閑話 シュリア

勢いで書いてみました(;^_^A

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はわわ!!私は遂に見つけてしまいました。


あ、どうも初めまして。私はシュリアと申します。どうぞお見知り置きを((。´・ω・)。´_ _))ペコリン


私は普段ウエステッド商会の物販店で働いている24歳の独身女性です。え?名前は知っているけど、私の描写が一切されて無かったですってヽ(`Д´)ノプンプン


いいです!なら、自分でします!


『僕は、茶色の髪を可愛くお団子にしている女性店員さんに声を掛けた。「はい。」と返事をして振り返った彼女は、「シュリア」と書いてある名札を付けたていた。艶のある唇を少しだけ横に伸ばし、控えめに微笑んでくれた。おっとりとした瞳に眼鏡を掛けた彼女はとても知的な女性に見えた。』


って所ですかね(∀`*ゞ)テヘッ


ふふふ、こう見えても私はこの仕事の傍ら「3人の勇者」の物語を超える作品を作りたいと、日々ペンを走らせている物書きなのです。


え??それより何を見つけたのかって??


それは勿論、物語の主人公になりえる男の子の事ですよ!!


私は先日お店に来た12歳の少年に一目惚れしてしまいました。


あ、いえ少年嗜好ではございません・・・。


それにしても何なんですか?あの子は!


真っすぐな瞳、屈託のない笑顔・・・・まさに理想の主人公・・可愛いです♡


あ、はい。断じて少年嗜好ではございません。


先程も申した通り、私は『3人の勇者』を超える物語を書く事を目標にしています。その為毎日商業区で働きながら、常に目を光らせ主人公となりえる男の子を探し求めておりました。そして、遂に私は見つけました。


その子の名前はエスト君!


彼は代表の長女であるイリーナさんの同級生だそうです。この子をモチーフにどんな物語を描こうか・・・そんな妄想を膨らませていると、代表とエスト君が話している内容を盗み聞、、、、たまたま耳にして驚きました。エスト君はなんと、自分の貯めたお小遣いを全部使って、友達に友情の証をプレゼントしたいっていうじゃないですか!?


な、何と言う事でしょう。


この子は既に私の発想の斜め上を行っています。しかもですよ!一緒に来た可愛い女の子。幼馴染?彼女でしょうか?その女の子も自分のお金を出すって言うじゃないどぇすくぁーーー。゚(゚´Д`゚)゚。


代表の優しさ・・・2人の純粋な心・・・私の涙腺は崩壊しました。


決めました!!


私はこの子たちを題材にして物語を書きます!!!!


****


それからというもの、私は時間がある度に彼らを取材しています。


取材の中でエスト君が「腕輪をあげたい。」って言っていた友達が分かりました。お店に一緒に来た女の子はカリンちゃん。そして代表の娘イリーナさん。イリーナさんの幼馴染のドゥーエ君。そして、見た目に反してお淑やかなクリード君。    


男3人、女2人、なんて完璧な布陣でしょうか。


物陰から彼らを・・・・え??私はストーカーじゃないですよ????


ひ、酷いなぁ。そ、そ、それにしても男の子というのはワンパクですね。冒険と言って結構無茶な事をします。付いて行くのがやっとです(-_-;)


それにしてもエスト君は純情ですね。カリンちゃんの恋心になかなか気づいてくれません。私としてはヤキモキしてしまいます。だって、その辺に関しては、私の幼馴染だった彼に似ていま・・・ごほん。


****


ああ!!なんと・・・カリンちゃんがイヴァリアに行く事になっちゃいました。マーテル河の下で抱き合ってる5人を見て、私は号泣してしまいました。


なんて・・・なんて悲しいの・・・・やっぱり・・・って、あれ?


3人と別れたエスト君とカリンちゃんのスト・・・取材を続けていると、木の下にいるカリンちゃんがめっちゃ乙女の顔になっています。よく見るとエスト君もほんのり顔を赤くして・・・


きゃーーーーーーーーーーーーーー!!!


ラブです。超ラブです・・・あ、鼻血が・・・。





でも、私は思ってしまいます・・・私が幼馴染の彼とそうであったように、幼馴染は結ばれない・・と。


私はメモに『それは、幼馴染あるある展開のフラグのように感じてならなかった。てへ。』と書いてしまいました。


ああ・・・あの頃の切なさが蘇るようです。私はエスト君をモチーフに冒険モノの物語を書こうと思っていたのですが路線変更です!私の経験も織り交ぜた切ないラブストーリーが頭にどんどん浮かんできます。


私は最初の目標をアリエナの女性の心を鷲掴みにする事に決めました!


よーーし!そうと決まれば、書くぞ!書くぞ!書くぞーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

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