二十三 義妹

 一週間後の午後(九月二十九日水曜)。

 佐枝と芳川の乗ったタクシーが札幌にある大学病院の関連病院に着いた。

 病院の玄関を抜けると佐枝はフロアを奥へ歩き、エレベーターに乗り五階で下りた。

「こっちだ・・・」

 佐枝は、私の母と入院している義妹の父が再婚したと説明し、芳川を先導して通路を奥へ進み、入院患者名に「木村佐枝」の名がある病室の開いたままのドアをノックして室内に入った。室内にはベッドに横たわる患者とそれを見守る母親らしい人がいた。


「母さん。具合はどう?」

「このところいいわ。だいぶ回復したみたい・・・」

「お義姉ちゃん。ありがとう。五人分、消えたよ。もう少しで元気になれる・・・」

「うん。紹介する。守だ。結婚した。いろいろ助けてもらってる」

「あたし、わかったよ。いっしょに奴らを消してくれるって・・・」


 芳川は呆然としたまま佐枝たちの話を聞いていた。

                           (第一話 泥酔 了)

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