第523話 休日の後輩15

現在帰りの電車に揺られている俺達4人。

それから近鉄四日市駅に着くまで、俺の後ろでは楽しそうな女の子3人のお話が聞こえていました。はい。なんか七菜が――いろいろ言っている気がしたが。まあいいでしょう。はい。俺は真っ暗な車窓を荷物を持ちつつ楽しんで――うん。楽しんでいました。はい。


そして、21時28分。俺達を乗せた急行は近鉄四日市駅へと到着した。

その後はいつものように。湯の山線へと乗り換え――だったのだが。次の湯の山温泉行きの普通電車は21時47分発だったので、俺たちは時間があるということで、駅構内のコンビニを少しぶらぶらしていた。なんかね。この後俺のところに行くから――水分やらやら言ってましたね。って、訂正。俺を除く3人がコンビニに入って行きました。だね。

俺は荷物があったので外で待機をしていた。ってか、七菜以外の2人。俺にカバンを持たせたままだったので――。


「いやー、財布も楓君に持ってもらってたんだ」

「七菜ちゃん居なかったら危なかったねー」


などと言いながら――後輩にお金を払わせている先輩2人でした。

そういえば何故かその後――。


「請求は先輩にする方がいいですか?」


七菜がそんな謎なことを聞いてきたので――ちゃんと本人たちに請求するように言っておきました。はい。


まあそんなことがあってからの――俺たちは湯の山線のホームへと向かったのだった。


その後、俺たちは21時47分発の湯の山温泉行きの普通電車に乗り――少し電車に揺られて21時56分伊勢川島駅へと到着したのだが……なんか声がやっぱり多かった。


「いやー、帰ってきたー」

「今日はずっと動いていた感じだね。たくさん買い物もしたし」

「だね。まあいい買い物できたから良しだね」

「—―あの――宮町先輩が居るのはもう何も言わないのですが――斎宮先輩もなんで居るんですか?ってか――そういえば途中でそんな話……してましたか」


歩きつつ七菜がそんなことを斎宮さんに聞いて――って、言いながら少し前の話を思い出したみたいだった。うん。七菜。あれですよ。斎宮さんも何故か今日は――なんですよ。と俺が聞きながら思っていると――。


「あれれー。七菜ちゃん的に私は邪魔?」

「いえいえ、そんなことは。何で居るのかなーと。あはは……」

「そりゃ、今から買ってきた物のチェックでしょ。うんうん。寝たからもうしばらく活動できるし」

「……元気な先輩です」


いやいや七菜キミも。と俺はいろいろ思いつつ3人の後ろを今歩いている。

そうそうお荷物はずっと俺が持ってますね。3人はほとんど手ぶらです。はい。って、こんな夜中?というか。夜に何をするつもりでしょうかね。ホント。って――これ寝れる?というか……俺今日は床?などと思っていると。


「もちろん七菜ちゃんも参加だよ?」

「はい!?」


被害者が増えた。って――後輩を巻き込ま……あー、ってかこんなところで当たったというか。そういえば途中で俺と七菜はなんか嫌な予感がするという事話していたな。ということを思い出していた俺だった。などと俺が思っていると――。


「大丈夫大丈夫。パパっといろいろして――寝る時間は確保するから」

「全然大丈夫に思えないんですけど――加茂先輩!」


さすがに俺にパスが飛んできた。


「いや――うん。その……後輩を巻き込まないように。って――うん。斎宮さん本当に帰らないの?」


まあ既に電車から降りて駅からも出ているの聞くまでもないが――まだ最終電車まではあるので――一応俺はそんなことを聞いてみたのだが……。


「今日はお泊りー。七菜ちゃんの部屋で泊まろうかなー」

「どんどん悪化してます!加茂先輩」


……再度七菜からクレームが飛んできた。


「七菜ちゃんもこっちおいでよ。って来てくれないと着せれないからね」

「宮町先輩もおかしなこと言いだしました!加茂先輩」


…………3度目もすぐに飛んできたのだった。って何度もクレームが飛んできたところで、俺に出来ることは――のため。


「いや、何度呼ばれましても――俺が何とか出来る雰囲気では――」

「私帰ります。はい。ちゃんと休みたいですから」


七菜ははっきりそんなことを言ったのだが。ここの先輩2人は――だからね。


「じゃあ仕方ないな。こっちでは七菜ちゃんが居ないってことで、寝顔の七菜ちゃん画像で楽しませてもらおう!かわいく口開いている七菜ちゃんお披露目ーかな?」

「おっ、さすが海織ちゃんいつの間にか準備OKだね。って見せて見せて」

「なんですかそれ!?宮町先輩!?って加茂先輩!」

「……」


ここであの写真が活躍するのか――ってか。斎宮さん。斎宮さんの写真もだと思いますが――と思いつつも。うん。何も言わない俺だった。


その後の事を言うと――結局日付が変わる前まで俺の部屋に4人とも居まして――誰かがハリネズミの着ぐるみ着せられて――。


「おお、先輩。似合いますね」


はじめこそぶつぶつ言っていた七菜だったが――何かが始まると普通に参加しているというか。楽しんでいました。


「楓くんこういうの似合うよね。写真写真」

「ほら、私の言った通り。じゃあ次七菜ちゃんの番だね」

「えっ?!」

「さあさあ七菜ちゃん脱いで脱いで」

「危ない雰囲気になりましたよ!?加茂先輩!?」

「楓君は今ハリネズミだからねー。って楓君も着替えて。七菜ちゃんバージョンも見たいから」

「……」


何だろう。謎なことをしてましたね。はい。

そして――まあそんな感じで1時間ほど何かありまして――斎宮さんは七菜のところに泊まるということになり。はい。解散しました。

なんかいろいろその後も向こうではあったり――こっちでもなんか海織が――だったのだが。うん。今日もたくさん動きましたし。疲れたので――終わりです。はい。


ここの女の子たち元気すぎます。はい。そうそう翌週も皆さん元気だったのは――また別の話。うん。

最近1日が濃いというか。いろいろありますね。うん。って俺は何故か再度ハリネズミを着せられて――海織になんかされているんですが……うん。もう何も感じない。触れないことにしました。


「楓君ポーズしてポーズ」

「—―元気すぎる……」  

「ハリネズミのかわいいポーズって何だろう?」

「—―寝ないのかな」

「楓君ちょっと待ってて」

「……」


うん。夜も長い俺の部屋だった。

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