魔法少女にはまだ早い 9

 9歳の少女ジェニーは、警視庁魔法課に配属。そこには12歳くらいのヨーロッパ系美少女毒島警部がいました。実は彼女は女悪魔リリス。課長の天沼警部の呪術によって子どもにされてました。そのせいで魔力は1/10以下になってました。

 ちなみに、天沼課長は巫女の家系。毒島警部にかけた呪術のあおりで、彼女も9歳の少女になってました。その課長は11話で敵組織妖魔組合ギルド日本支部の首領に殺されてしまいます。

 天沼課長の死によって毒島警部は元の女悪魔リリスに戻ります。リリスの魔力は絶大で、妖魔組合ギルドの首領は、活火山の火口に追い詰められ、そのまま熔岩の中に突き落とされました。

 けど、問題は解決されてませんでした。EU教皇庁に設置されている妖魔サーチャーは、ある日突然とんでもない妖魔をキャッチしました。場所は日本。そう、それは元のリリスに戻った毒島警部だったのです。

 EU教皇庁は毒島警部処刑を命じました。事なかれ主義の警視総監はその命令を受け入れてしまったのです。

 この世に居場所はないと悟った毒島警部は、持ってた拳銃をこめかみに当て、発射。そのまま熔岩に落ちて行きました。


 妖魔組合ギルド日本支部が崩壊したせいで静かな日々が戻りました。ジェニーもふつーの小学生に戻り、小3から小4に。小4になったタイミングで1人の少女がジェニーの家の側に引っ越してきました。見附可織。ジェニーと同じクラスに編入されました。

 見附可織はものすごい美人。あっという間にクラスの人気者になりました。

 そんなとき、妖魔組合ギルド日本支部が復活。ジェニーと八千代刑事だけになってしまった魔法課が出動するものの、毒島警部と天沼課長のいない魔法課はまったく相手にならず、2人は追い詰められてしまいます。絶体絶命。そこに覆面を被った謎の少女が現れ、敵妖魔はあっという間に片づけられてしまいました。

 これ以降、ジェニーと八千代刑事は何度も何度も覆面の少女に助けられるようになりました。ジェニーは仮面の少女に名前を問いますが、いつも何も応えず去って行きました。


 ここまでが既に少女が見ていたパトロール魔女ジェニー。ここからが今回新たに少女が見たパトロール魔女ジェニー。


 ジェニーはある日の下校時、妖魔に待ち伏せされました。そのときジェニーは無二の親友宮松優姫と一緒でした。ジェニーは自分が魔女であること。みんなのために魔法課で刑事をやってることは秘密にしてました。が、そんなことは言ってられない状況となりました。

 ジェニーは正義の魔女に変身。いつものように仮面の少女の助けもあり、妖魔を片付けることができました。

 けど、宮松優姫はジェニーに助けられたというのに、ジェニーを避けるようになりました。そればかりか、このことをクラスのみんなに、いや、町の人みんなに告げ口し、ジェニーは孤立してしまいます。唯一見附可織だけが声をかけてきてくれましたが、彼女も周りの眼が怖いらしく、あまり表だって話はしてくれません。

 けど、ジェニーは魔人や妖魔を退治していくうち、少しずつ信頼を獲得していき、元の、いや、元以上の人気者になって行きました。それでも宮松優姫だけは、ジェニーに心を開いてくれませんでした。

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