第338話 後輩ちゃん襲来?3 ~伊勢川島駅21時27分~
晩ご飯の準備をしつつ待って居ると、海織から「四日市19時28分の電車に乗ったよー。あっ駅までのお迎えは大丈夫だからご飯お願いね」と連絡があったので、俺は途中まで準備していた料理を再開した。
そして……それからしばらくして――。
「「ただいまー」」
と言う仲良さそうな声が玄関から聞こえてきた。
って……マジで2人仲良くなってない?とか俺が思っていると――。
「ああ。いい香り」
と、言いながらまず七菜が入ってきて……その後から海織も入って来た。うん、なんかいろいろ変わったというか。何だろうねこれ。この部屋に出入りする人がまた増えたよ。それも後輩が。
「と、とりあえず、パスタでOK—―?まあもうパスタで準備してるけど……」
「うん。問題なしです!感謝感謝です。ありがとうございます先輩」
「楓君。手伝うよ」
「ありがとう。七菜は適当に座って待ってて」
「はーい」
それからはパパっと海織とともに机に料理を並べていき……。
「「「いただきます」」」
はい、3人で晩ご飯となりました。
こんなことあるんですね。うん。ご飯の間も海織と七菜が楽しそうに話していて……うん。この2人……どんどん仲良くなってるよな。とか思っている俺だった。
いや仲良くなるのはいい事だと思うのだが……うん。ちょっと心配というか。海織と同じになるとなんでね……うん。
そして食事を終えた後は……片付けを俺がしていると――。
「じゃ、楓君遅くなる前に七菜ちゃんと帰るね」
「あ、うん。えっと――お願いします?かな」
「はーい。任されましたー」
「加茂先輩。晩ご飯ありがとうございました。助かりました。あと宮町先輩今晩よろしくお願いします!じゃ加茂先輩ばいばーいです」
「あー、うん。あっなな。海織に振り回されないように」
「楓君?何を言ってるのかなー」
「お気をつけてというやつです。海織は暴走するから」
「えー」
するとなんか刺さるような視線が……なんかミスったこと言ったな。うん。
「あーやっぱなんでもないです」
「ホント仲いいですね。先輩たち見ていると火傷しますよ」
まあそんなことを話しまして――。
遅くなる前に海織が七菜を連れて自分の家へと向かうことになりました
そして片付けは後でいいので、とりあえず俺は伊勢川島駅まで2人を送ることにした。
3人で伊勢川島駅まで歩いて移動中。
「楠駅?ってどこなんですか?」
「えっとね。ここから四日市まで行って乗り換えたらすぐだよ」
「大学とは真逆なんですね」
「そうそう、でも買い物とかは便利だよ」
「あっ。スーパー近いとかはいいですよねー。あっそうそう加茂先輩。買い物の時は手伝ってくださいねー」
「えっ?あー、うん」
「やったー」
「楓君?あまりデレデレしないようにだよー」
「デレデレはしてませんね。とりあえずまあ初めてだから困ったことがあればだよ。って海織の方が七菜と話してる時デレデレかと」
「えー、そんなことないよ。確かに七菜ちゃんめっちゃ可愛いから撫でまわしたいけどー」
「……七菜。やっぱり気を付けて」
「えっ?宮町先輩ってキャラ変わる人ですか?2人っきりとかで変わります?」
「……」
「ふふふー」
「あれー。私危険?加茂先輩の忠告が正解なの!?私接し方間違えました!?」
とまあ賑やかに伊勢川島駅までやってきました。
そしてちょっと早く着いたため。改札前でさらに話していると……。
「あっ。加茂先輩。連絡先教えてくださいよ」
「えっ?あー、そうか。まだ交換してなかったか」
「ですです。はい、スマホスマホですよ」
と言うことで俺のスマホに連絡先が増えました。初の後輩です。はい。
「じゃ加茂先何かあったらすぐ連絡しちゃうんでよろしくです」
「俺—―そんなにスマホ抱いてないよ?」
とか話していると電車が来る時間になったため……。
「じゃ楓君お休みー。行こう七菜ちゃん」
「はい。加茂先輩。また連絡しますねー」
そんな感じで2人は改札を抜けていって……。
そして電車が入ってくる音が聞こえて――21時27分の近鉄四日市行きの普通電車2人は乗りましたとさ。
あっ、いや、見たわけではないから乗りました。という確定は出来ないが……まあ乗ったよね?うん。
てか。今日は……とってもとってもいろいろありましたね。うん。
そういえば完全に七菜と会ってからというか……あれか難波先輩から電話が来た時からだな。斎宮さんと柊の事忘れてましたよ。
確か今日は……ってか昨日から始まっていたのか。
斎宮さんが乗り込んできて……バタバタとなんかあって。
柊の行動予測して。そしたらそれがなんか知らないけど上手くいって……終わったとか思っていたら難波先輩からの連絡さらに七菜登場か。いろいろありすぎだな。
とかそんなことを思いつつ。俺は家へと帰りましたとさ。
うん。さっきまではかなり賑やかというか。この2日間?賑やかだった部屋がやっと通常モードとなりました。
そうこれが普通なんですよね。うんうん。俺は1人暮らしなんだから。いやー、久しぶりに静かになりました。
それから俺は片付けの続きをして――。
今日はいろいろあったからとっとと休もう。というか。のんびりしたいと思い風呂に入り……ベッドへと移動した時だった。
♪♪
そう簡単に今日は終わらないらしい。
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