トリキの錬金術師 〜元・アラサーOLは異世界で居酒屋営業目指します!〜

作者 南雲 皋

主人公の熱意で、こちらも焼き鳥が食べたくなる。

  • ★★★ Excellent!!!

とある錬金術師に拾われ、自身も錬金術師となった主人公。
些細な切っ掛けで前世の記憶を思い出した主人公は、前世で好きだった焼き鳥を異世界でも広めるべく旅立つのだった。

思いついたが吉日とばかりに早速旅立つのだが、まず焼き鳥を再現する所から始めねばならないため、道すがら目につく動物も植物も魔物も時には無機物も片っ端から口に放り込んでいく主人公。もちろん耐毒は万全だし食材情報メモ作りも抜かり無し。
序盤からぶち込まれる主人公の焼き鳥への情熱描写に読者は悟る。主人公の狂人っぷりと共に「あ、これ面白いやつだ」という事を。

様々な出会いを経つつなんだかんだと再現メニューも豊富になっていくのだが、メニューが出来る度に食べる&食べさせるシーンがとても良い。
思い出の味が再現できた喜びや未知の美味しさに出会った驚き。それらの描写が、読者各々の脳内で再現されるであろう焼き鳥の味と相まって食欲をそそる。
料理の美味しさの描写も必要だが、美味しく食べている姿もまた美味しさを伝えるのに大事なんだと実感させられる。

割と大きな厄介事やシリアスっぽい流れに巻き込まれる事もあるが、終始焼き鳥とその啓蒙活動を第一に考えている、明るく元気で真っ直ぐな主人公。
次に出会う人や出来事はどんなものか。次に再現されるメニューは何か。先が楽しみです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

@oz3000さんの他のおすすめレビュー 321