お題「絶版」

「今度古本屋さんめぐりしようかな」

「お、いいね。お目当てはあるの?」

「うん、絶版になった本なんだよね」

「名前はなんていうの?」

「『カらくリの惨状』って言うんだよね」

「……それ、無いと思うよ」

「え、なんで?」

「いや、うん。それ、この作者の処女作であり最新作であり、同人小説だし……」

「うーん、諦めるか。その人早く新作出して欲しいなぁ」

(自ら煽っていくスタイル)

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