第292話 内部線制覇へ3 ~あすなろう四日市駅13時30分発~
「海織ちゃん。いい感じに撮れた?」
ポーズをしたまま海織ちゃんに確認。
「うん。良い感じだよ。ってそろそろ発車だから乗ろうか」
「あっ、そうだね。ここでほってかれたら柊に笑われるからね。って運転手さんここに居るから……大丈夫かな?」
現代の私は海織ちゃんに自分のスマホを渡して写真を撮ってもらっていましたー。
あすなろう鉄道乗るよー。的な感じで。もしかしたらどこかでSNSに……載せるかなー。まあ記念記念。
電車の乗り込むっ前に運転席横で写真を撮っていたから……ちょっと運転席に居た運転手さんと目があったので会釈?しておいて。海織ちゃんと車内へと移動。邪魔だったかな……まあ大丈夫だよね。うん。
はい!
ということでここからは私。沙夜ちゃんがご案内!
――――。
……うん。ダメだ。この変なテンションで行くと後日死にたくなるかもしれないから……普通に行こう。うん。自分で沙夜ちゃんっていうのだけでかなりダメージが来たから……漫画とかなら血とか吐いてるイラストになっちゃうよ。うん。これはダメだ。今すぐやめよう。
今日は……楓くんと海織ちゃんがただ電車に乗りに行く。というお出かけを企画していたのを知って……それに混ざってみました。はい。
普段あまり行かないところは興味あり。ですからねー。あと暇だったから。
って先週のゼミではなかなか。なかなか大変で……ゼミの後来週は3年生のゼミラストだから……と結構私頑張ってすでに来週分まで出来ているという。うん。私頑張った!って事で今からは楽しみます。息抜きも大切だよ?うん。
この後は電車に乗って、その後海織ちゃんと話して決めたお店に……あれ?どうやって行くんだっけ――?
この小さな電車に乗って。終点まで行って――あれ?う。うぅ――うーん。
忘れた。
うん。忘れた。でも大丈夫。こっちには楓くんが居るからね。多分楓くんは海織ちゃんから聞いて……あれ?でもその後の話って海織ちゃんと私だけが話していて……うん。でも海織ちゃんは四六時中楓くんと居るはずだから。どこかで話しているはず。うん。だから私が知らなくても大丈夫。うん。
とりあえず。今私たちは……これ何駅?四日市は四日市だけど、何とか四日市じゃなかったっけ――?えっと……。
と、私は周りをキョロキョロ。
にしても知ってはいたけど。ホント小さな電車。あっ、車内は綺麗だよ?って外も綺麗だったね。うん。駅は……長年使っている感じがあるけど……って駅の看板は綺麗だね。新しくしたのかな?うん。ってそこに駅名書いてあるじゃん。
今はあすなろう――四日市駅に居ます。はい。駅の紹介も忘れてないよ?完璧な
案内人でしょ。
そして近鉄。普段私たちが大学に行ったり。遊びに行ったりする電車と比べると……小さい。めっちゃ小さいこの車両。
3両編成は同じなんだけど……めっちゃ小さい。かわいい電車。ってことで先ほどはせっかくだからということで先頭車両のところで写真を撮ってました。
電車が小さいから私大きいぞ!アピール的な。
でもこれ本当に知らない人が見たら。この子でかっ。とかなる……いやならないよねー。うん。まあでも記念は大切。
とか思いつつ。海織ちゃんと車内を移動。先頭車両の真ん中。後ろかな?のあたりに柊と。楓くんが居たのでそこまで移動して。私と海織ちゃんは座席に座り……ませんでした。座ってないよ?
「ねえねえ海織ちゃん」
私は海織ちゃんに声をかけて――。
「うん?」
「空いているし。先頭で立ってかない?」
「あっ。いいね」
うん。私の提案に海織ちゃんがすぐに賛成してくれたので私たちはUターン。何だろう。一瞬小さな子供がしそうな事とか思っちゃったんだけど……なんか前で見たくなってね。前面展望?っていうのかな?どんなところ走るんだろうって気になったから海織ちゃんと前へ。運転席の後ろへと移動しました。
混んでいたらこんなことはしないけどねー。今ほとんどこの車両に人は乗っていなかったから。まあ子供が来たら――代わるよ?うん。
と、海織ちゃんと先頭のところに来るとちょうど発車ベルが鳴って……。
確か楓くんがこの電車は13時30分発って言っていたから……発車時間になったみたい。って結構ギリギリで来たからよくこの短時間で私たち写真も撮ったなー。うん。褒めて褒めてー。
ちなみにこの電車は運転手さんしか乗ってないみたいで。私の前に居た運転手さんが全ての作業を1人でしていて……今ドアも閉めました。あのドアの開け閉めしてるやつ……やってみたないー。とか私は思ったり。なんか面白そうじゃん?うん。
ってあれ?運転手さんの席って電車の真ん中にあったっけ?
近鉄の電車は……左側に……あれ?でも特急は真ん中だったような……ってまあそれはいいか。とか思っていたら電車がゆっくり動き出した。
あすなろう四日市駅発車です。
車内放送は湯の山線と同じ自動音声?ってやつかな?あの声してる人って誰なんだろう――ってあれどういう仕掛け何だろう?指定された場所を走ると流れる?いや……運転手さんが操作……うーん。楓くん知ってるかな?覚えてたらまた聞いてみようかな?
あすなろう四日市駅を出ると。すぐに湯の山線と同じ……えっと単線。そう単線の線路に電車は入っていって……揺れる。揺れるな。こんなに湯の山線揺れたっけ?
とまあ小さな電車は結構な揺れとともに走っている。
ってこうやって先頭で景色見てると楽しいかも。うん。なんか運転してる気分。
電車はゆっくり走り出して……スピードがちょっとずつ速くなって――今はビルとかの間を走っている。ってなんか急に両側民家!民家の横じゃん。なんか都会が終わった気が……って四日市の駅周辺だけだよねー。
ちなみに次は赤堀。と自動音声の女の人?の声が今車内には流れている。
にしても……結構左右に揺れるー。揺れる―。
今は直線の線路を走っているんだけど――ホント揺れる。ってもう次の駅だ。駅が見えてきた。これが赤堀?かな。多分赤堀とか言う駅だと思う!
私の案内はまだまだ続くよー。
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