竜を喰らう。

作者 宮塚恵一

163

58人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

ファンタジーというと、華やかで賑やか、まさにファンタジック、という空気を想像するのですが、この作品は一味違います。
登場するキャラクターはファンタジーの世界の生き物たちですが、それを相手に冷静に思考を研ぎ澄まし、淡々と行動に移す主人公の姿は、山の奥深くで狩猟を営む腕利きの猟師そのもの。まるで目の前で見ているように情景を描き出す静かで落ち着いた筆致が大変魅力的です。
普段ファンタジー系はあまり読まないのですが、こういう静かで緻密なファンタジーは、とても気になります。おすすめです。

★★★ Excellent!!!

 確かトルストイの『アンナ・カレーニナ』だったか、『身形はボロで、装備は最先端に固めるのが最高に贅沢な狩猟だ』という台詞があった。
 本作の主人公は、特に高度な装備をしていないように見える。しかし、『復讐』という最高に恐るべき武器を心に備えている。
 ハードな緊張感からくる乾いた、そして渇いた文章は終焉まで目を離さない。結末に至るまでの主人公のプロ意識には大いに興奮した。
 必読本作。

★★★ Excellent!!!

「人間はな、普通の動物と違って簡単に殺戮が出来る生きモンだ。だが俺達猟師はその殺戮をやっちゃあいけねえ」

誇り高きシャム爺は、しかし自業自得な若者を助けに行き、そして帰ってこなかった。
そのシャム爺の言いつけを破り、復讐を決意する主人公。

ドラゴンとの緊張感あふれる闘いと、
最後の彼の決着の付け方、是非ご覧あれ。

★★ Very Good!!

 狩りの師である一人の老人が、竜に殺された。師は、狩人の心得として、「余分に獲物を殺してはならない」と常々言っていた。しかし主人公は師の仇を討つべく、竜を殺すための罠を仕掛けた。しかし、計画実行の時、主人公の目の前に一人の男の子が現れる。
 このまま竜を仕留めて、復讐を成し遂げるのか。
 それとも、子供を助けるべきか。
 
 果たして、主人公が長年の想いをかけてとった行動とは?

 是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

本作は猟師である主人公が、師である翁の仇であるドラゴンを撃つ物語です。
殺戮のために狩猟をするなと教わった主人公ですが、ただ復讐のために銃を取り、仇敵の到来を待っています。そして、ついにその瞬間が訪れたとき、予想だにしない事態が起こるのでした。
刹那に浮き彫りになる銃口を向ける本当の理由、その答えは作品を読んでお確かめください。