case6

 「中にいます・・」


静かな声で支配人が俺にそう言った。


 「いるて?まさか・・俺が言った隣の女の事か?」


俺がそう言うと支配人は青ざめた怯えた顔で首を縦に振りやがった。俺は心の中で勘弁してくれよて繰り返し叫んだよ。後ろを見ればフロントの若いやつが後ろに逃げるように後退りしてるしな。もう、あの異常な空気と空間はこの先人生で二度と経験する事はないと思ったな。


 「開けてみて!」


俺は中に女がいるて言われたから、もうこのさい白黒はっきりつけようと思ってさ、その支配人に扉を開けさせて中を覗くように言ったんだよ。俺はやりたくなかったからね。だから、支配人に代わりにやらせようとしたの。

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