第477話 お手伝い
久しぶりに4人が同じ講義。という時間が終わってから少し。
現在俺と海織、斎宮さんは湯の山温泉駅へと移動してきて――15時32分発の近鉄四日市行きの普通電車がやって来るのを他のお客さんとともに待っている。
ちなみに七菜に連絡した海織曰く――七菜はもう一限あるらしく。まだ大学。
柊はこのままお店へと行くらしく――既に居ない。ってか。この後の講義がない1年生を捕まえに行くとか言っていたっけか。うん。まあ楽しんでいる柊ですね。
そして――柊が楽しんでいるからか――こちらには斎宮さんがセットで付いてきているという……うん。今も海織となんか楽しそうに――晩ご飯何にするか話しています。
会場は言わずと――はい。俺の部屋です。
とか思っていたら四日市方面から電車がやって来た。
それから俺達3人は電車へと乗り込んで――数分後。
15時32分湯の山温泉駅を発車したのだった。車内でも女の子2人は楽しそうに話しながら――。
「今晩楓くんと七菜ちゃんが どんな姿見せてくれるか楽しみですねー。海織ちゃん」
「だねー。コソコソしてたからねー。怪しいねー。ふふっ」
「……」
うん。既に2人も何故七菜が来るのか知っているのに――なんか悪い事でも俺がするかのような雰囲気に――って電車の中は他の人も居るんだから。変な事言わないでください。である。どこで誰が繋がっているかわからないので。
うん。最近思ったからね。
藤井寺先生と難波先輩が繋がっているとか。思わないからね。うん。
もしかしたら――まだ他にどこかで繋がっている人が居る――ってまあそれは警戒しすぎだと思うが――うん。
ってこの2人なんでこんなに楽しそうなんですかね。ホント。
結局電車が定刻通り15時49分に伊勢川島駅へと到着するまで2人は楽しそうに話していました。はい。なんか変な視線でこちらを見つつ……うん。何で俺がいじめれれているような感じになっているのでしょうか。後輩。そしてお隣さんのお願いを聞いただけなのですがね……。
えっと――それからの事を話しますと――。
3人で俺の家へと帰ってきました。はい。不思議ですが――3人で。です。
そして……なんか斎宮さんは普通に寛いでいまして、海織は晩ご飯の準備とか言ってまして……俺の部屋なのにいろいろと今日もおかしいことになっています。はい。
そんなこんなで時間が過ぎていきまして……。
――ピンポン。
夕方。18時前くらいに七菜はやって来たのだった。
「こんばんは、お邪魔……しました?」
うん。そういえば七菜には言ってなかったというか。斎宮さんがこの家に居ることはもしかしたら言ってなかったかも……うん。
七菜をお出迎え時に俺と斎宮さんという謎な――いや俺が玄関に向かったらなんか斎宮さんも付いてきましてね。
「七菜ちゃん七菜ちゃん」
とか言いながら付いてきました。ということで、こんなお出迎えとなったので……七菜はなんかドアを閉めて退室しようと一瞬してましたよ。うん。お邪魔します。じゃなくて――お邪魔……しました。って言ってたしね。うん。間違ったところに来たとでも思ったのだろうか――。
とまあ、七菜には簡単に説明して――中へと入ってもらった。
ちなみに七菜は荷物などを置いて着替えてから……いや、大学の時と服装が変わっていたのでね。あと、パソコンを抱いて俺の部屋へとやって来た。
なお。俺の部屋に入ってすぐに履修登録について……ではなく。
晩ご飯となりました。
海織がずっと作ってくれていましたからね。七菜が来た頃には炊き込みご飯のいい香りがしていましたよ。
とまあそんなこんなありまして――4人で。それも女の子多めの状況での晩ご飯となりました。はい。
ちなみに晩ご飯中は……女の子3人が楽しそうに?うん。楽しそうでいいかな。いろいろと話しながら食べていました。
そういえば斎宮さんが途中で実況中継ではないが――柊から写真が来たとかで、ちらっと見せてくれたが。
どうやら向こうは向こうで大人数。20人くらい柊の呼びかけで集まったとか。すごいわ。うん。俺なんかが誘っても誰も来なさそうだが……さすがというか。うん。すごいわ。
まあそれを知った女の子3人は――いろいろなことを言っていましたが。まあうん。その話は置いておきましょう。
俺は大人しくしていました。はい。
ちなみに海織が作ってくれただし巻き玉子がめっちゃ美味しかったですね。本人も上手に出来た。というだけあって――最高でした。うん。あれだけでご飯が進みますね。って、晩ご飯は先ほども言ったように、炊き込みご飯だったのだが――うん。海織さん。どこで準備したんでしょうね。俺の家に――そんな材料あったかな?まあいいか。
そうそうあと俺の部屋には、4人分も炊けるような大きな炊飯器はないため――海織はサイドメニューというのか……まあご飯の他にいろいろと作ってくれていた。だからだし巻き玉子もあったのだがね。あと、サラダとかその他いろいろ作ってくれていたので――なんかここも居酒屋。お店に来たような感じになっていました。
なので――うん。3人の女の子の機嫌がいいのは良い事ですね。はい。安全。
ちなみにその安全な空間を俺は維持するために―—食器などのお片付けは俺が頑張りました。
その後片付けが全て終わってから――ちょっと遅くなったが。七菜がここへとやって来た理由を片付ける作業に入ったのだった。
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