第396話 ~過去~ 楓の好きな時間15
まさかの10時間弱?買ってきた時刻表……あっ、1994年の古いやつね。を海織と読んでいた。ということを知った俺。
いや、はじめは海織が何かした。部屋の時計の時間をいじったとか。いろいろやりそうなことを考えたのだが……。
そもそも部屋の時計は電波時計であって……その後に俺のスマホを見たら普通に01時39分の表示。さらにテレビを付けてみたら……うん、普段は見ないような深夜番組?が流れていた。
ちなみに海織はというと。俺にまだくっつきつつ……ってなんで海織さんはくっついているんでしょうね。ホントなんかいい香りしているんですが……とか思ったら……。
「これ、沙夜ちゃんに楓君が9時間以上拘束してきたー。や。強制的にお泊りさせてきたー。そもそも寝かせてくれなかったー。っていろいろ使えそう」
なんか……めっちゃ悪い顔をしている海織を見てしまった俺だった……うん。とても。とても楽しそうに……ニヤニヤしていた海織だった。っか……。
「……海織。めっちゃ聞こえてる。声駄々漏れだから」
「うん?何?時刻表に集中していた楓君?」
「……それはすみませんでした」
「でも楓君楽しそうだったね」
「途中……海織もなかなか楽しんでいたかと」
「まあそうだけどー。って楓君」
「うん?」
「お腹空いたよ……」
「だよね。ごめん」
と。海織がしょんぼり?な表情で言った。って確かにめっちゃお腹空いたというか……空いて来た。うん。時刻表を片付けて……今の時間を知ったらめっちゃお腹空いてきましたよ。
ということで海織を離す……ことが出来なかったため。何故か海織を運ぶというか。なんで一緒に行動しているのかはわからないが……とりあえず冷蔵庫を確認……ってそうだった……買い物行かないといけなかったんだ。ということを冷蔵庫を見て思い出した俺だった。うん。簡単に食べれそうなものが……ない。
「あらー、知っては言ったけど。寂しい冷蔵庫だね。楓君」
「知っていたのね」
「この前料理した時に見たからね」
「……どうしようかな」
うん。まあ何もないというわけではないが。冷凍のお肉とか出せば作れる料理の素はあるが……さすがにこの時間に海織にそんなものを食べさせると……いろいろ言われそうだし。そもそも今の時点でもこんな時間まで付き合わせて。とかなんか言われ……うん?いや、夜に海織が起きているのは……まあよくありそうだからいいか。うん。
と、俺が思っていると。一緒に冷蔵庫を見ていた海織が……。
「ねえねえ楓君」
「うん?なに?」
「こんな時間。ってのはもう変わらないからさ。コンビニに何か買いに行かない?今すっごく。コンビニにある肉まんとか。チキン食べたい」
「……」
うん。ついさっき。冷凍にある物で……とか思った俺だったが…。うん。もしかしたらそれでも海織は喜んで食べたのではないだろうか……とか思っていると……。
「楓君?聞いてる?」
「あっ、ごめん。海織がそれでいいなら。そうしようか。楽だし」
「でしょ?もうお腹すきすぎて何も作ろうと思わないもん」
「じゃ……俺が1人で買ってくればいいのかな?時間が時間だし」
「えっ?ダメだよ。一緒に行くから」
「……もう動けないみたいなことを今言いませんでした?ってずっとくっついているし」
「そりゃ楓君に……おんぶでもしてもらえばいいかな?そういえば前に白塚君の家だっけ?その帰りにおんぶしてもらったね」
突然懐かしい事が出て来たな……と俺は思いつつ。再度そんなことになったら……なので。
「それは誰かがズッコケたからですね。はい」
「じゃ今もズッコケたらいい?」
「お願いだから変な事してけがはやめて」
「じゃ。おんぶOK?」
「……そこは……ちゃんと歩きましょう」
「えー。お腹空いてそんな元気ないよ?」
「ならお留守番を」
「深夜にコンビニ行きたい」
「謎だー」
「ってことで、ちゃんと歩くから行こう。まあその後いろいろ言うけどねー」
「ちょちょ。最後の言葉。なんかとっても嫌な予感がするんですが」
「なんの事かなー。あっ、財布財布」
海織はそう言いながら俺から離れて……うん。普通に元気に室内をトコトコ歩き回り……とっとと準備完了していた。
「楓君。さらに遅くなっちゃうよ」
「……はあ……行きますよ。はい」
ということで俺と海織は深夜のコンビニ出かけたのだった。
とっても静かな夜道を2人で歩いて……コンビニ到着。
って何気にこんな時間でもコンビニ内には人が居たという。まあ多分だが。トラックの運転手さんかな?と、うん。駐車場にトラックが居たのでね。遅くにお疲れ様です。ってやつですね。コンビニが24時間ちゃんと活躍している証拠ですね。誰かのためにずっと開いているというか。すごいです。はい。
ちょっと俺がいろいろなことを思っている間に海織はコンビニ内キョロキョロのち。やっぱりレジ横へと戻って来て、肉まんを買って。チキンも1つだけあったので買って……帰宅。
帰宅後は夜中に美味しい物パーティーではないが。02時20分頃に海織とともに肉まんやら半分こしたチキンなどを食べていましたとさ。
ちなみに――めっちゃ美味かったです。はい。
食べ終えたあとはちょっと休憩。って食べたら食べたで今度は急に眠気が……とか言う感じで終わっていきま――。
……。
……。
……。
「楓君。眠そうだね」
「そりゃ……まあこの時間で食べたら。うん。眠くなるね」
「寝るならお風呂入りましょうねー」
と。海織がそう言いながら俺の腕を持った。って……なんで海織さんバスタオルや着替えを持っているのかな?それどう見ても自分が行く準備していたよね?とか俺が思っていたのだが……うん。夜元気というか。うん。美味しいもの食べたら目が覚めたのかな?そんな元気な海織に強制的に引っ張られていく俺でした。はい。
……。
……。
……。
――した。うん?あれ?今なんか変な間があったような…。あれ?気のせいだよね。うん。
とりあえず過去終わり。
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