神の国を侵略した龍 18
F2戦闘機の一方的な攻撃が続きます。と、そのパイロットの1人が無線で発言しました。
「残弾少なくなってきました」
それに別のF2戦闘機のパイロットが応えました。
「仕方がないな。一度離脱しよう」
そのパイロットは横目でストーク号とヘロン号を見て、
「ちょっとの間、やつらに任せてみるか」
F2戦闘機7機が一斉に帰路につきました。ヘロン号の倉見隊員はそれを見て、
「空自はお帰りですか」
それに橋本隊員が応えました。
「じゃ、始めるとすっかーっ!」
ストーク号とヘロン号のジェットエンジンに火がつき、怪獣に向かって飛び始めました。怪獣はそれを見てつぶやきました。
「ふふ、きたか!」
怪獣はドーム型バリアを解除し、羽ばたきました。そしてそのまま浮上し、ストーク号とヘロン号に突っ込んで行きます。
「いくよーっ!」
橋本隊員が命令です。
「ミサイル発射!」
それに倉見隊員と上溝隊員が応えました。
「了解!」
ストーク号とヘロン号が同時に複数のミサイル発射。怪獣はそれを見て、
「甘い!」
怪獣が火焔を吐き、それらのミサイルをすべて破壊。それを見て橋本隊員が悔しがりました。
「ちっ・・・」
さらにその火焔はストーク号とヘロン号を襲います。ストーク号とヘロン号は左右に分かれてこの火焔を回避。橋本隊員は横目で怪獣を見ました。
「まともにミサイルを撃ってはだめか・・・ さて、どうする?」
一方、怪獣は目でヘロン号を追います。
「ふふ、ここにはあの密林のような高い建物はないぞ!」
怪獣はヘロン号に火焔を吐きました。ヘロン号はきりもみ回転でこの火焔を避けます。
「くっ!」
橋本隊員が横目で怪獣を見てつぶやきました。
「くそーっ! 遮蔽物がないところで火焔を吐かれると、逃げるのが大変だ・・・」
ストーク号がミサイルを4発発射。怪獣は振り向きざま火焔を吐き、そのミサイルを破壊。
「ムダだって言ってるだろっ!」
さらに火焔が伸びてきて、ストーク号を襲います。寒川隊員が焦ります。
「うわっ!」
ストーク号はぎりぎり火焔を避けました。それを見てヘロン号の倉見隊員は一安心。
「ふーっ!」
橋本隊員がヘルメットに備え付けられた無線で命令です。
「ストーク号じゃ大き過ぎて勝負にならないな。お前ら、下がってろ!」
それにストーク号の寒川隊員が応えました。
「了解」
寒川隊員はつぶやきました。
「あ~ 悔しいなあ・・・」
上溝隊員がそれに応えました。
「仕方がないわね」
ストーク号は転進しました。
この現場からちょっと離れた湖畔の舗装路を1台のバイクが走ってます。ライダーは女神隊員です。女神隊員はテレストリアルガードと怪獣の交戦を見てつぶやきました。
「ふふ、始まってる・・・」
ヘロン号がミサイルを発射。そのミサイルが怪獣から見て、左斜め上から飛んできます。怪獣が振り向きざま軽く火焔を吐くと、ミサイルは四散しました。怪獣は心の中で叫びました。
「ふふ、1対1なら絶対勝負になる!」
ヘロン号のコックピットの橋本隊員。
「ちっ、こっちの動きは完全に読まれてるなぁ・・・ じゃ、これはどうだ?」
ヘロン号が怪獣に向かって急降下して行きます。怪獣はそれを見上げました。
「今度はなにをする気?」
橋本隊員が叫びました。
「ガトリング砲発射!」
ヘロン号がガトリング砲発射。怪獣も火焔を吐きました。
「甘いんだよ!」
すると、なんと火焔がガトリング砲の35mm弾丸をすべて消し去ってしまいました。
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