ヒトカタマリ

一生一度の時に咲く、そのカンを頭上に捧げ

あわいなだらかに帰り尽きてしまえれば


シフル ガラスにうつる ひなた

ニフン 水辺に透過する蒼穹

ファアリー 新芽をとどろかせる小路を往く 


おぼろげなフミをたどたどしく 呼んでいるよな

古びた息杖と拭い おもくがくさい ばかりかい

乱丁もくすめる 風車小屋の 軽んじるめろでぃ

軟らかな かぜあたり これが在ればいい

些細な紅茶を啜る 温くあれば 保せる 白いアルバムを剥く


そのすみっこごともないように 飾られたメモライズ

すらすらとほのか かんばしく おとしていければいいのに


幾日が過ぎて 歩と常に どうどう隣る

二度寝ばかりの努努 罅と透き間に 虫酸が 奔る


ただ、鵜呑みにしたことしか現れないものだから

そのミ、あいてしまうのが なあ

生きているからあたりまえだとはいえ

じっとしていられない性分だから しょうもな おる


その辺に漂うような よそうでもないような

緩い下り坂の案外好い臀部の柔ら 纏わるようでいて

かどばったところが 寝所にあたる。よせいもり


ちりほこりにうずもれる 透過光の「みちひ″き」

センチメントクローバーの かたくなとたぐえる




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