第96話 寝た?
ソ連の入居
「同志、公営住宅の入居について相談が、という娘さんが来ています」
「どうせ優先的に入れてくれと言うんだろう。帰ってもらえ」
「はあ、しかしその前に、この手紙を見せるようにと」
「?」
『二週間前、一緒に寝た仲なのを忘れたの?』
「!?、あー、うう、最優先で便宜を図ってやってくれ。それとここへお通しするように」
お嬢さん「こんにちは」
「あー、こんにちは、お嬢さん。しかし、その、二週間前と言うが、どこでお会いしたのか記憶が……」
「あれは二週間前、党大会の日。書記長が演説してる時、私は党員席、あなたは幹部席でぐっすり寝てました」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます