case8

 私はどうしてもその声が気になりますます寝れなくなりました。


 「うわ・・いるよ。」


私は思いました。あの声の主はきっとあの事故死した青年だと。それで自分の家まで着いて来ちゃったんだろうて。私はそう思うと怖くなり布団の中で背中を丸めて小さく固まりました。


 「帰って下さい。お願いします。帰って下さい。お願いします。帰って下さい。お願いします。」


私は必死に心の中でそう思い続けました。するとしばらくしてその声が聞こえなくなったんです。私は恐る恐る布団をゆっくりとめくるりました。


 次の瞬間私は声にならない声を上げて気を失ったんです。


 「ひゃぁあああ!!!!!!」


布団をめくった瞬間にその僅かな隙間から顔が潰れた血だらけの男が顔を横に傾けながら、覗きこんでたんです・・



翌日目が覚めたら何事もなかったように部屋も綺麗でベランダからは鳥のさえずりが聞こえてきました。それからというものはあの道はもう通ってません。


本当に怖い体験でした。

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