第2章 新たな出会いと修行

episode44 傷は癒えて

 刀の鞘を手に取って軽く振り回したりして体を動かしてみる。


「もう完治したみたいね」

「ああ」


 あれから一週間ほどが経過した。瀕死の大怪我だったが、定期的に回復魔法を掛けてもらった結果、一週間ほどで完治した。


「それでエリュ、これからどうするの?」


 シオンが今後の方針を聞いて来る。


「そうだな……依頼を受けに行きたいところだが、まずは武器の補充だな」


 レッサーワイバーンとの戦闘で武器が壊れてしまったので、まずは武器の補充からだ。


「それなら大丈夫よ。これを受け取って」


 そう言ってルミナが空間魔法で取り出したのは短剣に刀、各種防具だった。


「これは?」

「私が作った装備品よ」


 まあそれは分かるのだが……。


「良いのか?」

「ええ。あなた達のために作った物だから、遠慮無く受け取って」


 そう言うのであれば遠慮無く受け取ってしまっても良いだろう。そのまま素直に受け取る。


「これは……レッサーワイバーンの素材か?」

「ええ、そうよ。よく分かったわね。どれもレッサーワイバーンの素材をメインに使ったわ」


 一応、ルミナの下で錬成魔法を学んでいるからな。このぐらいのことは分かる。

 ひとまず、改めて各装備品を細かく見て回す。


 まず、短剣と刀を見てみるが、見たところレッサーワイバーンの骨と魔法金属を合成した物のようだ。

 刻まれている刻印術式も高度な物で、魔力付与による強化もされているが、俺が作る物よりも遥かに強い魔力が込められている。


 次に防具を見てみると、今まで使っていた物と同じようなデザインだが、明らかに性能が違う。

 そもそも、使っている素材が違うというのもあるが、純粋に錬成魔法の技量が違い過ぎる。


「それと、渡し忘れていたからこれを渡しておくわね」


 そう言って渡して来たのは、大金貨一枚に金貨五枚の計十五万セルトだった。


「ええっと……この金は何なんだ?」


 いきなりこんなにお金を渡されても困るのだが。


「デザートバードの討伐依頼の報酬とレッサーワイバーンの素材の買い取り分よ」


 そう言えば、そのことを完全に忘れていたな。デザートバードの討伐のはずが、あんなことになるとは思っていなかったからな。

 まあそれは良いのだが……。


「レッサーワイバーンの買い取り分が安くないか?」


 以前、解体所で聞いた話では状態の良い物であれば三十万セルトの値は付くと聞いた。

 俺達の倒したレッサーワイバーンは状態の良い物とは言えないだろうが、流石にそこまで値が落ちたりはしないはずだ。


「買い取り分が安いのはその装備を作るのに使ったからよ。買い取ってもらったのは余った物だけだから」

「なるほどな」


 どうやら、この装備はあのレッサーワイバーンの素材を使って作った物らしい。


「それで、装備は手に入ったから依頼を受けに行くの?」

「ああ、そのつもりだ」


 装備を整え次第、依頼を受けに行くつもりだったからな。

 それに、新しい装備は試しておきたい。どのぐらいの性能なのかを把握しておきたいからな。


「それじゃあ早速、冒険者ギルドに行こっか」

「そうだな。それでは行って来る」

「ちょっと待ってもらえるかしら」


 装備品が手に入ったところで、早速、依頼を受けに冒険者ギルドに行こうとしたのだが、そこでルミナに引き留められた。


「今回は『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のみんなと依頼を受けてみない?」


 用件は依頼に関してのことだった。


「と言うと?」


 ひとまず、その意図を聞いてみる。


「そろそろ本格的に戦闘について学んだ方が良いと思ってね。『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のメンバーの戦闘の様子を見るだけでも参考になると思うけど、どうする?」


 確かに、戦闘の様子を見てみるというのは良いかもしれないな。まだこの世界での戦闘に慣れているわけではないので、参考になるようなことも多いだろう。


「それもそうだな。シオンもそれで良いか?」

「良いよー」


 シオンが二つ返事で承諾する。


「分かったわ。それじゃあちょっと話を付けて来るわね」


 ルミナはそう言い残すと、『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のメンバーがいる二階へと上がって行った。


「ボク達はどうする?」

「そうだな……いつでも出られるように準備だけしておくか」

「分かったよ」


 『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のメンバーとの話はルミナに任せておけば良いだろう。

 ひとまず、俺達はいつでも出られるように準備だけしておくことにした。






 話は纏まって『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のメンバーと一緒に依頼を受けることとなった。

