第50話「炎上して最後は爆発する会社が世の中には有るらしい」



 芸能記者に特ダネをプレゼントした俺は翌日に芸能プロ『F/R』の社長室に呼び出されていた。到着するとルリの両親と風美社長の三人が待っていた。


「やあ、秋山くん。待っていたよ」


「ど~も~バイトの秋山快利で~す。社長お疲れ様で~す」


 社長と目が合うとお辞儀をして45度に最敬礼する。昨日ネットで調べた社会人の常識なんだぜ? キチンと挨拶もしたしね。え?『お疲れ様です』はマナー違反? まさかそんな事は無いよねと自問自答していたら先ほどからエマさんが俺に厳しい視線を向けていた。


「快利くん? あなた昨日の記者を、深見をどうしたの?」


「あの記者さんなら昨日はあのまますぐに帰りましたよ? ね? 社長?」


 すると風美社長も鷹揚に頷いていた。しかし今度は亮一氏が俺と社長に噛みついて来た。なんとしても聞き出したいようだ。まだ仕上げも終わって無いのに……。


「アニキ、彼は瑠理香の友人なんだ。頼むからさ」


「昨日、取り引きは行われ何事も無く終わった。それで良いじゃないか」


 俺も横で頷いているけど二人は納得してくれない。どうしたものかと思っていたらノックの音がして入って来た人達に驚いた。


「えっ、親父と……母さん!?」


「快く~ん? お仕事中は『母さん』はダメよ~? それと今日の晩ご飯は母さんオムライスが食べたいわ~」


「夕子、そこら辺は後でな? よ、よぉ、快利また会ったな?」


 うん。母さんには色々ツッコミたいけど何で俺の両親がここに来てんだ? さっき目玉焼きとアジモドキを焼いて朝ごはんを用意して来た時は何も言って無かったのに何してんだこの人たち。


「快くんのお仕事に保護者としてお呼ばれされたのよ~? なんでも独断で色々と動いた方が居たとか? 誰かしらぁ~?」


 そう言って母さんは凄い圧をかけながらルリの両親を特にエマさんを笑顔で威圧していた。隣の亮一氏は動揺しているようだけど隣のエマさんは毅然とした態度を崩さない。


「お、落ち着け夕子、な? エマちゃんも、そんな顔しないで、ね?」


「あなたは、少し黙ってて~!」

「晃一くんは静かにしててっ!」


 親父が一瞬で黙らされた。俺はこの親父の交渉力と行動力をここ数日で思い知らされていた。コンサルティング業だけしか出来ないなんて事は無く、業者への発注から各種手配、それに様々なコネを使っての俺のバイトのサポートを片手間に自身のビジネスにもつなげる手腕は凄腕だと思った。でも今はその親父が圧倒されていた。


