7(最終話)

それからは怒涛の日々でした。


馬鹿の王家からの除籍、王家からの慰謝料など諸々の受け取り。

そして、私の新たな婚約も。

まぁ、ザラーク家ですから。王家と繋がりを持てる婦女がいればそうなりますわね。忙しさに拍車はかかりましたが、仕方ないでしょう。

陛下の従弟にあたる公爵であり、馬鹿の廃嫡に伴い次期国王となられる方ですが、馬鹿との違いに愕然としておりますわ。

馬鹿が規格外の馬鹿だったのか、公爵様が素晴らしすぎるのかは私には分かりませんが……幸せには違いありません。


勿論、マリアンナとも付き合いは続いておりますわよ。

でも、彼女が悪役令嬢推しの人間だったとは、ね。


……そのおかげで助かりましたし、本編でのご都合情報戦などの裏も知れたので良かったですけれどね。


さぁ、これからはエピローグのその先。開発サイド以外……いえ、開発さんも知らないかもしれない世界。誰の記憶も使えない世界で、私たちは生きていきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る