第48話 進級発表日 ~もう驚かない08時04分着~
春休みが長い。と、少し前に、言っていた気がするが。訂正。実家に、帰ってきてから、やっぱり実家は落ち着く。楽だ。と、思ったのもつかの間。自動車学校通いが、始まると。なかなか、忙しかった。高校生の多い時期でもあったが、いい感じに、予約が取れて、順調に、進むには、進んでいた。
ちなみに、車には、興味なかったからか。自動車学校が、どんな流れなのか。全く知らないまま行った。
一番初めの時。申し込み後に、入校式?やら言われて。入校式とは何?が。一番の疑問だった。もしかして、たまにしか、自動車学校へ入るための式は、してないのか?と、思ったら、週2回くらいで、結構してました。
入校してからは、検査があったり。1段階目の学科があったり。路上教習に、出るための試験。そして、そこから進んでいくと、仮免許になり。路上に出て運転。その他に、2段階目の学科も受けて。と、結構、春休みの間、実家というより。自動車学校で、生活していたような――。
ちなみに、学科は、とにかく覚える。を、していたからか。試験通らない。ということはなく。無事順調に、進んでいた。運転は、乗ってみるまでは、俺大丈夫か?と、結構思っていたのだが。逆に。何も知らなかったからか。聞いたことを、そのままやる。ということを、やっていったら。はじめこそ「ハンドルに、力入れすぎ」とか、教官の人に、何度か言われたが。その後は、問題なかった。ちなみに、ある発見があった。俺、縦列駐車が得意らしい。でも、街中で、縦列駐車って、そんなに頻繁にすること……あるのかな?無いような。あまり、見たことない気がするんだよな。
まあ、そんなこんなで、一番緊張したのは、卒業のための検定かもしれない。大丈夫と、思っていても。終わるまでは、結構緊張した――って、まあ、先に言うが。そう思っていたのは、自動車学校を卒業するまで。間違いなく。一番緊張したのは、卒業検定卒業後にある。免許センターでの、学科試験。結果出るまではハラハラ。ってか――なかなか、嫌な時間だった。結果が出るまでのあの時間。表示されなかったら、と思うと……まあ無事に自分の番号が表示されたときは――めっちゃホッとしただった。
加茂楓。無事、春休み中に、運転免許取得しました。はい。良かった良かったである。
と、そんな俺の、自動車学校生活の間に、かなり重要なことが、大学ではありました。
進級発表日。まあ、これは、各自が、ネット上で、確認みたいなことなんだが。一応。まさかの、なんかのミスで、進級できない。が、出てると、えらいことなので。ちゃんと、その日に確認。
結果—―前期後期ともに、ちゃんと、単位取れていました。
そして、その日、いつもの4人のメッセージグループの場所に、メッセージが来ていた。
「無事1年生クリア!」
と、まず、斎宮さんだった。それを見て、俺も。
「お久しぶりです。こちらも。問題なかったです」
「おひさー。さすが、楓くん。あ、今、自動車学校だっけ?」
「そうそう、学科に、襲われてる」
「おつかれー。私もどこかで、行かないとなー」
と、斎宮さんとやり取りしていると。
「私も、進級。って、ちゃんと書かれてたよー」
と、宮町さんも返事をしてきた。ちなみに、宮町さんとは、週4くらいで、連絡しているので、久しぶり。という感覚は、なかった。まあ、主に、宮町さんがメッセージをくれるので、それで、少し話す。と、いう感じだが。ちなみに、昨日も、連絡あり「明日、進級発表日だよね。ちょっと、緊張するね。初めてのこと。って」と、宮町さんが、言ってくれたから。俺、進級発表日の当日にちゃんと確認できた。と、いうのもあるのだが。一応、頭の片隅にはあったのだが、自動車学校も、大変な時だったので……ちょっと、忘れかけていたのを、宮町さんが、思い出させてくれました。
「あ、海織ちゃんも、おひさー。海織ちゃんも、実家だっけ?」
「そうそう、私も自動車学校行ってるよ」
「なんとー。私その情報知らなかったー。楓くんのことは、知ってたのに」
「あ、そうか。沙夜ちゃんと話してるときに。自動車学校の話題は、なかったからね」
「えー。2人に、置いていかれるー。って、楓くんは知ってたの?海織ちゃんが、自動車学校行ってたって」
と、2人の会話見ていたら、俺に、話が振られてきたので、慌てて、返事をする。
「あ、うん。結構前から行ってたのは、知ってた」
「楓君の方が、先に、行きだしたから。ちょくちょくどんなのか、聞いてね。初めてだけど、雰囲気教えてもらってたから、やりやすくて助かってるよ」
「役に立っていたようで、よかったです。はい」
「じゃ、私が行くときは、2人に聞こうっと」
すると――。
「おー、みんなが話しまくっている。俺も、進級出てたぞー」
「えー、柊は、留年じゃないの?」
「なんで、沙夜は、俺に留年してほしいんだよ!」
