第397話 ~過去~ 楓の好きな時間16
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長い長い昔話が終わると……いやかなり短くまとめたと思うよ?うん。俺頑張った。とか思っていたら……本当に長時間特に何も文句なく頷いたりして話を聞いていた七菜が…。
「……何しているんですか。先輩方。集中し過ぎと言いますか。すごいですね。時刻表1冊で……9時間以上ですか?時間も忘れて……ホントいろいろな意味ですごいです」
うん。ちょっと呆れ気味に七菜が感想を簡単に言ってくれた。ってホント俺はなんでこんなこと後輩に話しちゃったのか。とか思っていると…。
「楓君。15話分くらい話していたからね。長かったね」
「……海織さん?いきなり意味の分からないこと言わないでもらえますか?」
うん。一緒に聞きつつ。所々で追加情報を入れていた海織がそんなことを言ってきた。ってホント何を言っているんですかね?海織さん。混乱が起こりますよ?とか俺が思っていると……。
「あっ。ごめんごめん。ちょっとね」
「うん?何話しているんですか?先輩方は?」
「何でもない。っか。そろそろ柊たち来るんじゃないか?」
俺が時間を見ると……まあ結構話していたからか。そこそこいい時間。夕方となっていた。って七菜。ホントよく聞いてくれたな。こんな面白くない話。と俺が思っていると……。
「そういえば先輩」
七菜が俺の隣に来て小声で話しかけてきた。
「今、宮町先輩が。先輩が話し終えた後に小声で……「楓君眠そうだね」「そりゃ……まあこの時間で食べたら。うん。眠くなるね」「寝るならお風呂入りましょうねー」ってやり取りがあったと言っていたんですが……」
うん。ちょっと待って。俺が確か隠したはずの……その後。を何故海織は七菜に言っちゃってるの?と海織を見ると…。海織はすでに台所へと避難して……こちらを見つつニヤニヤしていた。
「……余計なことを……」
と、俺がつぶやくと……。
「先輩。まさかその後は……ニヤニヤのニヤニヤですか?」
七菜が楽しそうに聞いて来たが……。
「……ノーコメント」
「えー、イチャイチャしたんですよね?」
「なんでそこを一番気にするかな?」
「だって絶対それまでの話より楽しそうじゃないですか。あと今後の先輩の弱み……おっとこれは秘密でしたね」
「七菜。七菜も海織と同じで思っていることが駄々漏れだから」
「えっ?そうですか?で、一緒にお風呂入って……ゴールですか?」
「七菜。お黙り」
「えー、ってか。宮町先輩は先輩とラブラブしたこと隠す気無いんですね。さらっと楽しそうに言ってくれましたから」
「七菜。その話は。いいから」
「でもほら。宮町先輩が……」
と七菜が海織の方を見つつ言うので俺もそちらを見てみると…。
何故かカンペ?のようなものが……ってその紙どこから出てきた!?ってのがあるが……うん。とりあえず海織が持っている紙には……。
「楓君。隠し事はダメだと思うよ?ちゃんとあったことは話さないと」
と。書かれていて……って……なんか紙をめくったよ。
その続きには……。
「楓君が言わないなら。私が最初から最後まで全部話しちゃうかも」
と、カンペ?に書かれていた。
あと「かも」の後になんか小さな文字でニヤニヤと書かれていいるあれは……なんだ。ってかめっちゃ楽しんでらっしゃるよ……このお方。なんだよこれ。であるが……とりあえずこういう時はちゃんと言っておこないとな。
「海織。海織も大人しくするように」
と俺はちょっと離れたところに居た海織に言った。
「えー。楽しくなるようにしてるんだよ?」
「加茂先輩。どうしますか?宮町先輩に聞きに行っていいですか?」
「七菜。お願いだから。もうこの話離れない?」
「えー……まあ仕方ないですねー。そのうち聞いちゃうかもですが……」
「この後輩もなかなかだな。って難波先輩と似ていると……勢いでがあるのだろうか……」
「先輩。お兄ちゃんと一緒にしないでください」
「……はい」
うん。これは……最終手段では……難波先輩の召還が必要なのだろうか。とか思った俺だが……あー、ダメだこっちから連絡していいものかまだ分からない状況だった。
という。
っか難波先輩今何しているの?というのが解決していないことを思い出し俺は……うん……難波先輩召還は今のところ使えないか。諦めていると。
♪♪
どこかでスマホの鳴る音がした。
なお。これは俺のスマホの音ではないので……少し離れている方が音に反応してポケットからスマホを出して画面を見ていた。
「あっ。楓君七菜ちゃん。もうすぐ沙夜ちゃんたち来るって」
海織がスマホを見つつそんなことを俺と七菜に言ってきた。
「なんか加茂先輩たちの過去を聞いていたら待っているのもあっという間でしたね」
「ははは……」
うん。なんか俺はダメージしか受けなかったような気もするが……うん。とりあえず過去のお話は……何とか終わったらしい。七菜が変なところでまた聞いてこないことを祈る……ってかここに斎宮さん加わったら……だな。うん。嫌な予感しかない。
……いや待てよ。
七菜が柊を警戒している?というか。なんかある感じだから……そこが上手に……うん。なんか起こってくれるとこちらは平和……になるかは微妙だが。って、まあ嵐を起こす必要はないからそんなことは起こらないでほしいのだが……。
まあ俺の願いなど全く通じなかったんだけどね。
だってさ。柊が来て10分もしないうちに――。
……。
……。
……。
「楓ー、難波先輩の妹ちゃんに俺はなんでこんなに嫌われてるんだ!?」
「……」
「加茂先輩。白塚先輩は敵ですので。盾となってください」
「……」
うん。なんか起こったよ。である。
ちなみに海織と斎宮さんは楽しみながらピザとか食べつつこちらを笑いながら見ていたとさ。
そうそう。このドタバタ劇の後か。
俺は棚の上に置いて忘れていた時刻表を再度確認しましたとさ。いやほんと、いろいろあってね。いろいろなことを忘れていた俺ですよ……って。こんなことよりドタバタ劇をどうするかだよな……うん。
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