澱んだ炯眼を汲む
前歯に絡まる 蜂蜜の滓を 箒で削げとる 係として
浮足立つクリームソーダいろを無くしていく
お洒落なカフェをしらずに素通りしてきた
太陽の欠片 シーグラスのまばたき ひと瓶の泪。
もえのこりの君の、肺 灰 胚、はいきしてみる
ペンチで抜けない総入れ歯の予感をサプリで埋めて
粘土みたいなチョコレートでも有難がる
初雪が湿る予定の朝 顔は萎れたものにも咲くでしょう
雛の耳から垂れた 螺旋状の放浪を 夢に攪拌し
マグカップのウイスキーに並々溺れてしまう
ちょっとしたできごとで 母胎は狂っていくけど
祈りの有給 命の休暇の、痕、どの程度残されているのか
手相をみて、しったかぶりに務める
残業もない易い日々を血肉に添って還元する役割です
二重の曇天を喉に潜して 溶け残った核を そっと沈めていく
交ざりあった 空と海の底は揮発するのも流行りものだ
君が愛した鈴蘭は 少しの思い出は、ぜんぶ いっこになって
人々の営みと根源を、今さら羨ましく思っただけです
全てなすがままで 受け容れてしまえば 腹が立つことも無く
角が立つ術も見当たらない きみと暮れた晩夏を
最期を思い返すことがあればそれはそれで
おもしろくも おもえるでしょうか
綿あめみたいに ほら 感覚も崩れて
薄くて甘い 夏のはじまりみたいな
ペテン師とヤれば 怖くもないでしょう
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