第113話 工場の視察

某共産主義国家の工場にて。


「アメリカから、工場の視察に来ました」


「ええ、どうかゆっくり見学していってください」


「……ゆっくりするには少々暑いところですね。これで、働いている人達はやる気があるので?」


「もちろんです。我が国の労働者は、社会主義国家建設のため、誰もが常に全力を尽くして労働しています。労働者の楽園である我が国の工場では、サボタージュやストライキとは無縁なのです!」


「それはちょっとうらやましいですな。アメリカの工場なんて共産主義者が多くて大変なのに……」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る