08 モグラ型メカローバー モードレッド

<登場メカ>


モグラ型メカローバー モードレッド


<登場回>


第8話 突然アーサー王のごとく


<舞台>


スコットランド グラストンベリー・トー


<お宝>


エクスカリバー


<解説>


 舞台はスコットランド。


 グラストンベリー・トーは、一説によれば、アーサー王伝説にまつわる島・アヴァロンであるとも考えられているそうです。


 すでにお気づきだと思いますが、宿命のにおいがプンプンしますね(汗)


 今回はモグラ型ですが、名前のモードレッドの元ネタは、いくつかの文献ではアーサー王のおいまたは息子とされ、王に対して謀反むほんを起こした、裏切り者として記述されています。


 まさに今回にピッタリのネーミング、というか、この異常なまでの宿命臭はいったい、何なのでしょうか?(汗)


 それはさておき、今回はなかなか、気合いの入ったメカのように見えます。


 われらがニトロ博士も本領発揮でしょうか?


 モグラ型だけに、地中を自在に移動できます。


 地面の下を進むメカニズム自体は、けっこうアナログな気もしますが(汗)


 まず、はなぱしらがドリルになっています。


 機械を学んだ方には、ボール盤のようなドリルではなく、フライス盤の刃先はさきに近いといえば、わかりやすいでしょうか。


 かなり大型で丈夫な鋼材こうざいで作られているようで、これを使ってガンガン、前方を掘削くっさくします。


 前足にも回転式のノコギリがついていて、こちらでも掘削しつつ、掘削して発生した土だの岩だのを、どんどん排出していく機能も備わっているようです。


 マシン後部にも、二重のドリルが見受けられます。


 機能的にもデザイン的にも、いい感じの作品ですね。


 地下の洞窟でモンタナたちはついにエクスカリバーを発見しますが、そこにタイミングよくゼロきょう一味が到着、エクスカリバーを装備したモンタナと、ステッキのゼロ卿とで、剣術の勝負となります。


 このシーンはとても見ごたえがありますが、ゼロ卿はともかく、モンタナはいったい、どこでこのように見事な剣さばきを会得えとくしたのでしょうか?(汗)


 とにもかくにも、エクスカリバーが出す不思議な音色が、洞窟内に共鳴振動を起こし、洞窟は崩れだして、地下水がいたるところからあふれ出てきました。


 ゼロ卿たちはモードレッドで脱出しますが、モンタナたち3人は、閉じ込められてしまいます。


 しかし、モンタナの機転によって突破口とっぱこうが開き、なんとか外へと逃れることができました。


 伝説の剣は失う結果になってしまいましたが、物語としては最高の演出でしょう。


 さすがのエクスカリバーにも、人の心までは斬れないのですね(え?)


 地上ではモードレッドに乗ったゼロ卿一味が待っていましたが、漏れ出た地下水におしながされ、メカローバーはぐしゃぐしゃになってしまいます。


 地中では敵なしのモグラも、地上へ出れば何もできない――これも興味深い演出ですね。


 今回はメカローバーはもちろん、作品自体の密度が高く、手に汗握る良回といえます。


 ブレーキレバーが折れてしまうなど、どこかお茶目なニトロ博士も拝めますし。


 今回も読んでくださり、ありがとうございます。


 今回は地下だったので、次回は空とかかなー? (^^;


 なんにしても、楽しみです。


 それでは失礼します。

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