episode174 レグレットへの対策会議
それから三日が経過したある日、俺はエリサと共にレイルーンの家の前に来ていた。
「来たわね」
「ああ。それで、何の用だ?」
ここに来たのはレイルーンに呼ばれたからだ。
ひとまず、その用件を聞いてみる。
「用件はザッハートのことについてよ」
「ザッハートがどうかしたのか?」
「見ての通りに彼は大きくて地下で世話するのは難しいから、庭で世話をしているわ」
ザッハートは体長が大きく、既にフィリアーチェ、ルホーク、アルクス、キーラ、リュークスの五体がいる地下はスペースに余裕が無いので、地下で面倒を見るのは難しい。
「そのようだな」
「でも、知らない人が見たら驚いちゃうでしょう?」
「まあ確かにそれはそうだな」
「だから、ザッハートだけはエリサに返しておこうと思うのだけど、それで良いかしら?」
元Sランク冒険者のレイルーンの家とは言え、こんな巨大な竜がいたら驚くだろうからな。そうするのが良いように思える。
「エリサ、どうする?」
「そうね……分かったわ。とりあえず、ザッハートは回収するわね」
エリサは少し考えると、ザッハートを回収することを決定した。
「ただ、一日に一回は世話をするために街の外で空間魔法の空間内から外に出すわ」
「それは問題無いわ。それじゃあ連れて行ってくれるかしら?」
「ええ、分かったわ」
了承したところで、エリサは空間魔法を使ってザッハートを回収する。
「用件は以上かしら?」
「ええ。わざわざ呼び出して悪かったわね」
「いえ、預かってもらっているのだし、それぐらいは構わないわ。それじゃあ今日の分の世話をしておきましょうか」
「そうだな」
そして、ザッハートを回収した俺達は世話をするために街の外に向かった。
街の外に出た俺達は早速ザッハートの世話を始めた。
「ザッハート、退屈だったか?」
「グルル……」
その反応からだと俺には正確に感情を読み取ることはできないが、ひとまず不満は無さそうだった。
「ザッハート、今日の分よ」
ここでエリサはそう言ってザッハートの今日の分のエサを取り出す。
「それは……レグレットの盗賊団の奴らか?」
「ええ、そうよ」
エリサが取り出したのは冷凍された人間の死体で、その死体はレグレットで利用した盗賊団のメンバーだった。
恐らく、これはエンドラース家の組織の護送をしたときに、ヴァルトが残ったルートライア家の組織の者を殲滅しに行った際に、ついでに回収していたものだろう。
「ザッハート、食べて良いわよ」
「グル!」
そして、エリサが許可すると、ザッハートは死体を一つずつ丸呑みにしていった。
「エリサ、今まで何かと死体を回収していたが、それはこのためか?」
「ええ、そうよ。エサを買うとなると結構お金が掛かるし、普通に人間も食べるからエサ用に回収していたわ」
思い返してみると、盗賊団や敵対組織などを片付けた際には毎回、死体を回収していたが、どうやらそれはエサを用意するためだったらしい。
まあ彼女が言うようにエサを買っているとかなりの費用が掛かるだろうからな。
どうせ死体は回収しなければ焼却処分するだけだし、そうするぐらいならエサとして利用した方が良いか。
「と言うか、知らなかったのね」
「基本的に世話は任せていたし、キーラやリュークスにはエサとして人間を与えることはしていなかったからな」
今までにキーラやリュークスの世話をしたこともあったが、その際にエサとして与えていたのは魔物の肉だったからな。
その際に人間を与えたことは無かったので、俺はそのことを知らなかった。
「人間をエサとして与えているのはザッハートだけよ。他の子達だと丸呑みは難しいから、バラす必要があって面倒でしょう?」
「まあそれもそうだな」
確かに、キーラやリュークスだと丸呑みにするのは難しそうだからな。
死体は冷凍保存しておけば持つだろうし、そうするのが良さそうだ。
「あなた達、ここにいたのね」
「む?」
ここで声がした方向を振り向くと、そこにはルミナがいた。
「誰かと思ったらルミナさんか。どうしたんだ?」
「ちょっと呼び出しがあってね。あなた達にも来てもらいたいのよ」
「呼び出し?」
「ええ。レグレットの件で話があるから、城まで来て欲しいのよ」
どうやら、レグレットで何か動きがあったらしく、会議か何かを行うようだ。
「分かった。俺達だけで良いのか?」
「ええ。代表してあなた達に来てもらうわ。それじゃあ行きましょうか」
「ああ」
「分かったわ」
そして、エリサがザッハートを空間魔法で収納したところで、ルミナの案内で城に向かった。
ルミナの案内で街の中心付近に向かうと、そこには城壁に囲まれた城があった。
「これが城か」
「そう言えば、あなた達はここに来るのは初めてだったわね」
「そうだな」
中に入るのはもちろんだが、そもそも今までこの場所に用が無かった俺はこの近くに来ること自体が初めてだ。
「私も中に入るのは初めてね」
エリサは近くに来たことはあるらしいが、流石に中に入ったことは無いようだ。
「ルミナ様とそのお連れの方ですね?」
と、ここでこちらの存在に気が付いた見張りの兵士が声を掛けて来た。
「ええ、そうよ。他のみんなは集まっているかしら?」
「はい。既に全員集まっています」
「分かったわ」
「それではご案内いたします」
そして、俺達はその兵士に案内されて、城の内部に通された。
城内に通された俺達はそのまま会議室に案内された。
「来ましたね」
「待たせたかしら?」
「いえ、そんなに待ってはいませんよ」
会議室には例の件の関係者であるエルナ、レイルーン、レーネリア、イヴリア、メリーフの五人が集まっていた。
それ以外にも何人かいるが、俺には何者なのかは分からない。
「とりあえず、座りましょうか」
「そうだな」
このまま突っ立っていても仕方が無いので、ひとまず席に座ることにした。
それぞれで空いている席に座っていく。
(後一人といったところか)
見ると、まだ席が一つ空いているので、参加するメンバーはまだ後一人いるようだった。
「それにしても、全員ではないが使用人にも戦闘のことを仕込んでいるのだな」
ここに来るまでに城内の様子を見てみたが、使用人の一部は戦闘もできるように仕込まれているようだった。
「あら、よく気付いたわね」
「まあな。このぐらいは見れば分かる」
動きと言うか、足運びが違うからな。分かる者が見れば分かる。
「あなたの言うように一部の使用人には、いざというときに備えて戦闘のことを仕込んでいるわ」
「ルミナさんが教えたのか?」
「いえ、施設や道具を整えたりと協力はしたけど、流石に直接教えたりはしていないわ」
「そうか」
まあルミナは店を経営しているし、そんなに暇では無いだろうからな。それも当然か。
「それはそうと、最後の一人が来たみたいよ」
と、ここでルミナがそう言った直後に初老の男が部屋に入って来た。
「ルミナさん、彼は?」
「そうね……一言で言うのなら王の側近といったところね」
「そうか。分かった」
もう少し詳しく聞いておきたいところだが、これからすぐに会議が始まるので、このことは後で聞くことにする。
「全員揃っているようだな。では、会議を始めるぞ」
そして、全員が揃ったところで、会議が始められた。
「さて、早速、本題に入ろう。今朝レグレットの使者から通達があった。通達の内容は資料の通りだ」
一枚目の資料にはレグレットの使者からの通達の内容がそのまま掲載されているようだった。
長々と文章が書かれているが、要約するとルミナとレーネリアの引き渡しに応じなければ戦争も辞さないといった内容だった。
「一応、聞くが、応じる気は無いんだよな?」
「エリュ、もう少し丁寧な言葉遣いで話せないかしら?」
俺は進行の男に確認するが、ルミナに言葉遣いを注意されてしまった。
「……応じる気は無いのだな?」
「ほとんど変わっていないじゃない」
修正して言い直すが、今度はエリサに突っ込まれてしまった。
「悪いのだけど、彼の口調は大目に見てくれるかしら?」
「……仕方が無い。今回は不問としよう」
「……助かる」
あまり丁寧な言葉遣いには慣れていないからな。一々言葉遣いを気にしなくても良くなるので、そうしてくれるのは助かる。
「それで、確認するが引き渡しに応じる気は無いのだな?」
「ああ、無いぞ」
「と言うことは、戦争はするという方針で良いんだな?」
「一応、交渉で回避しようと試みてはいるが、それに応じる気は無さそうだったな」
「そうか。では、戦争をするという前提で話を進めるぞ」
結局、戦争の回避は出来なさそうなので、戦争をするということを前提に話を進めたので良さそうだった。
「そもそも、何故レグレットは戦争を仕掛けて来ようとしているんだ? 確かに、レーネリアの件や向こうでのことはあるが、それだけで戦争を仕掛けることは無いと思うのだが?」
レーネリアの件や向こうでの出来事はあるが、それだけの理由で戦争を仕掛けて来るとは思えない。
「今回の件はあくまでも切っ掛けといったところね。レグレットは侵略もしていた国だし、元々ワイバートとレグレットは仲が良くなかったわ。だから、今回の件を口実にして仕掛けて来たのでしょうね」
その質問にはルミナが答えてくれた。
「なるほどな」
元々仕掛けようとしていたというのであれば、今回の件は口実にするには十分な出来事だっただろうからな。このタイミングで仕掛けて来るのにも納得できる。
「それで、レグレットの動きは?」
「それならば、資料の二ページ目以降に記載している」
そう言われて資料のページを捲ってみると、そこにはレグレット側の情報が記載されていた。
「少々読む時間をくれるか?」
「良かろう。全員しばらく資料を読んでいてくれ」
進行に言うと時間をくれたので、ひとまず資料を読んでみる。
資料を確認すると、レグレットは既に戦争の準備を始めていることや西の山脈に戦力を送り始めたことが書かれていた。
他にも細々としたことが色々と書かれているが、それらはそこまで重要なことではないので、他のことの説明は省くことにする。
「資料の情報からすると、アールカイドを迂回して西の山脈から仕掛けようとしているといったところか」
ワイバートとレグレットの間にはアールカイドがあり、ワイバートの東側は霧の領域になっているからな。
南側や東側から攻めるのは難しいので、西側から攻め込むつもりのようだ。
「そのようね」
「どうする? 魔物を送り込んで叩き潰すか?」
直接、俺達が動くと問題になるかもしれないが、魔物を送り込んで叩き潰せば野生の魔物に勝手にやられたということにできるからな。
幸いにもこちらにはこちらの意思で自由に動かせる魔物がいるので、それを使えばうまく行くはずだ。
「送り込むと言っても、どの魔物を送り込むつもりなのかしら?」
「ザッハートを送り込めば良いのではないか? 彼ならばそう簡単には倒されないだろうし、問題無いとは思うが?」
ミストグリフォンのキーラやワイバーンのリュークスだと倒されてしまう可能性があるが、リトルバハムートのザッハートであればそう簡単に倒されないだろうからな。彼であれば問題無いはずだ。
「あなたの言うようにザッハートならやられることはないでしょうけど、そもそも
「俺達の仕業だとバレたところで何か問題はあるのか? どうせ戦争をするのであれば先制して優位に立った方が良いと思うが?」
戦争をするのは確定事項だからな。
それならば仕掛けて来ていることが分かっている部隊を先に潰しておくのが良いように思える。
「それだと、山脈の調査に向かっていた部隊をワイバートに襲撃されたということにして、それを口実にして戦争を仕掛けて来るでしょうね」
「それが何か問題があるのか?」
「そうなると、世間的にはこちらから仕掛けたということになるでしょうから、何かと面倒なのよ」
「なるほどな」
確かに、内情を知らない他の国に対してはそのような言い訳が利くだろうからな。
そうなると、こちらから仕掛けたということにされかねないので、後々に面倒なことになる可能性がある。
「では、向こうが仕掛けて来るのを待つのか?」
「今のところはそのつもりよ」
「そうか。ところで、レグレットが他の国と協力して来る可能性はあるのか? 特に隣国であるノースレイヴやアールカイドと協力されると、かなり面倒なことになるが?」
ワイバートとレグレットの戦争ではあるが、レグレットは他の国と同盟を組んで仕掛けて来る可能性もある。
特に隣国であるノースレイヴやアールカイドと同盟を組まれると、攻め手が増えて非常に面倒なことになる。
「レグレットにそのような動きが無いし、その可能性は無いと思うわ。少なくとも、ノースレイヴやアールカイドがレグレット側に付くことは無いわね」
「何故そこまで言い切れる?」
同盟を組むような動きが見られないことから、その可能性が低いと言うのは分かるが、後半は自信満々に言い切っている。
何やらその根拠があるようなので、とりあえずそのことを聞いてみることにする。
「ノースレイヴはレグレットとの交流がほとんど無いのに対して、ワイバートとはかなり交流があるわ。それに、ノースレイヴは周辺の環境の都合でワイバート以外との交流が難しいし、ワイバートとの関係が悪くなるとかなり都合が悪いから、ワイバートを敵に回すようなことはしないはずよ」
ノースレイヴは北と西は山脈、東は霧の領域になっていてワイバート以外の国との交流が難しいからな。
ワイバートとは良好な関係を築いていたいはずなので、元から交流も無いレグレットに協力することは無いと言えるだろう。
「アールカイドの方はどうなんだ?」
「アールカイドはレグレットとも交流はあるけど、ワイバートとの方が関係が強いわね。特に最近はあなたのおかげで実現した新技術の技術提供という魅力的な話があるけど、レグレットに協力したらその話は白紙に戻されるでしょうし、ワイバートとの関係も悪くなるから、レグレットに協力するメリットは無いわね」
「なるほどな」
「それに、そもそもの話をするとアールカイドは多くの国と交流があって、特定の国に肩入れするようなことをしていないわ。だから、レグレットに協力することは無いはずよ」
「そうか」
さらに、アールカイドの方もレグレットに協力するのはデメリットしかないので、こちらも同盟を組むことは無いと見て良さそうだった。
「それで、ワイバートととしてはどう対応するつもりなんだ?」
「各所に警戒させて襲撃に備えるつもりだ」
「こちらから仕掛けられるように準備しておかなくて良いのか?」
仕掛けて来ることが分かっているのであれば、こちらも仕掛けられるように準備しておくのが良いように思える。
「部隊の編成などの準備はしておくが、動くのは向こうが宣戦布告を出してからだ」
「そうか。俺達に何か依頼したいことはあるか?」
「今のところはこちらから依頼するようなことは無い」
「良いのか?」
「お前達はあくまでも一般人だ。こちらから軍事的なことを依頼することは無い」
確かに、俺達は関係者ではあるが立ち位置的には一般人だからな。国として俺達に依頼をすることは無いだろう。
「傭兵として雇ってくれても良いのよ?」
ここでそれを聞いたエリサがそんな提案をする。
「それは戦況を見て考えよう」
「あら、初めからは雇ってくれないのね」
「かなりの戦力だとは聞いているが、今のところは必要性を感じていないものでな。必要になったら雇うことも考えよう」
「……本当にそれで良いのかしら?」
だが、それに対してルミナが異論を唱えた。
「何か意見があるようだな」
「ええ。確かに、彼女達の戦力が無くても何とかなるとは思うけど、彼女達がいればより楽になるはずよ。彼女達の力があれば確実に被害を減らせるし、私は初めから協力してもらった方が良いと思うわ」
そして、ルミナは初めからエリサ達を傭兵として雇うことを提案した。
「ふむ……確かに、それも良いかもしれんな。考えておこう」
「できるだけ早くお願いね」
「ところで、レーネリアの方は大丈夫なのか?」
「レーネリアの件に関しては私達が何とかするから、こちらのことは気にしなくて良いわ」
「そうか」
「ただ、オールドイスの動きが少々気になるところね」
「そうですね」
ルミナの意見にイヴリアが賛同する。
「と言いますと?」
「彼であれば戦争の裏でお嬢様を狙って来る可能性があるということです」
「ルートライア家と言えばレグレットのメインとなる戦力の一つだろう? そんなことをしている余裕があるのか?」
彼の言うようにルートライア家の提供する戦力はレグレットの主力の一つだ。
オールドイスはそれを指揮するだけでなく、彼自身も前線に立つ可能性があるので、そんなに余裕があるようには思えない。
「余裕があるかどうかは分かりませんが、彼は戦争に対して積極的では無いはずです。なので、目的をお嬢様の奪還に切り替えて動いて来る可能性があります」
「戦争に対して積極的では無い? 何故そんなことが分かる?」
「彼はワイバートの戦力を理解していて、圧倒的に不利なことは分かっているはずですので。少なくとも、彼は戦争に反対したはずです」
ルートライア家のメイドを務めていたとだけあって、イヴリアにはオールドイスがワイバートの戦力を理解していることは分かっていた。
そして、その上で彼がどのような行動を取って来るのかも、ある程度予想が付いていた。
「つまり、今回の戦争はオールドイスの意思に反したものだと?」
「ええ、そうです。なので、戦争に対して力を入れて来る可能性は低いかと」
「まさか、戦争の勝利を切って動くと? そんなことをしたら間違い無くその地位が危ぶまれることになるはずだが?」
だが、そんなことをすればその地位が危ぶまれることは誰の目から見ても明らかだった。
「そこは体良く振る舞うつもりでしょう」
「……そううまく行くとは思えんがな。まあ良い。仮にそうして来るとして、オールドイスはどのような行動を取って来ると思っているのだ?」
「そうですね……まず、ある程度、自身の勢力の戦力を送り込んで、戦争に参加しているように体裁を整えるでしょう」
当然のことではあるが、戦争には参加する必要があるからな。
戦争にちゃんと参加しているように見せ掛けるためにも、ある程度は自身の勢力の戦力を送り込んで来ることは確実だ。
「そして、その上で戦争後に自分が優位に立てるように動いて来るでしょう」
「具体的には?」
「戦争で自身の勢力への被害が少なくなるように動かしたり、先程も言ったようにお嬢様を奪還したりと言ったところでしょうか」
まあ負けることを前提にしていれば、被害を減らすようにうまく立ち回ることも可能だろうからな。
オールドイスはそれなりに頭が切れるので、うまく処理するはずだ。
「まあ目的が判明してもどんな動きをして来るのかまでは分からないから、とりあえずレーネリアに護衛を付けて様子を見るのが良さそうね」
「そうだな」
現段階では向こうが動いてから動くということになっているので、狙われる可能性のあるレーネリアに護衛を付けた上で待機しておくというのが良さそうだった。
「さて、もう話し合うべきことはもう無さそうね。今回は解散ということで良いかしら?」
俺達が傭兵として雇われれば軍事的な話し合いもあるだろうが、雇うかどうかはまだ検討中だからな。
軍事的な準備は国側で進めるだろうし、俺達と話すことはもう無い。
「そうだな。では、本日はこれで解散とする」
そして、会議はそこで解散となって、その後はそのままルミナの店に戻った。
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