あちらそちら

あちらとそちら

片方から鋭く批難されるより

両方に腰抜けと呼ばれたい今日この頃


パン派とご飯派

双方から後ろ指差され


からし派とわさび派

双方から軽蔑される


どっち付かずの空中浮遊でやり過ごす内

念力派と神業派が

足並み揃えてやってくる

浮いてることに変わりない

変わり者と言われようと構わない


痛さの閾値を越えなけりゃ

それは痛みじゃないと念じて

今日も罵りの言葉を甘んじて

自ずから取りに行く


来る日も来る日も

腰抜け腰抜け腰抜けと

ヨガ派とピラティス派、双方から

張りのある声が投げ掛けられるであろう

来年の今頃

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