第137話 赤毛のアーサー

その後のある日の昼間近く


部屋でうたた寝していると 部屋のドアをたたく音・・


王の呼び出しだろうか? 身をすくませるエリンシア


現れたのは 赤毛で 優しい気な瞳の青年が立っていた


「はじめまして 白の国のエリンシア 私は王の従弟で アーサーといいます」

すらすらと流暢な黒の国の言葉で話かけられる

「・・・」軽く頭を下げて 会釈する


「ああ 知ってます 声が出ないそうですね」とアーサー


「私は 以前 黒の国に商人に化けて 潜入した事があって 黒の国の言葉なら

よくわかります 貴方にこの巨人族の言葉や文字を教えるようにと 

王に頼まれました」


「・・・・」


「早速 今日から 初めてもいいですか?姫?」


頷くエリンシア

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