第401話 お昼寝
とある日の昼過ぎ――。
俺は自室にてのんびりとしていた。いやー、この前大変だったからね。バタバタというか。なんか会話では柊と七菜に挟まれていたというか……。
なんで、柊と七菜は出会ってすぐというのか。あんなことになるのか……だが。まあ言葉を間違えた柊のミスか。にしても、うん。大変だった。っか。途中で海織と斎宮さんがなんか仕組んでたりすることもあったが。
っかそうか。結局……柊と七菜は仲良く?ならないで終わったんだもんな…。何とかならないかな……うん。今のところは――難しそうか。まあ七菜の方がね。根に持ってるみたいだから……とか俺は思いつつ。
っか、あの日の事で言えば――。
そのあとの片付けもなんやかんやで大変だったんだよな。1人増えただけとはいえ。なかなかの量のピザやらがあった。ということは……ゴミも多いということだからね。
うん。よくよく考えたら。柊と斎宮さんが帰ってすぐに七菜のところにお風呂とか言って海織も七菜と一緒に出て行ったから……。
部屋に残された俺は自分も風呂に……ではなく。まず片付けになったからな。
一応散らかってはなかったが……机の上には空箱とゴミが山だったからね。
ペットボトルとかってかさばるというか。まあ部屋が狭いからか。なんか結構な量のゴミに見えたんだよな。っか柊が持って来て飲んでいた空き缶が地味に邪魔というか。分別が……と思っている俺だった。うん。でもそのあとは1人で片付けて……まあ地味に時間かかったしな。ゴミ袋に入れたり。飲み物は洗って……分別とか。
まあでも誰も居ないから。窓全開で換気もしながら片付けていたら……。
意外と時間が経っていたらしく。海織が七菜の部屋から戻ってきた。
――ガチャ
「ただいまー。楽しかったーって。楓君もしかしてお片付け中?お風呂まだ?」
「ですね。意外と5人分のお片付け大変ですよ」
俺が流しのところでペットボトルとか洗ったものを袋に入れていると海織が横に来た。うん。風呂上り。いい香りがフワッとしてきました。
「ごめんごめん。あとでしようかな。ってあの時は七菜ちゃん捕まえないとだったからね」
「後輩をいじめないこと」
すると海織は荷物を置いて……流しの方に置かれていたコップなどを洗い出してくれた。
「で、楓君。今日もいろいろ七菜ちゃんの事知って来たけど。聞きたいかな?」
「やめなさい。お隣からクレーム来るよ」
「どうかな?多分七菜ちゃんも秘密を知ったから……今日は大人しんじゃない?」
「……なんかとっても怖いのですが…。何勝手にまた言ったの?」
「あれー。聞いちゃう?恥ずかしい事聞いちゃうのかな?」
そういいながらなんか海織は……楽しそうにニヤニヤしていた。
うん、顔がちょっと赤いのは風呂から出たばかりだからだろうが……今日もこのお方は楽しんでいる様子だった。
「はぁ……ホントにもう」
「ってか。楓君お風呂いいよ?残り私が片付けておくよ?」
「大丈夫。これゴミ袋に入れたら終わりだから。まあ洗い物だけお願いしようかな」
「はーい」
それから俺はパパっと片付けのち……窓を閉めて……残りは海織にまかせて風呂へと向かった。
そしてシャワーを浴びつつ……ホントまあいろいろあったというか。
柊の方もだが。海織は海織で七菜に余計な事……とかそんなこと思いつつシャワーを浴びていたら……どうやら勘のいい方が察知したらしく……。
「楓君。なんか私の事考えてた?」
するとドアの向こうから海織の声が聞こえてきた。っか怖いから。俺口に出してないから。と思いつつ……。
「……何も考えてません。ってか。もうすぐ出るから洗面所から離れてもらえませんかね?」
「えー、そうかな?って別に出てきていいよ?」
「おかしいよ?なんかおかしいよ?」
まあそんなことを話していていて……その後ちゃんと海織は部屋に戻って行ったんだけどね。そして俺が着替えて部屋に戻ると。普通に海織がくつろいでいた。うん。なんか普通じゃないことが普通という怖さですね。はい。
まあそんなことがあってここで今に戻る。とある昼過ぎ。
「そういえばさ。海織はいつまでご滞在で?」
うん。海織はまたずっと俺の部屋にいるんだよなぁ。あのピザ祭りの後から。とか俺が思いつつ椅子に座っていた海織に聞いてみると。
「とりあえずしばらく?予定がないからね」
「……自分の家に帰りましょうよ」
「えー。だって楓君ところが居心地良いからね。それに楓君も嬉しそうじゃん」
「……俺は確かちゃんと家に帰ろうね?といつも言っている気がするんですがね」
「そうだっけ?」
「そうだよ!?」
「にひひー。でも休みなんだから。のんびりしようよ。あっどこか近場に行く?」
「このお方元気だな…」
と俺がつぶやいた時だった。
――ピンポン。
「うん?はい」
インターホンが鳴ったので俺が玄関の方へと行くと……。
「あっ。加茂先輩。こんにちは」
ドアの前にはお隣さんが立っていた。
「七菜どうしたの?」
ちなみにだが。七菜への料理指導というか……チェックは継続中。実はこの1時間くらい前にも3人で食事というか。七菜の料理を俺と海織が見ていたり……って今日は海織がずっと教えていたか。
まあそんなことがあって……食後は俺と海織は部屋へと帰って来て……今の状況だった。まあ先ほどの会話をしていたというわけだよ。
すると七菜が――。
「あの、先輩。暇で来た。というのはいいですか?宮町先輩もまだ居そうでしたし……」
部屋の奥の方を見ている七菜。
「あっ。うん。海織なら当然のように居座ってるし……どうぞ」
「ありがとうございます」
と。どうやら七菜は七菜で1人で暇だったらしい。
まあ早々と七菜は実家からこっちに来たけど……まだ学校も始まってないし知り合いとか近くに居ないだろうからね。さすがに高校の友達と連絡はしているだろうが……ずっとは。無理だろうし。だからぶらりとこちらに七菜はやって来た様子だ。まあお隣だしね。行き来もしやすいか。と。俺は思いつつ。七菜を室内に入れて玄関のドアを閉めたのだった。
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