第171話 木曜日4 ~他路線探索へ~

藤井寺先生と移動中の木曜日。ふと時計を見ると……まだ時間は午前中—―うん。午前中ですね。びっくりです。かなり長い時間が経過しているような気がするのだが……どういう事でしょうかね。まだ木曜日の午前中……時間って――不思議です。


――たい焼き屋さんからしばらく。


なんやかんやでやっとのこと、次の信号を渡ると目的地のJR四日市駅。はい。目の前に駅が見えていますが……うん。近鉄四日市駅を見た後だからか――こちらに来ると……寂しい感じがします。うん。駅の周りが静かというか。はい。めっちゃ静かです。駅舎も古き良きとか言うのだろうか。気になる方は「近鉄四日市駅、JR四日市駅」で検索検索ですよ。

って……何を俺は言っているのか。って、そんな余計なことを言っていたら。ちょっと一部だけ人が居る。集まっているゾーンが――。


よくよく見てみると。一部というのは藤井寺先生と同じ見たいですね。カメラを持った人などがちょっとうろうろしています。うん。これはもしかして――。


とか俺が思って言うと、藤井寺先生がすでに俺の数十メートル前を歩いていたので、俺は駆け足で先生を追いかける。って、俺必要ですかね?


まあ、いろいろ思うことはありましたが……その後は入場券を買ってJR四日市駅の中へ。


すると――藤井寺先生はなかなかな素早い動きで……うん。場所の確保でしょうかね。つい先ほど。改札を抜けるまでは「よく写真を撮りに来ていた……」や「休みの日はこればかりで……」「最近は町の写真を撮ることも多い……」みたいなことを言っていたのだが……言っていたんですよ。のんびりと。が、改札を抜けたら……俺は見捨てられました。あれ?俺—―ここまで付いてきた意味あるかな?やっぱり不要だったような……と再度思っている俺でした。


でもまあ入場券も買ってすでに改札の中。せっかく入場券買って中に入ったので俺もホームの方へ歩いて行くことに。


ここでまた余談。JR四日市駅はJRのみではなく。伊勢鉄道というところも乗り入れているのだが……こちら側というか。JR側はお客さんが少ないのか。先ほど入ってきた電車は快速と書かれていたが。2両編成。ちなみにホームの先の方に止まっていた伊勢鉄道の電車は1両編成だった。うん。


普段乗っている湯の山線でも3両編成が固定なので……何というか。あと名古屋線になれば急行は基本6両。一部4両かな?特急も4両から8両。まあ普通は2両、3両だったと思うが……うん。やっぱりこっちは利用客が少ないのかな?とか思いつつ。藤井寺先生を探すと……カメラを構えた人たちにもう紛れていますね。

これは……遠くから見ていようかなと。近くに行くと……他の人の邪魔になりそうですからね。はい。


一部密集しているところとは反対側を歩いている俺。多分だが今までこっち。四日市に来てからJRの駅を利用したことは――うん。無いかもしれない。あれ?あったか?うーん。まあ……ちょっと記憶の保存が怪しいのでわからないが――ほぼ来ないところ。場所というのでホームの先の方まで歩いてみたりした。


JR四日市駅はホームは近鉄と比べると少ないが……貨物用というのか。うん。貨物にしておこう。これも詳しくはわからないのでね。線路は何本も駅構内にある。ちょっと数えるのが難しいくらい線路が多い。

そして、工場地帯が近くにあるのか……ってあるね。煙突とかめっちゃ見えています。そういえば最近は工場夜景とか言うんだっけ?それがブームらしい。確か駅などでポスターを見た気がするが……こういうのは海織好きなのだろうか。とか考えつつ。再度見渡すと。コンテナなど、近鉄四日市駅では見ない物がたくさんこちらの駅にはありました。


俺が人が密集してない方のホームの先でぶらぶらと駅の見学をしていると。聞きなれない汽笛が聞こえてきて――タンク車?というのだろうか。あれは何が入っているのかはわからないのだが……ガソリンとか?かな。とりあえずタンク車を連結したディーゼル機関車?かな。が駅に入ってきた。ホームのあるところではなく。先ほど俺が貨物用?みたいな感じで紹介していた方に近鉄の方では聞かないエンジン音というのか。走行音で駅に入ってきた。


すると――。


うん。これが皆さんのお目当てだったみたいです。


シャッターの嵐と言えばいいのか。うん。俺のいるところとは反対側のホームの先で……すごいことが起こっていますね。

っか、皆さん。ディーゼル機関車とは別に普通の電車がホームに入ってくるってアナウンス流れていますが……。


それからしばらく。ディーゼル機関車が駅を出発するまで一部の場所で人がバタバタしていた。


途中当駅止まりの電車が入ってきていたが……うん。いろいろ大変そうでした。


これで終わったのかな?とか俺は思いつつ。藤井寺先生を探す。多分……あの人の集まりのどこかに居るはずなんだが――。


そんな感じで藤井寺先生を探しに行こうとしたら――うん。まさかの……ディーゼル機関車が戻ってきましたね。

なるほど、入れ替え?線路を移動したというのか。みなさんはそれを知っていたから全くその場所から動いてなかったのですね。はい。どきます。俺邪魔にならないように再度移動します。もう少し反対側の隅っこで飲み物でも飲んで待っています。はい。お邪魔しました。


俺は皆さんの邪魔にならないように再度移動。そしてホームの真ん中あたりに自動販売機があったので飲み物を買ってその近くにあった待合室の中で待機する事に。待合室は空いていたため。椅子に座りちょっと休憩。


外を見てみると……次こそディーゼル機関車が出発なのだろうか。ホームの一部が……またまた大変なことになっていますね。


藤井寺先生大丈夫でしょうか……って、慣れているというのか。いつもしているとでもいうのか。ベテランかと思われるので……大丈夫でしょう。俺が紛れている方がかなり危険か。って――だから俺は何故今JR四日市駅の待合室で藤井寺先生を待機という謎なことをしているのだろうか……まあ普段来ないところに来れているので別に良いのだが――。


俺が待合室でしばらく待機していると――。


「ほっほっほー。いい感じに撮れたわい。加茂君どうじゃったかの?いいもの見れたじゃろ?」


藤井寺先生大変ご機嫌でした。どうやらミッションクリアのようです。


俺は……はい。あれがディーゼル機関車ということを少し理解しました。はい。ちなみに俺が待合室で待っていることは、藤井寺先生には言ってなかったのですが。ってか言えないですね。はい。でもちゃんと俺の事を覚えていたらしく。俺のところまで来てくれました。


そして現在は改札を出てまた近鉄四日市駅に向けて藤井寺先生と共に歩いています。


バス停が駅の目の前にあったのだが……ちょっとタイミングが悪かったみたいで、駅舎から出たと同時くらいにバスが出て行きましたので……まあ初めて見るところなので、あの行先のバスが近鉄四日市方面に行くのかわからなかったのでなんともなのだが……って、多分真っすぐ西側。近鉄四日市向いてバスは出ていったのでほとんどのバスは近鉄の駅の方に行くのだと思うが……今はわかりません。はい。なので、また俺と藤井寺先生は歩いています。


……この謎な組み合わせいつまで続くんですかね?

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