「って、親父、エマさんと知り合いなのか?」


「おっ、おう。まあな……仕事関係……でな」


 なんか隠してるなこの親父、奥歯に物が挟まったみたいな言い回しだ。そこに亮一さんが近寄って来て親父と親しそうに話している。


「晃一氏、こうなったら俺はどうしようも無いぞ。どっ、どうしようか?」


「落ち着けよ亮マネ……じゃなくて常務、まずは冷静に……快利!! 任せた!!」


 ここでまさかの俺のターン!! いい加減にしろよ四十男が揃って何してるんだか、まあ仕方ない、ここは異世界帰りの元勇者が解決してしんぜよう。


「母さん、それにエマさんも話を聞いて下さ――――」

「「なぁにぃ~?」」


「戦略的撤退を選択すべきだな……」


 そんな事を言っていたらバタンと社長室の扉が開かれた。そこに居たのは救世主、いや歌姫だった。


「カイ!! 大丈夫っ!?」


「ルリ、どうしてここに!?」


「だってカイのスマホに連絡しても10秒以内に返信が来ないから何かあったのかと思って、カイのお家に行ったら今日はこっちで朝からバイトだって絵梨花さんが」


 ちなみに今日はルリの仕事は午後からだったはずだ。そして今日の朝食後は、いつも通り俺が出て来るのを近所の神社で待ち伏せしていたらしい。


「ルリ、あの神社は朝は人が少ないから俺を待ち伏せするなら人通りの多い所にしてくれよ……」


「でも二人の思い出の神社だし、あそこは落ち着くから」


「でも危険だよ女の子が一人じゃ――――「でもカイならいつでも助けに来てくれるんでしょ?」


 俺の言葉を遮ってルリが下から俺を見上げて来る。背が高くなったせいで見上げられる角度には相変わらずドキドキする。美少女でアイドルな女の子が見て来るのは元勇者でも耐えられないの自然の摂理だ。


「も、もちろん!! ルリには24時間体制で監視付けてるし何かあった場合はスキルが問答無用で発動するから、以前の対策に事故防止も付いてるから隙は無いよ」


「ありがと、私、凄い特別扱いされてるなぁ……嬉しい」


「あ~オホン!! まさかこんな咳払いを私がするとは思わなかったが……済まないがRUKAそれとエマは隣室で待機してくれないか?」


 そうだった、ここから先の話はルリに聞かす事は出来ない今日は事後処理の相談に来たんだ。だがいち早くそれを察知したルリが社長の方に詰め寄って抗議していた。


「社長、カイに何をさせる気なんですか!? カイにこれ以上は……」


「瑠理香、済まないが今はビジネスの話なんだ。分かってくれ」


「ですけど社長。秋山くん、いえ快利くんに頼り過ぎるのは――」


 話が進まなから俺がやるしかない。即断即決は勇者の嗜みだから俺はルリの傍に立つと肩を掴んでこちらに向かせた。


「カイ、いきなり皆の前で強引過ぎだよ……でも大丈夫、私いつでもアイドル引退の準備出来てるから!!」


「それはRUKA推しの俺としては困るんだよな……だからルリ、ごめん。でも起きたら全て解決してるから、刹那の子守歌すぐにおやすみ


 ルリの肩に触れたまま両手から気絶系最弱魔法を使ってルリの意識を失わさせる。俺は気絶したルリを抱っこしてソファーにそっと横にさせる。


「ちょっと快利くん!?」


「気絶系魔法です。ルリはたぶん一時間は目は覚めません。寝かせてあげて下さい。これで話が出来ますね?」


 ルリを眠らせた事で慌てたエマさんと亮一氏にも改めて頭を下げて再度謝罪の言葉を口にした上で風美社長の方に向き直る。


「君は……分かった。では情報源の方は潰せるかな?」


「もちろんです。それでクラブの方には連絡はしましたか?」


「もうした。今後は使わんと言う事も伝えたよ。あそこのママと話すのは好きだったのだがね?」


 少し残念そうだ、酒を飲める行きつけの店が無くなったのは痛手らしい。大人の社交場と言うやつかな? 俺も少しは興味が有るけど高校生じゃ早いからね。将来的に就職とかしたら行く事になるかもしれない。


「クラブ『ダイアモンド』ですか。俺も数度行きましたが……あの、夕子……さん? 仕事、仕事だから!!」


「快くん? 快くんは悪い大人の遊び場には行っちゃダメよ? 瑠理香ちゃんも、お姉ちゃん達も皆が悲しむわ~。いいわね~?」


「うん。姉さん達もダメって言ってたし俺行かないよ。絶対に……」


 家族会議で一瞬で決まってしまった俺の大人の社交場行きは永遠に無くなった。エリ姉さんから小学生の頃から風紀を乱すような破廉恥な店には行くなと言われていたのを今さらながら思い出していた。


