電極に繋がれて生かされている命が、途端造り事だったとしたら、

途端に軽んじられる世界に私達は身を置いているのです。

「脅かすことのない、同情は登場するすべのない、共感を生み出さない」

 いたいけない輝きの風媒花は芳しく微笑みかけ その手を止めた。自らの意思で

語りかけることをやめ、みなの環から外れていったという。

 (そんな夜伽話は 流行らないであろうなァ)

 筆を置いた7人の小人たちは それぞれしょくを与えられ 名を付けられたという。並んだだけの毎日に

何の意味もないというのに そこに数々の柵が拠り所とあり、まるで悪者のような 思いを上乗せされていく

といい、そこに不意に血を仰いだと、太陽はまどろんだのですから。

 それが天地鳴動の夜肌として、濡れ衣だとしても、一朱鷺の刻は囀ったものですから、

生も死もございませんでしたが、これはエソラ上のことでしたが。

 風刺された神面で躍る、数々の魂は確かに、息づいているのです、

 ただ、それに出会えるかどうかは、時の采配とでも、申すことにいたしましょう。

 既に魂はなく、深淵に見透かす提灯と、拐かされた門扉ばかりが記憶の印画によって、なすすべもなく、

映し出すものですから、私達がどう解釈を起こそうと、真実とあり誰も犯すことができない心縁の領域と在る。

 花は咲いているのか、問いかけたこの身でさえ 定かではなく

 たどたどしくおぼつかない ものをつづっている、蚯蚓のようだった。「pluse_」

 


 

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