 今回の依頼はライカスの街に通じる街道付近に出現したレッサーワイバーンの討伐で、今は馬車に乗って目的地に向かっている最中だ。

 またレッサーワイバーンかと思うかもしれないが、またレッサーワイバーンである。


 まあこの国はレッサーワイバーンの生息数が多いらしいからな。レッサーワイバーンの討伐依頼が多いのは仕方の無いことなのだろう。


「二人は自衛に専念していて良いからね。くれぐれも無理はしないように」


 アリナが念を押すように言う。


「ああ、分かっている」


 一緒に依頼を受けると言っても、俺達はほとんど観戦になる予定だ。

 まだ俺達にはレッサーワイバーンを相手できるほどの実力は無いからな。


「私が結界を張った上で警戒しておくので大丈夫だとは思いますが、注意は怠らないようにお願いします」


 御者台にいるレーネリアがこちらを向いて相変わらずの丁寧な口調で注意事項を説明して来る。

 ちなみに、馬を操れるのがレーネリアしかいないので、御者は彼女にしてもらっている。


「怪我をしたときはわたしが治しますから言ってくださいね」

「ああ、そうさせてもらう」


 今回は専門のヒーラーであるミリアもいるので、万が一のことがあっても安心だろう。

 それはそうと、『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』はパーティとしてのバランスがかなり良い。

 構成は前衛の壁役兼サブアタッカーのアリナに前衛アタッカーのステア、そして回復と補助のミリアに後衛の魔法アタッカーのレーネリアだ。


 さらに、ルミナに聞いた話だと、レーネリアは攻撃魔法だけでなく補助魔法や回復魔法など様々な魔法を習得している上に、前衛として戦うこともできるぐらいの戦闘能力があるらしい。

 つまり、かなり優秀なオールラウンダーということだ。

 そのため、状況に応じて動くことが可能で、パーティのバランスの良さに磨きが掛かっている。


「まああたし達に任せておけば大丈夫だから、のんびり観戦してれば良いよ」


 ステアが俺の隣に勢い良く座りながら言って来る。


「と言うか、一応二人はレッサーワイバーンを倒したんだよね?」


 そして、そのまま俺の方を向いてそう聞いて来る。


「まあな」

「よくあんな武器で首を斬り飛ばせたよね。レッサーワイバーンならもう普通に倒せるんじゃない?」

「そう言われてもだな……」


 確かに、一度は倒したが、もう一度同じように倒せるかと言えば怪しいところだ。


「まああれだけの大怪我をして帰って来たんだし、もう少し実力を付けてから挑むのが良いかもね」

「そうだな」


 アリナの言う通り、レッサーワイバーンに挑むのはまだ先にしておいた方が良さそうだ。


「そう言えば、目的地付近では盗賊が出るらしいから、それにも気を付けてね」

「そうなのか?」


 その情報は初耳だな。とりあえず、その詳細を聞いてみる。


「二週間ほど前に最初の報告があって、それ以降被害の報告が上がってるみたいだよ」

「二週間前か……」


 二週間前と言うと、俺達がデザートバードの討伐依頼を受ける少し前だな。


「と言うか、知らなかったの? 依頼に影響が出ることもあるし、情報収集は大事だよ」

「そう言われても、俺達はずっと寝込んでいたからな……」


 俺は一週間以上寝込んでいて情報収集はできなかったからな。そのような話は聞いていない。


「シオンはそういう話は聞いていなかったのか?」


 シオンの方が軽傷だったので俺よりも早く完治していた。

 なので、俺がまだ寝込んでいる間にもシオンは活動していたので、その話を聞いていてもおかしくはないはずだ。


「聞いて無いよ。そういうことには興味無いし」


 シオンは聞いたことが無かったらしい。

 それはそうとして、だ。


「興味の有無に関わらず情報収集はしておいてくれ」


 興味があるものについてだけ調べていては情報収集にはならないからな。


「でも、そういうのはエリュの担当じゃん」

「その俺が動けなかったのだが?」


 確かに、今まで俺しか情報収集をしていなかったが、俺が動けない間ぐらいは動いて欲しいところだ。


「二人とも喧嘩しないの!」


 だが、ここでアリナに注意されてしまった。別に喧嘩というわけでは無いのだが……。


「そうだよ、エリュ。だから、そういうのはエリュの担当だよ」

「何がどうなったらそうなるんだ」


 意味が分からないのだが。"だから"という接続詞を使っておきながら何も繋がっていないのだが。


「まあそれぐらい気にしないの。仲良く行こうよ」

「そうだよ、エリュ」

「…………」


 もうシオンと話すだけで疲れそうなので到着まで静かに過ごすことにした。

 そして、外の景色を眺めながら目的地に到着するのを待った。






「着いたよ。みんな準備して」


 リーダーであるアリナが指示を出す。

 どうやら、目的地に着いたらしい。


 現在の時刻は昼過ぎだ。今回の依頼の討伐対象であるレッサーワイバーンが見付かれば、今日中に街まで帰ることができるだろう。


「分かった」


 ひとまず、言われた通りに準備を進める。

 そして、準備が終わったところで目立たない場所に馬車を停めて、レッサーワイバーンの捜索を開始した。


 だが、ここで気になったことが一つ。そのことを確認するためにさりげなく西側の森の方に注意を向ける。


(誰だ?)


 間違い無い。何者かがこちらを見ている。それも二人。

 自分で言うのも何だが、転生前の生活のせいで視線に対しては敏感なので分かる。


 だが、問題はそれが何者であるかということだ。先程言っていた盗賊の可能性もある。


「どうしたんですか?」


 その様子を不思議に思ったミリアが聞いて来る。


「いや、ちょっとな」


 ここで下手にその存在を伝えてしまうと、注意を向けていることに気付かれてしまう可能性があるので、まだ黙っておく。


「西にいる二人ですか?」


 俺の考えていたことを確認するかのようにレーネリアが聞いて来る。

 どうやら、彼女も気付いていたらしい。


「ああ、そうだ」

「ええっ!? そうなんです……モガモガ」

「静かに」


 ミリアが驚いて声を上げるが、騒がれると向こうに気付かれる可能性があるので、すぐに手でその口を塞ぐ。


「……こちらから仕掛けますか?」


 レーネリアがどうするかを聞いて来る。


「いや、待て」


 何者なのかは分からないが、その視線からは敵意を感じない。

 それに、何よりこの人物を知っている気がする。


「魔力探知で判別はできないか?」


 魔力探知を使えるレーネリアなら分かるかもしれないので、聞いてみる。


「そうですね……一人は人間なのは間違い無いですが、誰なのかまでは判別できませんね」

「もう一人は?」


 わざわざ"一人は"と言ったのが気になる。二人ともが人間であるならば、わざわざそういう言い方をしないだろうからな。


「この魔力の感じからすると、もう一人は人間では無いかもしれません」


 思った通り、もう一人は人間では無いようだ。


「人間じゃなかったら何なんだ?」

「そこまでは分かりません」


 残念ながらそこまでは分からないらしい。


「それに、二人とも魔力を抑えて実力を隠しているので、どの程度の実力があるかも不明です」


 さらに、付け加えるように言う。正体も不明、実力も不明か……。

 敵意が無いとは言え、どう考えても接触するのは危険だろう。

 それは分かっているのだが……。


「知っている人物な気がするんだよな」


 何者なのかは不明なのにも関わらず、知っている人物な気がしてならないのだ。


(もしかして、彼女か?)


 思考を巡らせると、ある一人の人物に思い当たった。

 俺が知っている人物で敵意が無いにも関わらず、俺達のことを監視して来る人物は彼女しかいないだろう。


「私もそんな気がしていました」


 どうやら、レーネリアも知っている人物であるという点は同意見らしい。


(こちらから動かないことには何も変わらないか)


 このままここから警戒していても何も事が進まないので、思い切った行動に出ることにした。


「出て来い」


 謎の人物がいる方向に魔法銃を向けながら言う。


「いきなり武器を向けるなんて危ないわね」


 すると、その人物の声がした。


「っ!?」


 俺はすぐに後ろを振り向いて魔法銃を向ける。

 だが、その瞬間に地面から何かが出て来て、魔法銃を持った俺の右手が縛られた。

 地面を見てみると、五十センチメートルほどの円に近い形の真っ黒な場所があった。

 そこから黒い鞭のような物が出て来ていて、それが俺の右手を縛っている。


「やはり、エリサだったか」

「あら、気付いていたのね」


 そこにいたのはエリサだった。見知った人物である気がしたのは気のせいではなかったようだ。

 それはそうとして、だ。


「拘束を解いて欲しいのだが」


 右手が縛られていて、このままではここから動くことができない。


「仕方が無いわね」


 エリサがそう言うと、その黒い何かは霧散して消滅した。


「と言うか、何故後ろにいたんだ?」


 確かに、西の森の中にいたはずなのに、気付いたら俺の真後ろにいた。

 魔法銃を向けるまではまだ西の森の中から気配がしていたので、俺達が話をしている間に気付かれないように近付いて来たということも無いはずだ。

 考えても答えが出てこないので、本人にどうやって近付いたのか聞いてみる。


「空間魔法であなたの真後ろに転移しただけよ」

「なるほどな」


 今まで空間魔法は物を収納するものしか見たことがなかったが、そんなものもあるのか。


「それで、何故こんなことをしていたんだ?」


 それはそうと、問題は何故こちらを監視していたのかということだ。


「私はそろそろ傷が癒えた頃だと思ってルミナの店にあなた達の様子を見に行ったら、こちらに来ていると聞いたから追い掛けて来たのよ。そうしたら、私の方が先に着いたから、近くで待っていたというだけよ」

