第601話 同級生と妹ちゃんとの休日3

何故か話の流れで料理をすることになっている俺。総菜で楽――という未来は薄れかけていた。まあ俺も言葉を間違ったのが原因か。


「できない?食べたい食べたいです。楓くん」


そして今は――俺の確定待ちをしてる斎宮さんですね。もう子供のように何か言ってますが――って。まあここで無理ですと言うと――なので。


「いや――まあ出来なくは――ですが」

「時間かかってもいいからさー。その間私は七菜ちゃんの部屋物色してるからさ。楓くんお肉食べたいです!」

「しなくて良いですよ!?」

「まあ、煮込むだけだから――楽か」

「おお。じゃこれ買ってこ。あれだよあれ。食品ロス?になりそうな食材を食べる私たちだよ。いい事いい事」

「私の話を2人の先輩が聞いてない!?」


そう言いながら斎宮さんは俺が持っていたカゴに手羽元が――どうだろう?20本?くらい入っている大きなパックを入れた。うん。半額は良いですね。なのだが――当初は簡単に総菜だったはずなのだが――。これ本当に帰ったら俺が作るんだよね?まあ――いいんだけどさ。うん。ここで変に何か言ってもだからね。これで今日はいきましょうか。って、七菜ファイトである。しばらく斎宮さんが野放しになりそうなのでね。


はい。本日の晩ご飯は――手羽元のさっぱり煮?になりそうです。じゃあ帰り――ますか。にはまだならなかった。


「シュークリームも美味しいよね」

「私この小さいクレープよく買います」

「あっ。これも美味しいよね。うんうん。あっ、コーヒーゼリーもたまにはいいかも」

「私は――クレープは買ったばかりだから――ゼリー」

「私はどれも食べたいから――シュークリームに……複数いっちゃおうかな」


手羽元を安くゲットした俺達――さあ帰って調理ですかね。などと思っていたのだが――まだレジ。お会計まで到着していない。


ちなみにあの後、野菜が欲しいということで、総菜コーナーにてサラダもゲットし。お米に関しては――帰ってから炊くということになっているので――晩ご飯を食べたいなら早く帰るということになるのかと思ったが。まだレジに到着していない俺達だった。というか。俺はいつでもレジに行けるのだが――斎宮さん七菜がスイーツのコーナーでストップしましてね。今に至るです。

置いてったら――怒られますよね。うん。下手したら海織にも連絡がいって――とかになりますからね。明日が怖くなるので大人しくお供している俺です。でもまあちょっと声だけかけておきましょうか。


「あのー、お2人さん?今は何を検討中でしょうか?」

「そりゃ食後のデザートだよ。楓くん。これは大切」

「ですです。甘いもの必要です」

「——ですね」


はい。まあわかっていた返事が来たので――ここは大人しく待ちましょう。


それから数分の2人のシンキングタイムのち――ワッフルが選ばれていました。5個入りです。はい。どのような分け方になるのか楽しみですね。予想は俺1ですね。あとのお2人が2つかな?まあとりあえずこれでレジへと行けた俺達だった。


「あっ、セルフレジ空いてますよ」


レジへと行くと七菜がそう言い俺を引っ張ってきたので俺達はセルフレジでパパっとお会計。うん、少量だとね。これはこれで早いという――って、お金を入れろと画面に出てますね。


「……俺か?」

「うん」

「はい」


斎宮さん。七菜がニコニコ俺の両サイドで待機しています。はい。財布を出してお金を投入です。この2人もなかなかです。泣きたくなりますね。


その後俺達はやっと家へと移動になったのだった。なお、家の前で――。


「斎宮先輩は加茂先輩のお手伝いを――」

「大丈夫大丈夫。楓君は1人でもパパっとしちゃう子だから」

「大丈夫大丈夫って。私の方も大丈夫ですから」

「楓くん。30分くらいで何とかなる?」

「えっ――あー、ご飯はわからないけど。つまめることはつまめるかと――」

「じゃ、それまで七菜ちゃんの部屋物色してるから」

「しなくて良いです。って勝手に入らないでください」

「お邪魔しまーす。言ったよ?」

「じゃなくてですね」

「……さあ俺はご飯作るか」


うん。俺の部屋のお隣さんが騒がしかったが――まあ大丈夫だろう。無理矢理斎宮さんが七菜の部屋へと入って行って――バタバタしている感じだったが……うん。そっとしておきましょう。

俺はそんな2人を見つつ自分の部屋へと入るとまずは米。うん。米を準備。そして早炊きでね。その後は……さっぱり煮って――確か――と思いつつ。調味料を鍋に投入。そしてお肉も全部投入――うん。そして煮込むだけ。多分これで良し。途中でパパっとスマホでも調べたから大丈夫なはず。

そうそうレジの際に気が付いたのだが。いつの間にか籠の中に卵が入っていたのだった。これはゆで卵が欲しいという事らしいく。はい。斎宮さんがレジで言ってました。多分だが斎宮さんの頭の中には――その光景が残っていたのだろうと俺は思いつつ。まあ卵は煮込まなくてもいいか。ということで、とりあえず肉の横でもう1つ鍋を準備しゆで卵を作ることに、どのくらい食べるのだろうか――だったが。6個入りだったので――うん。全部投入しました。

ってか。ここまですると特にすることがないというね。あとは待つだけ。なのでサラダを皿に――などをしつつ俺が火の番をしていると――しばらくして。


ピンポンピンポン。


「楓くん!開けてー」


はい。斎宮さん七菜がやって来たようです。って――近所迷惑になるからあまり叫ばないでくださいです。

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