「あとは週刊誌の方か例の記者は実際どうなんだい?」


「はい。彼は永遠に出て来れないんで、問題は奴の雑誌社のPCデータです。さすがにサーバーをぶっ壊すのは無理ゲーなんで最低限の事しか出来ませんが」


「それで構わないよ。方法は聞かない方が良いんだろ?」


 もちろんと頷いて俺は何も問題は無いとだけ言う。親父が頷くと亮一氏も続くように頷いているのを見て二人の関係が何とな~く見えて来たのだが、それは今は置いておこう、一方で母さんとエマさんは、やはり不穏だった。


「瑠理香ちゃん良い子よね~?」


「そちらも快利くん昇一くんそっくりで良い子ですね~?」


 怖い怖い、普段は二人とも全然怖く感じなかったのに二人が揃ったら凄い怖いんだけど、どう言う事なんだろうか。風美社長を見るが首を横に振る。だから親父と亮一氏を見る。


「親父たち四人はどう言う関係なの? 俺とルリの関係にヒビを入れるのだけは本当に勘弁してくれよ?」


「瑠理香は関係無いから安心しなさい快利くん。それよりも結局は君の手を汚させる事になって済まない」


「ふっ、別に構いません。俺はもう既に……」


 俺はもう既に何人も手にかけているし、何人もの人を救い、何人もの人間を不幸にしているから今さらなんだ。


「快利、やっぱり俺とあいつの離婚が原因なのか? お前が……そこまで人間離れしちまったのは?」


「違う……と、思うよ親父……。たまたま異世界で戦って、たまたま生き残れて……帰ってこれた……それだけ。じゃあ社長、明日には分かりやすい結果を出しますので、報告は明日!!」


 それだけ言って俺は転移した。目標は二つ、最終目標は深見の所属している週刊誌の本社が入っているビルだ。



 

 ――――大人たち視点


「行ったか……はぁ、情けねえな。自分の子供にあんな顔させてよ。しかも、大人がやらなきゃいけない事を子供に面倒見てもらうなんて……」


 彼、元勇者の父の秋山昇一は珍しく無力感に苛まれていた。彼はこれでも百戦錬磨の企業家として各界にそれなりに名を知られている。由梨花や絵梨花の読み通り、彼はセリカとモニカの二人くらい養うのは簡単なくらいの年収が有り、選ばれた時代の寵児など若い頃は呼ばれた事も有った。


「昇一くん……でも、快利くんは良い子よ。瑠理香の事を大事にしてくれてるし、私にまで気を使ってくれたんだから」


「そうですよ!! 昇一氏、彼はやはりあなたの子ですよ。昔、俺とエマを助けてくれたみたいに今度は俺たちの娘を助けようとっ!!」


 そして瑠理香の両親の亮一とエマの二人は、とある一件で昇一に、とんでもない借りがあった。今回の件には直接関係無いので割愛するが二人には今の快利の姿が当時の昇一と重なって見えていたのだ。


「まあ、そうよね? 昇一さんはやはり先代の、英輔様の血筋よ? じゃなきゃ私や娘たちを助けようなんて思わないですもの~」


「俺は親父とはちげえよ……だけど快利は親父の血が濃い。誰彼問わず助けちまう……だからよ風美社長、今回の件以降はあいつを解放してやってくれないか?」


 そして黙って事の成り行きを見守っていた今の彼の妻、夕子も口を挟んでいた。彼女が当時、秘書として仕えていたのは彼の父で快利の祖父の秋山英輔だった。彼の生き様は呆れるほどのお人好しで夕子自身もその無茶に何度か付き合わされており、昇一は否定しているが昇一も、そして孫である快利も気付けば人助けをしている。