「そういうことではなくてだな……」


 俺が聞きたいことはそういうことではない。


「前にも言わなかったかしら? あなた達のことに興味があるだけよ」


 確かに、そう言ってはいたがその理由までは聞いていない。

 だが、今までの様子からするとその理由を聞いても答えてくれないだろう。

 なので、この話は切り上げて他のことを聞いてみることにした。


「もう一人は誰なんだ?」


 気になるのは俺達を監視していたもう一人の人物だ。

 ひとまず、そのことを聞いてみる。


「ただの私の連れよ。気にしないで」


 そう言われると余計に気になるが、この様子だと教えてはくれないだろう。

 なので、エリサに質問をするのはここまでにしておくことにした。


 それよりも、だ。


「どうかしたのか、ステア?」


 ステアが先程からエリサがいたと思われる西の方を気にしているのだ。

 なので、その理由を聞いてみる。


「別に。何でも無いよ」


 そう言ってはいるが、明らかに何かを気にしている様子だ。

 なので、そのことを追及しようとしたのだが、そこにエリサが近付いてステアに話し掛けた。


「あなたの思っている通りの者だけど、危害は加えないから大丈夫よ」

「…………」


 様子から察するにステアはエリサの連れだという人物を知っているようだ。


「知り合いなのか?」

「まあちょっとね。昔の話だし気にしないで」


 まだ昔のことと言えるほどの歳ではない気がするのだが……。


「昔って言うほど前のことでもないでしょうに」


 そして、エリサが小声でぼそっとそう言った。

 どうやら、ステアはエリサの連れだという人物と関わりがあるらしい。


 だが、この様子から察するにステアはこのことにはあまり触れられたくないようだ。

 誰しも触れられたくないようなことはあるので、これ以上深く聞くのは止めておくことにした。


「話を戻すが、レッサーワイバーンのいる場所に当てはあるのか?」


 だいぶ話が脱線していたので、ここで本題に戻ることにした。

 ここに来たのはレッサーワイバーンの討伐依頼をこなすためだからな。

 とりあえず、アリナにレッサーワイバーンの居場所に当てがないかを聞いてみる。


「正確な場所までは分からないから探すしかないね」


 残念ながら正確な場所までは分からないらしい。

 まあそれも当然と言えば当然か。


「魔力探知では探せないか?」

「魔力探知はしていますが、私の探知できる範囲には居ませんね」


 レーネリアが魔力探知をしてくれていたらしいが、近くには居ないようだ。


「と言うことは、地道に探すしかないか……」


 ステアが嫌そうな顔をしながら言う。


「ステアは嫌そうにしないの」


 それをアリナがリーダーらしく注意する。


「はぁ……これ絶対に探すのに時間が掛かるパターンだよなぁ。これだから、活動範囲の広い魔物は面倒なんだよね」


 まあ確かにどこにいるかも分からない標的を当ても無く探すのは面倒だからな。

 とは言え、結局探すしかないので、文句を言っても仕方が無いだろう。


「魔力探知は張っておくので、近くにいれば分かりますよ」


 レーネリアが魔力探知を張ってくれるそうなので、普通に探し回るよりかは楽に見付けられるだろう。

 早速、レッサーワイバーンを探しに行こうとしたが、そこでエリサが引き止めるように口を開いた。


「レッサーワイバーンなら西の方にいると思うわよ」


 彼女が言うには西の方にレッサーワイバーンがいるらしい。

 恐らく、西側にある森の方から俺達を見ていたので、そのときに見たのだろう。


「分かるのか?」

「ここからだと確認できないけど、あなた達が来る前に西の方に反応があったわ。そんなに時間は経っていないから、まだ遠くには行っていないはずよ」


 その情報はありがたい。方向が分かるだけで十分だ。


「エリサ、情報ありがとう。それじゃあ早速行くよ。みんな付いて来て」


 アリナはリーダーらしくそう言うと、先頭に立って歩き始めた。『緑風の紡ぐ空ブリズドアイビー』のメンバーもそれに続く。


「俺達も行くか」

「だね」


 そして、俺達もレッサーワイバーンを探しにリーダーであるアリナに続いた。

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