第321話 そうだ旅行へ行こう!22 ~沙夜サイド2~

今は楓くんとともに行動中です。

少し前に京都御所を散策して……そのあと私たちは徒歩で二条城へと向かっていた途中にいい感じのお店を発見したため。現在お昼休憩中。


お昼のランチは4種類だったかな?そこから選べたので……私がチキン。鳥さん楓くんはフィッシュ。お魚さんを選んで現在待機中。

……鳥さんとお魚さんは……ちょっと説明ミスと言いますか――いらなかったかなー。うん。忘れてね。

にしてもこのお店雰囲気がいい感じだし。すでに周りの席からいい香りがするから……うん。お腹空いたー。


「今頃海織ちゃんたちどうしてるかな?」

「どうだろう?海織が柊を連れまわして……かな」

「そういえばさ。海織ちゃん今日の朝ごはんめっちゃ食べてたよね。柊といい勝負だったよ?」

「うん。俺も気になってちょっと聞いたけど……もしかしたらあれは……昼抜きでなんかルートを考えているんじゃないかと……」

「マジかー、海織ちゃん御朱印巡りって言ってたけど――すごいね」

「まあ――柊も結構食べていたから……大丈夫だろうが。今頃腹減ったー。と言っている可能性は……あるかも」

「どんなルートで向こうはまわっているんだろうね?多分京都タワーはもう行ったよね?近かったし」

「多分ね。京都駅のところだし。地下鉄ですぐだから……あれ?そういえば……」

「うん?」

「いや、海織が東寺の場所なんか聞いて来たなー……って。ほら。斎宮さんと京都来た時に行ったところあったでしょ?京都駅近くの」


はい、シンキングタイム私。えっと――あっ。ピンときた!


「……あー、はいはい。五重塔があったところだよね」

「そうそう。で……なんで聞いて来たのかな……って」

「聞いて来たってことは行くんじゃないの?」

「でも……15時に南禅寺って考えると……タワー行って……東寺……からの清水寺か。なかなかきついというか。でも柊の希望だとそうなるだろうし……うん、でもやっぱり結構ハードじゃないかな?」

「なるほど!だから海織ちゃん朝ごはんしっかり食べていたのかな?休憩なしでまわるために」

「……なるほど」

「腹減ったー。言ってる柊が振り回されてればいいのに」

「……はははー」


楓くん話していると。

お店のスタッフさん。かわいいお姉さんが――美味しそうなワンプレートランチとか言うのかな?うん。めっちゃ彩り綺麗な料理がやってきました。やばっ。です。


「おお、すごい」

「美味しそうだね」

「野菜いっぱい。これでこの後スイーツたくさん食べても大丈夫!」

「……どこで食べるつもりなのだろうか……」


うん、ちょっと心の声が楓くんに聞こえたみたいですが。ここは気にしない気にしないです。


「いただきます!」

「……スルーされたが……まあいただきます」


楓くんがスルーされた。みたいな表情をしていますが……まあ今は目の前の美味しそうな料理を早くいただきましょう。

って、チキン焼き加減。めっちゃ美味しい。あと野菜。サラダも結構しっかりあるので……健康的だね!うん。やっぱり後でチャンスあったらスイーツ食べよう!


そして私たちは二条城到着前に美味しいランチを食べて。ちょっとゆっくりしてから……。


「じゃあそろそろ行こうか」

「うん。二条城行こう!」


と、楓くんが言ってきたので私はささっと楓くんの前に伝票を――。


楓くんの方からは「あれ?なんか……伝票があったのですが……」的な視線ですね。うんうん。すると。


「……これ誕生日プレゼントになりますかね?」

「ぴゅーぴゅーぴゅー」

「……わかりました」

「おお、私の事わかって来たね。楓くん」


ちょっと「ぴゅーぴゅーぴゅー」はどうかと思ったけど――楓くん伝票持ってくれたー。やったー!


そしてお会計も終わって……美味しいお昼ご飯を食べた私たちはまた徒歩移動で二条城へと向かった。そしてお店から少し楓くんと話しながら歩いていると私たちは二条城へと無事に到着しました。


「ここが東大手門になるのかな?」


楓くんが私の横でそんなことをつぶやいています。って事前チェックが完璧すぎる楓くん。ほんと私……何もしてない!


ってあれ?楓君が進んできてない。


「楓くんー。何してるの?」


と、私が楓くんを呼ぶとちょっと小走りで楓くんが追いかけてきました。あれかな?

場所チェックとかしてたのかな?ほんとありがとうございます。だね。迷子なくまわれているからね。


それから私たちは中に入って……。


「ここも世界遺産だよね?」

「そうそう、あと国宝や重要文化財?もいろいろあるみたいだね」

「ほー、ってか広い。ここも広い」

「ちなみに正式には……元離宮二条城もとりきゅうにじょうじょうって言うみたい。へー」

「ほー。お勉強になりますね。すぐ忘れそうだけど」

「ははは」


それから楓くんにいろいろ教えてもらいつつ中をまわりって……うん。パンフレットとかその他いろいろなところに説明いっぱいあったー。って私結構スタスタ歩いているからね。楓くんが後ろから教えてくれているって感じかな。


それからまあ1時間くらいは見ていたのかな?うん。途中で楓くんが……。


「あっ、斎宮さん。そろそろ出ないと南禅寺に15時くらいが厳しくなるかも」

「えっ?もうそんな時間?」


意外といい時間になっていたみたいです。楓くんに言われて私も時計を見てみると……ん。確かに気が付いたら……という感じでした。


「そんな時間になったみたいです」

「ありゃー、意外と私集中してた。あっという間だね」

「まあ広いところばかり見てるからね。1日だとそこまで見れないというか。ここから南禅寺まで地下鉄1本で行けるけど確か30分くらいは見た方がいいからね」

「遅刻するとなんか言われそうだからねー。柊は自由でも海織ちゃん正確そうだから」

「うーん。どうだろう。でもまあとりあえず向かおうか」

「はい!じゃ案内お願いします!の前に……何か飲み物が欲しいかなー」

「じゃあ飲み物探しつつ駅かな」

「了解!」


ということでその後私たちは飲み物を買ってから……地下鉄の東西線だったかな。うん。楓くんがそんなことを言っていたと思う。

東西線の、、、。何駅?あーそうそう。二条城前駅から地下鉄に乗って……蹴上駅?《けあげえき》へと向かって……うん。私は駅名とかわかんないからずっと楓先生に確認取ってます。


で、まあはじめの予定通り私たちは15時を少し過ぎたくらいに無事南禅寺へと到着しました。いやー、楓先生さすがです。


そうそう、そして私たちがちょうど南禅寺に着いた時だったかな?

私のスマホが鳴って――。

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