case3
「ど、どうしたんですか??顔から血が流れてますよ?」
私は窓を開けてお巡りさんにそう言いました。するとそのお巡りさんが一言だけ私に言ったんです。
「・・気をつけてください・・刃物を持った男がこの辺りにいますから・・」
そう言うとそのお巡りさんは右側を向きそのまま歩いていったんです。丁度タクシーの正面を。お巡りさんの背中はベッタリ濡れていたんです。紺色のベストみたいのを着ていたんでただ濡れてるようにしか見えなかったんですけどね。でも何かフラフラ歩いてるように見えたのでしかも顔は血塗れだし、私は急いで携帯電話で消防に通報しょうと隣の席に置いてある携帯を取るため屈んだんです。そして携帯を手に取り再び上体を起こして前を見たところ。
「あれ?あのお巡りさんは??どこいったんだろ??」
ほんの1秒足らず携帯を取るために屈んで起き上がってすぐに視線からお巡りさんの姿があとかたもなく消えていたんですよ。見通しの良い直線の一方通行の道路でですよ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます