case9
私はラジオを聞きながら女の子が戻ってくるのを待ってたんですが、一向に戻ってくる気配がないんです。ふと時計を見たら10分はもう過ぎようとしていました。お客さんをトイレのために公園で降ろして30分くらい待ってた事もあるのし、駅のロータリーでお客さんをずーっと待つのも慣れてるので私はそのまま待つ事にしました。
「おや?あそこで庭に水を撒いてるのはお母さんじゃないのかな?」
ふと庭先に視線を送ったらその女の子のお母さんくらいの年齢の方が庭に水を撒いてるのが見えたんです。久しぶりに娘が病院から退院して帰ってきたのに外でずーっと水を撒いてるのも何かおかしいなて感じたんですが、しばらくするとその方と視線がちょうど合ったんです。向こうは何か不思議そうな目でこっちを見てましたね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます