第443話 ドライブデート4
「いやー、定食美味しかったね」
「うん。魚美味しかった」
「うんうん。ここで正解だったね」
海織とそんなことを話しながら歩いている。
現在は2人ともお腹が満たされまして……うん。
食事を終えて駐車場へと向かっているところです。
定食?和食?お魚メインのお店だったのだが……安いし。焼き魚は大きいし。となかなかいい晩ご飯にありつけた俺と海織だった……って海織の下調べがあったからここにありつけたのか。うん。何やかんやといつもありますが……いろいろ調べてくれている海織に感謝感謝か。と思いつつ車に戻って来ると……。
「あっそういえばコンビナートの夜景は……もう少し先かな?」
そう言いながら駐車場の先が……公園?というかちょっとした広場みたいになっていたので海織が歩いて行ったため。俺も付いて行く。
もう暗くなったので街灯がないところは暗いが……うん。正面は海?だと思うが……海だよね?うん。とりあえず海を挟んで反対側には……クレーン?かな。そんな影と明かりがあった。
「ニュースとかネットで見るコンビナートの夜景ってのはもっと……四日市の市内?寄りかな?」
海織が対岸の方を見つつ言う。
「そうじゃないかな?あのドーム?とかがあるところじゃないかな?」
「あー、確かにあのあたりって工業地帯?の雰囲気すごいもんね。トラックとか。なんかアニメ?というか。何かの世界みたいな感じで」
「何気に海織はよく知っている」
「ちょっと調べたからねー」
「なるほど」
「あとー、確か駅前からクルーズ?とかのバスもあったよね。この前沙夜ちゃんとも話してたんだ」
「あー、なんか見た気がする」
うん。見たこともあるし。なんかそういう事をやってます。というポスターだったかな?そんなのをどこかで見たことあるな……と俺が思っていると……。
「コンビナートのところって近くまで行けるのかな?」
南?の方を見つつ海織が言った。
「どうだろう?でも今みたいな感じで海を挟んで……とかになるんじゃないかな?」
俺も海織が見ている方を見ると……うん。確かに南。の方が明るい感じがするので……多分あっちの方がメインというか。でもこのあたり全体が。コンビナートというか工業地帯。あれ?コンビナートと工業地帯って――同じことか?と思いつつ俺が言うと……。
「じゃ、せっかくだから向かってみよう!」
「……混んでいると思うよ……道が」
うん。向かってみよう!とか言いながら車へと移動を開始した海織を見つつ俺はそんなことをつぶやきまして……はい。すぐに隣へと移動した。
それから俺と海織はまた車移動となったのだが……が、です。
ここでは俺の予想が見事に当たった。
晩ご飯を食べたところから四日市方面へと再度向かいだしたのだが……さすが工業団地というか。トラックの多い事多い事。前も後ろも全部トラック。大型車。とかいう感じでして……なかなか運転もドキドキでしたね。はい。
でもまあそんな感じで四日市へと進んでいたのだが……また渋滞祭りでしてね。
車の中から見えるコンビナート。工業地帯の夜景を見るというのが限界だった。うん。どこかに止まるとか公園?を探す余裕がなかったというか。時間がかなりかかっていたのでね。うん。とりあえず四日市駅を目指して真っすぐ移動となりました。
でもあれから真っすぐ駅の方に移動したのに……近鉄四日市駅。うん。スタート地点に戻って来たのは19時30分を余裕で過ぎていたというね。うん。
ホント途中の渋滞ヤバかったです。
さすがに動かないからか。途中でお隣さん。助手席の案内係さんは……。
「……すぅ……すぅ……」
少しの間だったが。夢の世界へと旅行なされていました。はい。動き出したら起きてましたがね。っか渋滞はホント疲れましたよ。
海織と車を返して……背伸びをしながら歩いていると……。
「楓君。お疲れ様ー」
「ホント。渋滞は勘弁だね。普段行かないところに行けるのは良い事だけで」
「ホント途中進まなかったね」
「うん。トラックとか多いからなんかドキドキするし」
そんなことを話しながら俺と海織はとりあえず近鉄四日市駅へと向かった。少し歩いて改札へとやって来ると……。
「あっ。57分に電車ちょうどあるね」
海織が電光掲示板を見ながら言う。ちなみに見ているのは湯の山温泉方面の発車時刻なので――。
「……今日も海織はこちらと」
「もちろん。さあさあ帰ろう。お疲れの楓君を癒してあげないとねー」
「なんか嫌な予感がするのですが……?」
うん。何か悲鳴の未来が……と俺が思っていると。海織が俺の腕を引っ張りながら歩き出した。
うん。強制的ですね。とりあえず2人で湯の山線ホームへと向かって行ったのだった。
なお引っ張られながら俺は……「ホント海織自分の家に帰らないな……」といつもの事と言えばいつもの事なのだがそんなことを思いつつ……引っ張られていたのだった。
ちなみに次の湯の山温泉行きの普通電車は19時57分発。
お客さんは多めだったが――やっぱり俺は乗ったら運ばれるだけ。という方が好きですね。電車は何もなければ時間通りに目的地へと着く。うん。すごい事だよ。と、ちょっと余計なことをいろいろと思いつつ。海織とともにいつもの電車。3両編成の電車へと乗り込んだのだった。
その後は当たり前と言うか。今日は特に遅延の情報とかもなく。
普通に定刻通り電車は走っていたので、俺と海織は20時07分に無事に伊勢川島駅へと到着したのだった。
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