黄金の果て

誰かへの憎しみが

生きる灯火ともしびとなるのなら

子守唄のかなではどこまで行くのだろう


胸につぶやくぬくもりは

きりかすみをかき分けて

まだ見ぬ愛慕あいぼへと思いをたく


母の母、父の父が歌われたその調しら

揺れる大地を踏み固め

いとし子たちの支えとなるでしょう


胸に認めた宇宙の果てに

在りし日の黄金人こがねびとたちの

その面影を垣間見、こぼれる悲しさと懐かしさ


かろやかな恋の果て、募る愛は永遠に

なめらかに過ぎ行く時は、誰しもの手を取りて

輝ける黄金こがねの果てへといざないゆくだろう

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