただ、この話の場合はねえ。常に主人公であるカツミの心理変化を追っていたいし、ジェイやシド、ルシファーなんかの主要キャラの心理も深掘りしたいわけで。
群像劇だけど、群像劇ってもっと引いて書くイメージかな。「心理劇」なので、各キャラの心理の変化を細かく書きたいってところだろうか。
我ながら、なんっつーめんどくさいことやってるんだって話。ただ、書いてみたらこうなったんだもーん。仕方ないやん(開き直り)。
さて。次は幕間。「エンゲージ」というタイトルです。
これもまた、宇宙空間での戦闘をイメージしてた私と、大気圏突入してる師匠のイメージが交錯し(笑)
私「えっ? 大気圏外から特殊能力使って、オッジの無線基地を無力化するんだけど……」
師匠「オッジにある基地に急降下して、直接爆破して無力化するんだよね?」
私「あ。その方が臨場感あって面白いっかあ~!」
ってなわけで、結構書き直した回となりました(笑)
次は第八章に行きます! じゃまた!
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