お題「教示」

「なんか、この前テレビでビジネス敬語とか言うものをやってたよ」

「敬語は、マスターするとかっこいいよ」

「僕ちょっと用事が……」

「こら! 君もいつかは使いこなさなきゃいけないんだよ」

「うっ……君に教えてもらおうかな」

「ふふふ、なら私が教授してあげよう!」

「あ、その熟語、さっきのテレビに出てた。間違えやすいって言ってクイズになってた」

「なるほど。『教授する』は専門的な事柄を教えるって意味。一方の『教示する』は短期的に手順や方法を教えるって意味になるよ」

「ってことは、僕は当面敬語地獄から逃げられないの?!」

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