第141話 アーサーとの結婚

日々が残酷に過ぎ去ってゆくが


ある時 突然に変化は起こる。

アーサーが戦で 大きな手柄を立てたのだった。


「褒美は?何でも願いを叶えるぞ」王は言う

その言葉に彼は 思いきって 願いを言った


「王の側室 白の国のエリンシア姫を私に下さい!」


しぶしぶならがら、王はアーサーの願いを叶えた。

エリンシア姫の部屋に向かい そして ドアも叩かず

部屋に飛び込む

「エリンシア姫!」嬉しそうに彼アーサーはエリンシアを抱きしめる。


戦で手柄を立てた後、その褒美として 

王がエリンシアをアーサーの花嫁になる事を許したのだと話した。


「エリンシア姫、私の花嫁になってくれますか?

それとも 白の国に帰りたいなら・・」

そう言いかけたアーサーの口を塞ぐように エリンシアは 

アーサーにくちずけをした


アーサーは 両親と弟を流行り病で亡くして 

今は彼に仕える執事や召使数人と暮らしている


エリンシアは彼の元に嫁ぎ 数人の友人達と 

アーサーの血縁、子供のいない優しい叔父夫婦に見守れて、ささやかな結婚式を行う


エリンシア姫の事は誰もよく知っているのだが

誰もその事を口にせず、優しくアーサーとエリンシアの幸せを祝福してくれた。


その夜、彼と結ばれ穏やかな日々が 訪れる

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