「ああ、エマにも昨日言った。彼とは協調こそすれ利用や搾取はする気は無い。ただな……今見ただろう? 彼は瑠理香に執心している。かつての君のようにな?」


「それ言われると痛いんですけど……本当なんですか?」


「そのぉ……昔のあなたに、すご~くそっくりだったわ快利くんの動き……」


 そう言われて頭をポリポリ掻いているといつの間にか彼の背後には夕子が居てニコリとしながらにじり寄り毒を吐いていた。


「あらあら、あなたの昔のわる~い趣味ですよね? 二度と見ないでって言いましたよね? 昇一さん?」


「あっ、ああ、もちろんさ、もう何も……ね? 夕子……さん?」


 ちなみに昇一の方が年上なのだが、やましい事が有ると”さん”付けになるのは昔からの癖だ。そして夕子は手帳を取り出すと何かを読み上げた。


「先々月、ライブハウス『S・ロフト』、19時から21時まで貸し切り……」


「うっ……なんで、それを……」


「英輔様からあなたの見守りも頼まれてた時のコネを少し……あ・な・た? 今夜は二人でお話合いですよ~?」


 そんな感じで実は快利が思っていたほど父、昇一の権限は少なく本当は夕子の方がイニシアティブを取っていたのが秋山家だった。彼女はそれを悟らせないように家では振る舞っていたのだった。そしてそんな事を知らない快利は着実にミッションを遂行中だった。





「よし、次だな……」


 俺は某都内の大人の街で仕込みを済ませると一仕事終わらせて本命へと向かう。この街では、お喋りな情報源の元ホステスを調べる必要が有った。調べて分かったのはこのホステスは深見以外にも複数の雑誌記者に情報を売っていたので、情報封鎖が面倒だった事だ。情報を売られた記者たちの記憶は洗脳魔法で調べた結果、ガセネタとして扱っていたので相手にした者が深見以外おらず問題が無いので解放した。


「じゃあ問題はこのクソ女か……」


 そして今、路地裏には気絶させた件のホステスが居る。背後関係を調べた結果、交際中のチンピラが居るだけで基本は問題無さそうなので彼女も異世界へ行ってもらう事にした。問題とはもちろん誰も彼女を探す人間が居ないと言う意味だ。


「一名様、異世界へご案内~!!」


 気絶させたまま、そいつを掴んで異世界へと転移してそのまま草原に放置。たぶん三十分もしたら目覚めるだろう……それまでにモンスターに襲われなければだけどね? そんな事を考えながら俺は元の世界に転移する。そもそも、この女が情報を売った動機がホストに貢ぐための小遣い稼ぎと言う動機だったので同情の余地は無かった。しょせんは水商売の女で良心もそこまで痛まなかったのが幸いした。


「お次は……東京都T区か……、じゃあ本丸を潰しに行きますかね?」


 俺は予定通りに『隠れ身の腕輪』で本社に潜入し、奴のデスクを確認するとオフィス内の人間が居なくなる昼休みの一瞬の隙を突いてPCの内部情報を精査、時間魔法と結界を張って内部を徹底的に調べ上げ、情報を全てデリートした後にPCそのものを初期化して、最後にPC自体に封印魔法をかけて起動出来ないようにする。


「ま、これは保険なんだけどね……正確には夜までの時間稼ぎ……」


 PC内部の情報では他に情報を転送した相手は居ない。最後に無限書庫ウィキの知識で作成したコンピューターウィルスを社内の複数のPCに感染させて俺は転移魔術でその場を後にした。


「ふう、午後のバイトには間に合うかな? 五分遅刻か……ルリが心配してなきゃ良いけど……」


 そして俺はスマホで風美社長に完了とだけ送ると、社長から今日はバイトは休みだと言われその日は家に帰った。家に帰ると予想通り俺の両親も居て今日は七人で夕食となったので俺も含めてユリ姉さんとモニカの三人で急いで夕ご飯の用意をする事になった。そしてその日は何事も無く、俺を伺うように両親が少しだけ遠慮していたのが気になったが大丈夫、もう全部終わったから。





 翌朝も清々しい朝だった。実は昨日は一度だけ返事をした後からルリのメッセージに返事を出して無かったが、もう三〇件を超えていた。既読した後に『おはよう』とだけ送って下の階に降りる。


