第113話 黒の王アージェントの部屋で

呼ばれてエリンシア姫 黒の王の部屋にエリンシアは入った

「黒の王様」うやうやしくエリンシア姫は頭を下げる


「こんな夜分に どうされましたか?王様」


「何 夜遅くに申し訳ないな 姫

どうしても そなたの演奏が聴きたくなってな」

「はい 何か曲のリクエストはございますか?黒の王様」


「では 夜想曲を・・」

「はい 黒の王様」


そして・・

演奏の途中で 黒の王はエリンシアに近づき 腕をつかんだ


「お、王様?」


黒の王の顔をまじまじと見るエリンシア


黒の王の金色の瞳が妖しく光る


その瞳・・呪縛の魔法・・


「あ・・」動けなくなったエリンシア

 崩れ落ちそうなった彼女の身体を抱き留め 軽々と抱えて


自らの寝床 大きな天幕付きのベットに横たえる


何を・・?そう言いたかったが 声が出ない


「そなたは 白の宗主の側室だったと聞いている

男がこれから 何をしたいのか・・何を欲しっているのか わかるだろう?姫?」


エリンシアの首筋に王の唇が触れて そして ゆっくりをエリンシアの服を

脱がせてゆく


「や・・」やめてと叫びたかった だが 声は出せない


エリンシアは茫然としたまま 黒の王付きの侍従に 自室に連れて行かれた


その夜から度々・・

黒の王は 王妃のいない夜には エリンシアを呼び出した

エリンシアは 抗う事も出来ぬまま 一夜を過ごす・・

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