シンキングタイム

作者 愛宕平九郎

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★★★ Excellent!!!

平安文学には、貴人たちが和歌を贈り合うくだりが必ず出てきます。必ずしもまっすぐ「詠」まれるわけでも「読」まれるわけでもない、歌による心のやりとりはいかにも風雅ですが……さて、この現代に、和歌はどこまで心を伝えきれるでしょう?

意中の才女・水石さんに気持ちを伝えたい主人公。古文の授業中、教室の片隅で、古式ゆかしいお文のやりとりが始まります。
ふたりのシンキングタイムに注目です!

★★★ Excellent!!!

百人一首の授業風景。そこには淡い恋心が垣間見えるもの。
歌人の和歌で繋ぐ句の投じ合いは、実は恋の駆け引き。その模様はまるで、古の歌人同士が恋心に想い焦がれ、その心内を恋の歌に変えて読み合う。その様を想像するものでした。
読み進めれば、胸がドキドキする実感を覚えて夢中になって拝読していました。没頭する余りに思わず、声を掛けて応援したくなる気持ちすら覚えるものでした。読了して胸がホカホカと温もりを覚え余韻に浸る中、五分間の短い間でも想いは通じ合える。それを如実に実感していました。
私の感想だけでは伝えきれません。是非とも一読して、恋が実りゆく様をその目でお確かめください。

★★★ Excellent!!!

こんな和歌の授業受けてみたかったという設定。
そして、その設定を存分に活かした主人公の告白と、想い人からの返し。
こんな高度な告白、なんて洒落てるんだろう!
そして、なんてきゅんきゅんするんだろう!
もう、最高です!

ぜひ読んでみてほしいです!

★★★ Excellent!!!

短編でこれだけ世界観を作り出せるのが本当にすごい!
授業の課題の百人一首、そこに込められた意味の謎を解きつつ、絡んだ恋の謎も解いていきます。

なんのことやらでしょう?
読んだらすぐにわかります。

現代の高校生の微妙な心の動きとか、多感な時期の感性とか、そう言ったものがしっかり描かれています。
なのに百人一首が混じることで、古典の世界の雅さが良いアクセントになっています。

これもなんのことやらでしょう?
だからとにかく読んで欲しい!
この作者、面白さは保証付きですから。

★★★ Excellent!!!

人生に答えなんて無い。恋愛にも答えなんて無い。ましてや百人一首に答えなんてあるわけが無い。答えを探すことが大事なのではなく、探した答えが自分にとっての最善であることが大事。でもきっと十年経って、その答えを思い出すと、頭を抱えながら畳の上をゴロゴロ転がりたくなる。

そういうのを見ると青春だなぁと思います。

多感で敏感な年頃のふたり。
その描写がリアル過ぎて眩しすぎます。✨