「快利!! お前っ!!」


「お? どうした親父? 会社行かないで良いのか?」


「こんな事やったバカ息子に確認を取るまで会社なんていけるかよ!!」


 そう言って親父はテレビのニュースを指差して言う。ほうほう、大成功のようだ。テレビには二人の専門家が神妙な顔で何かを話していた。


『――――恐らくは火の不始末が原因でしょうねえ。それが可燃性のものに引火して爆発したのでしょう』


『では事故なのでしょうか? 警察は事故と事件の両面からと言ってますが、火災のプロの私としては――――』


 どうやら成功だ。前に一度やってるから大丈夫だとは思ったけど問題無く成功して、まずは一安心だった。テレビのニュースではデカデカとテロップが踊り、その不幸な事故が報道されていた。


「いやぁ、まさか『文芸晴雨』の本社ビルが不審火の後に炎上して最後は大爆発しちゃうなんて世の中には不思議な事もありますね~?」


 文芸晴雨とは例の週刊誌を発行している会社で、その本社ビルが大爆発したらしい。怖い事があったもんだと言いながら俺は内心で昨日の時限爆破魔法が成功したのを確認出来た。


「お前……本当に、なのか?」


「何の話ですかね? う~ん」


「はぁ……快利、これやったのあんたでしょ?」


 そうやってとぼけた俺に対して追求して来たのは朝のサラダを用意していたユリ姉さんだった。そりゃそうか、ユリ姉さんにはバレちゃうか。数ヵ月前に目の前で見せたばかりだしね。


「え? ユリ姉さん何のこと?」


「どうせ、あんたの事だから誰かを助けるためにやったんでしょうけど……私の時と同じ魔法よね? 死傷者ゼロなんて、あんた以外はいくら何でも不可能よ!!」


 そう、今回使った魔法は爆破魔法と同時にグロウ・ブレイズ輝く聖炎だ。テレビでも一瞬だけ映っているのは緑の炎の後に赤くなり一部が吹き飛んだ後に大爆発を起こしてビルは吹き飛んでいた。思い描いた通りの完璧の爆発だ。


「同じ? 由梨花ちゃん、それはどう言う事かな?」


「あっ、その……えっと実は……」


 そう言えばユリ姉さんは例のイベサーに騙された事件を両親に話して無かった。秘密にしていて俺とエリ姉さんしか知らないはずだ。どうしようかと思っていたがユリ姉さんが話していた。


「それは、そうか……快利、よくやったな、お手柄だ」


「そうだったのね~!! それで快くんとユリちゃんが急に仲良くなったのね? でも母さんは話して欲しかったわ……少し悲しいわ~」


 親父から珍しく褒められて母さんには悲しまれてしまった。でも母さん頼りなかったからとは言えなかったので、迷惑を掛けたく無かったと咄嗟に言い訳していた。人を傷つけない嘘は大事なのだ。


「それより……今の由梨花ちゃんの話だと、これをお前がやったんだな?」


「ああ、仕事ならやらなかったけどね?」


「彼女のためならってか?」


「ああ、ルリの……推しの為なら命も賭ける!! それがRUKAのファンクラブ会員番号043番の俺の矜持だから!!」


 その瞬間にユリ姉さんの乾いた笑いとモニカの包丁をトントンとする音以外が無くなり、家がシーンとなっていた。具体的には両親が黙ってしまった。


「あれ? どうしたの? みんな? 俺のチート技に驚いちゃったかな?」


「ええ、快くんが昇一さんの子供だって、よ~~~~く分かった。それだけよ?」


「いや、そのぉ……夕子、さん?」


 あ、また昨日みたいに母さんの威圧モードだ。よく見たらこれってエリ姉さんが俺を威圧した時とか鍛錬してた時の圧に似てるかも……やっぱり親子なんだな。妙に納得して俺は朝食の準備を始めたが、まだ朝の珍事と俺の起源発覚の家族会議は終わって居なかった。

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