「私より下になるから」
「おい!」
しばらく、メッセージ上で、4人での雑談があった。これがちょうど、自動車学校の折り返し?くらいの時の話。それから、俺は、さらに、自動車学校生活続く。でした。
そんなこんなで、春休み。特に、自動車学校以外のことがなかったのだが。免許を無事に取って。少し。実家での生活のあと。大学で、在校生のオリエンテーションが、3月末には、あるので。その1週間くらい前に、アパートの方に、戻る予定だった。
もちろんと、いうのか。戻るという話は、週に、何回か、連絡をしていた、宮町さんにも、話す機会があり。伝えてある。あ、日にちは、言ってません。決まってないというのもあるが「もうすぐ帰る予定」という感じにしか。話してないので。まあ、でも、帰るという情報を与えたら。
「じゃ、春休み初めに約束したお店行こうか」
と、すぐ言われたので、春休み最後のあたりに、宮町さんとのお出かけが入りました。
戻る日の早朝。親に、
ちなみに、鵜方駅の一番早い名古屋方面行く特急は、06時18分発なのだが――今から駅で、45分以上待っているのも……だったので、鵜方駅で、鳥羽から四日市までの、特急券を買い。
鵜方駅。05時45分発の普通、伊勢中川行きで。鳥羽駅まで、移動。鳥羽駅に、06時19分着。そして、鳥羽駅始発の、名古屋行きの特急に乗り換え。06時25分。鳥羽駅出発。ちなみに、アーバンライナーだったため。朝ということで、ゆったり求めて、先頭車両にある、デラックス車両に乗車。ちょっと、追加料金は、かかるが。通常の席よりいい座席なので、とても快適に移動。
良い席で、たっぷりと、睡眠をとり。朝なので、睡魔が、勝ちました。07時36分。通勤ラッシュ時間帯に、近鉄四日市へ到着。
次の湯の山線が07時54分のため。少し時間があったのでゆっくりと乗り換え。
そして、湯の山線ホームで電車を待っている時—―。
♪♪
「おはよー。ごめんね。昨日途中で、寝ちゃって、返事してなかった」
宮町さんからだった。
そういえば、こちらも忘れていたが。昨日の夜、宮町さんから「私も、免許取れたよー!」と、連絡が来て、少し話していたのだった。履歴を見ると、俺が返事して、止まっていた。まあ、俺も、今日が、早いから途中で、寝た気がするが。返事はしていた様子。
「おはよう。大丈夫。俺も、多分寝てたから」
と、返事をすると、すぐに返事が来た。
「おっ、楓君早起きですね。まだ、8時前なのに」
「あ、今実家から、帰って来たところで、乗り換え待ち」
「乗り換え待ち……楓君、今どこにいるの?」
「四日市だけど、どうして?」
と、返事をしてから、宮町さんからの、返事がなくなった。
……なんだろう。なんか、返事が急に、止まったことに、変な感じがしたが。そこで、湯の山線の電車が入って来たので、電車に乗り込む。
もう1回寝れそうだが。川島までは、すぐなので、寝ないように。と、思いながら、座席に座った。すると、発車間際に、すぐ横に、人が来たので、ちょっと詰めようとすると。何故か声をかけられた。
「久しぶり。楓君」
「—―幻覚?」
「本物だよ?」
「えっと――何してるの。宮町さん。っか、なんでいるわけ?」
「偶然って、あるんだねーちょっと、びっくり」
俺の隣に、座ったのは、キャリーケースを持っている……宮町さんなんだが……おかしい。なんでいるんだ?
「いや、まさか、楓君も、今日帰ってきているとは。すごい偶然」
「—―まあ、今日帰ることは、言ってなかったし。って、宮町さんも、今日帰りだったの?」
「そう、来週には、大学始まるし。家の片付けもしたいかなー。って。しばらく開けたからね。で、今日の朝。パパに送ってもらって、45分くらいだったかな?に、四日市着く急行乗ってたの、で、あ。楓君のメッセージほりっぱなしだった。って、気が付いて、返事したら。なんと、楓君が、四日市に今いると。で、こっちに来てみました。よかったー。間に合って」
と、そこで、54分発の湯の山温泉行き普通出発。
「……で、こっち来たのは、わかったけど――宮町さんこれから、どうするご予定で、荷物持ってるけど」
「とりあえず、楓君のところ行って、予定より早いけど、ケーキ食べに、行こうか」
「……マジっすか」
「うん」
それから、08時04分川島駅到着。もちろん宮町さんも、一緒に降りる。
反対側のホームは結構な人だが、こちらは、空いていた。
っか。まるで、どこかに、2人で旅行行ってきました――?と、いう感じなのだが。2人とも、それなりに、荷物持ってるし。とか思いつつ。
久しぶりに、アパートの部屋に戻りました。
……いやいや、なんでこうなったのだろうか――誰か教えて欲しいです。はい。
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