第123話 二人の姫君の家庭教師

リュース公の娘アルテイシア姫だけでなく テインタル王女も

勉強に加わった


テインタル王女もアルテイシア姫も 飲み込みが早く みるみる内に

砂に水が染み込むかのように 言語に歴史 白の国の事を習得していった


二週間が過ぎようとした頃


「本当に お二人とも 覚えが早いですわ あと1か月もしない内に

言葉も文字も完璧に覚えてしまいますわね」

二人にお茶とお菓子をふるまいながら 微笑むエリンシア


「有難うございますエリンシア姫様」「有難うございます」

二人ほぼ同時に礼を述べる


「エリンシア姫様 アルテイシアは 剣術も魔法もとても上手よ!

特に水の魔法・・ねえ アル♪」テイ テインタル王女 深紅の瞳が微笑む


「テインタル、テイは 楽器の演奏と歌が上手よ

この前のリュートの演奏と歌は素敵だったわ ねえテイ♪」

アーモンド型の瞳がテイを見るアルテイシア


年頃が少ししか変わらない幼い少女二人は 

愛称で呼び合う程に仲良しになっていた。

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